読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

四人組がいた。

2014-08-27 | その他小説
四人組がいた。
高村 薫
文藝春秋
『「高村薫、ユーモア小説に挑む」

この村では、何だって起きる――。
元村長、元助役、郵便局長、そしてキクエ小母さん。
古ダヌキのような四人の老人が関わると、
村の小さな騒動も、AKB48から少子高齢化まで縦横無尽。

儲け話と、食い物に目のない老人たちは、
集会所に集まっては、日がな一日茶飲み話を。
だがそこへ、事情を知ってか知らぬか、珍客がやって来る。
テレビクルーに、タヌキのアイドルユニット、元アイドルの出家、
はたまたキャベツは大行進。最後に、閻魔様まで!!

「ニッポンの偉大な田舎」を舞台にした、ブラックユーモアに満ちた奇想天外の十二編。
現代を、冷静かつ緻密に描写しつづけてきた著者が、
今の日本を、地方からユーモアとシニカルを交えて軽妙に描き出す。 』


高村薫さんがユーモア小説??
この時点で既に大きくバイヤスがかかっている・・・

設定を飲み込むまでには時間がかかり・・・飲み込めてからは読みやすくはなりましたが、読み終えてほっと・・・。
ほっとするってどう?

ん~、これをユーモア小説っていわれてもなぁというのが率直な感想。
まぁ、風刺小説ですね。
言葉の使い方や正確さはさすがとは思いますが。
世情分析の一形態と思えばよいのでしょう。
こういう形の方が一般人に伝わりやすいと思われたのかな。


(舞台は群馬だと思うなぁ)


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吉備真備陰陽変

2014-08-21 | 時代小説
吉備真備陰陽変 (学研M文庫)
片桐 樹童
学習研究社
『奈良時代中頃、左大臣長屋王に天皇の呪殺・謀反の企てが発覚。王が家族もろとも自死に追い込まれたとされる「長屋王の変」。八年後、平城京には藤原四兄弟が時の為政者として君臨。元正上皇は、唐で最先端の学問・技術を学び帰朝した吉備真備に、事件の真相解明を依頼する。旧長屋王邸の煉丹小屋に陣取り、上皇の側仕えらしき美少女阿礼女と共に謎を探るなか、次々と襲いくる敵に、呪禁と陰陽の秘技で挑む。真備がついに掴んだ戦慄すべき真実とは?古代ミステリ超大作。 』



前作『古事記呪殺変』から格段の進歩で、伝奇としてとても面白い。

古代史の真は外していない気がするし。

長屋王だけでなく古代はほんとうに惜しい皇子が多すぎる。


惜しいと言えば、片桐 樹童さんも著作としてはこの2冊で終了。
[Kindle版] で 魔宮譚: 裏返る人面の都 (平城京物語) があって、本書の7年後らしいのだが・・・






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古代史謎解き紀行〈5〉関東・東京編

2014-08-21 | 歴史小説・歴史
古代史謎解き紀行〈5〉関東・東京編
関 裕二
ポプラ社
『太古以来、歴史を動かしてきたのは「東」だった? 知られざる関東の古代史に迫ってみたら、意外な事実が見えてきた。古墳時代のヤマトを裏側から動かした「東」の実力に迫る歴史紀行第5弾!』


古代の関東については確かに気になります。

ヤマトタケルの考察が面白い。





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マスカレード・イブ

2014-08-21 |  東野圭吾
マスカレード・イブ (集英社文庫 ひ 15-11)
東野圭吾
集英社
『ホテル・コルテシア東京のフロントクラーク山岸尚美と、警視庁捜査一課の新田浩介。『マスカレード・ホテル』で二人が出会う前、大学教授殺人事件の真相とは!? 新シリーズ第2弾!!』


大ヒットの『マスカレード』のシリーズ0とも言うべき作品。

尚美と新田主人公のそれぞれ2編の短編集。

シリーズ化になるようで楽しみ!


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捏造された聖書

2014-08-20 | 宗教
捏造された聖書
バート・D. アーマン
柏書房
『イエスは死を前にして錯乱したのか?毒を飲んでも平気だなんて言ったのか?“三位一体”の教義は新約聖書の中にはっきり書かれているのか?そもそも新約聖書にイエスが「唯一神」だなんて書いてあるのか?―多くの誤謬と捏造に満ちた聖書の謎をめぐるノンフィクション。 』


『捏造された聖書』という邦題からもっと意識的な、大きな捏造があるのかと期待したが、直訳すれば『イエスの誤引用-聖書を改変した人々とその理由の背後にある物語』だそうで、ちょっと(私的には)がっかり。

聖書学という学問があり、著者はその第一級の研究者だそうだが、ナイト・キャップになってしまったのが残念。





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パディントン発4時50分

2014-08-19 | 海外ミステリー
パディントン発4時50分 (ハヤカワ文庫―クリスティー文庫)
アガサ・クリスティー
早川書房
『ロンドン発の列車の座席でふと目をさましたミセス・マギリカディは窓から見えた風景に、あっと驚いた。並んで走る別の列車の中で、いままさに背中を見せた男が女を絞め殺すところだったのだ……鉄道当局も、警察も本気にしなかったが、好奇心旺盛なミス・マープルだけは別だった!』


図書館で通りすがりに見て、なん十年かぶりに読み直してみようかなと…。

ミス・マープルの代表作。
ミス・マープルの年に近づいているせいか、推理が弱くても雰囲気で読んでしまう。
クリスティーも許せるかも。


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万葉集と古代史

2014-08-19 | 歴史小説・歴史
万葉集と古代史 (歴史文化ライブラリー)
直木 孝次郎
吉川弘文館
『万葉集は、古代史の宝庫である。有間皇子・額田王・大伴家持など、白鳳・天平時代を代表する歌人たちの生き方や政治とのかかわりを追究。作者の心理まで立ち入り、日本書紀・続日本紀では窺えない歴史の一面を考える。 』


『万葉集があばく 捏造された天皇・天智』↓が特殊な論だったので、"普通"はどんなものなんだか読んでみた。

著者はお名前を聞いたこともあるかたで、本書は2000年出版。
なるほど、万葉史観というものがあるのだと確認。
恥ずかしながら万葉集は(ただの)歌集だという認識だった。面白い。





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万葉集があばく 捏造された天皇・天智 上・下

2014-08-19 | 歴史小説・歴史
万葉集があばく 捏造された天皇・天智 上
渡辺康則
大空出版


万葉集があばく 捏造された天皇・天智 下
渡辺康則
大空出版
『元毎日新聞記者がたどり着いた天智天皇の信じがたい実像とは。「万葉史観」=日本版ダ・ヴィンチ・コードが誘う皇統譜の捏造。

日本最古の歌集として知られる「万葉集」。そこには、変則表記、異例記述といった不自然な箇所が多く残されている。これまでは編者のミスとして見過ごされてきたが、この不自然な箇所こそが改ざんされた「日本書紀」を読み解く上で重要な鍵だった。 改ざん日本書紀の総合プロデューサー、藤原不比等が隠匿しようとしたものは何だったのか?』


とりあえず主張していることはわかるし、ほんとうにそうなら面白いと思うのだが、当方万葉集をまともに読んだこともなく、価値を云々する立場にはないのだな。

ただ、これが新聞記者の文章なのかと思う、冗長な、まだるっこしい論の進め方で、なんともかんとも読みづらかった。

万葉集というものに興味を抱かせるに十分だったが。




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憂いなき街

2014-08-17 | 国内ミステリー
憂いなき街
佐々木 譲
角川春樹事務所
『サッポロ・シティ・ジャズで賑わい始めた札幌。市内で起きた宝石商の強盗事件を追っていた機動捜査隊の津久井卓は、当番明けの夜に立ち寄ったバー「ブラックバード」にてピアニストの安西奈津美と出会う。彼女は、人気アルトサックス・プレーヤーの四方田純から声がかかり、シティ・ジャズに四方田純カルテットとしての出演を控えていた。ジャズの話をしながら急速に深まる津久井と奈津美の仲。しかし、奈津美には消したくても消せない過去があった・・・・・・。一方で、中島公園近くの池で女性の死体が見つかり、捜査を進める津久井の中で、奈津美による犯行ではないかという疑惑が深まっていく。津久井は刑事課の佐伯宏一警部補らに助けを求め、裏捜査が始めるのだが――。』


もちろんページターナーではあるのだけれど、普通の警察小説になってしまいましたね。
それはいいんですけど、LOVE AFFAIRばっかりで・・・。
特に津久井、そんなに簡単に恋に落ちて、あげくに佐伯さんにそこまで甘えるってどうでしょう。
白けますよね。

前言撤回、普通以下の警察小説かな。


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とまどい本能寺の変

2014-08-17 | 時代小説
とまどい本能寺の変
岩井 三四二
PHP研究所
『天正十年(一五八二)六月、本能寺の変勃発! 天下にあと一歩まで迫っていた織田信長死す! これはピンチか、はたまたチャンスか!?
この驚天動地の事態に、息子・織田信孝は誰につこうか右往左往し(「最後の忠臣」)、家臣・滝川一益はかつて褒美として関東の領地より茶道具を選んでおかなかった決断を後悔し(「関東か小なすびか」)、敵将・安国寺恵瓊は秀吉と和睦を結んだ後で真相を知って歯ぎしりし(「南の山に雲が起これば」)、側室・おなべは誰も安土城を守ろうとする者がいない中、懸命に声を張り上げた(「信長を送る」)。
思わぬ事態に接した時ほど、人間の本性は出てしまうもの。あなたに似た人物もどこかに出てくるかも。信長の死によって運命を変えられ、大きな岐路を前にとまどう男たち、女たちを温かく(?)描いた、共感たっぷりの連作短編集。
「本能寺の変に黒幕はいたか」では、著者が考える斬新な「本能寺の変の真相」も綴られます。』


確かにとまどうしかないのだよねぇ。
正確な情報もなかなか入らないわけなのだし。
すぐさま行動した秀吉は確かに非凡だった。 

ただ、一番戸惑ったのは私かもしれない。
光秀の動機、それでいいの?


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