四人組がいた。 | |
高村 薫 | |
文藝春秋 |
この村では、何だって起きる――。
元村長、元助役、郵便局長、そしてキクエ小母さん。
古ダヌキのような四人の老人が関わると、
村の小さな騒動も、AKB48から少子高齢化まで縦横無尽。
儲け話と、食い物に目のない老人たちは、
集会所に集まっては、日がな一日茶飲み話を。
だがそこへ、事情を知ってか知らぬか、珍客がやって来る。
テレビクルーに、タヌキのアイドルユニット、元アイドルの出家、
はたまたキャベツは大行進。最後に、閻魔様まで!!
「ニッポンの偉大な田舎」を舞台にした、ブラックユーモアに満ちた奇想天外の十二編。
現代を、冷静かつ緻密に描写しつづけてきた著者が、
今の日本を、地方からユーモアとシニカルを交えて軽妙に描き出す。 』
高村薫さんがユーモア小説??
この時点で既に大きくバイヤスがかかっている・・・
設定を飲み込むまでには時間がかかり・・・飲み込めてからは読みやすくはなりましたが、読み終えてほっと・・・。
ほっとするってどう?
ん~、これをユーモア小説っていわれてもなぁというのが率直な感想。
まぁ、風刺小説ですね。
言葉の使い方や正確さはさすがとは思いますが。
世情分析の一形態と思えばよいのでしょう。
こういう形の方が一般人に伝わりやすいと思われたのかな。
(舞台は群馬だと思うなぁ)