読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

坂東三津五郎 踊りの愉しみ

2012-03-31 | 歌舞伎
坂東三津五郎 踊りの愉しみ
クリエーター情報なし
岩波書店
『踊りをもっと愉しんでいただきたい―そんな思いを込め、踊りの名手・十代目坂東三津五郎が、魅力あふれる舞踊の世界へご案内いたします。日本舞踊の本質や心得、身体の使い方や振りなどの知識から、三津五郎代々の藝、稽古の思い出まで、明晰な語り口で説き明かします。坂東家の藝である『道成寺』『六歌仙容彩』『山帰り』『三社祭』『棒しばり』などは演目ごとに解説。 』


踊りはたいてい眠くなるのだけれど、三津五郎さんの踊りだけは何を言っているのかがよくわかって楽しめている。
その根幹を語っているのが本書。
説得力のある踊りの秘密が伺えます。



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ナミヤ雑貨店の奇蹟

2012-03-31 |  東野圭吾
ナミヤ雑貨店の奇蹟
東野圭吾
角川書店(角川グループパブリッシング)
『夢をとるか、愛をとるか。現実をとるか、理想をとるか。人情をとるか、道理をとるか。家族をとるか、将来をとるか。野望をとるか、幸せをとるか。あらゆる悩みの相談に乗る、不思議な雑貨店。しかしその正体は…。物語が完結するとき、人知を超えた真実が明らかになる。 』


うまいなぁとは思うのだけれど、もうひとひねりあるかと思ったが、平凡に終わってしまった。
心は動かなかった。

この手のを専門にしている作家がいないわけじゃないし、なんで書かないといけなかったんだろう。
今東野の銘をつければなんでも売れるでしょうけれど。

まあ、本書を読んでなにかしら生き方に変化が生じる人がいれば、本書の意味があるのかもしれない。



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案外まともな犯罪

2012-03-30 | 海外ミステリー
案外まともな犯罪 (Hayakawa pocket mystery books)
ジョイス・ポーター
早川書房
『オノラブル・コンスタンス・エセル・モリソン=バーク、愛称ホン・コンが新設したコニー相談所に、大方の予想に反し一人の客が訪れた。その婦人は警察が自殺とした息子の死が、他殺であることを証明してほしいと依頼したのだ。息子を天国に、という切なる親心にほだされホン・コンは、早速警察に赴き、部長を恐喝して調査記録をせしめた。が、なんと少年は天国どころか、教会冒涜、銀行強盗など前科数犯のとんでもない悪だったのだ。加えて、歴然たる自殺の証拠。だが、決してひるむことのないホン・コンは、悪の巣窟カマ・スートラに出現、悪童を相手どり、傍若無人、極悪非道のホン・コン式探偵術を展開、何が幸いしてか、ご当人の見通しと全く無関係に意外な事実を掴んだのだ!
ここに、なかば颯爽と登場したホン・コンほど、世の中傷と誤解に対し身に覚えのなる人間も稀であろう。この善意と悪意のないまぜになった特異な性格の持主は、過去のあらゆる天才的探偵と同様、人間離れということでヒロインの資格十分である。しかし、想像力のない住民にとっては、まったくはた迷惑な存在でもある。だが、そんなことには一向にお構いなく、市民相談所の真向いに建てられたことで、その意図をあからさまにしたコニー相談所には、今後、様々な人間が奇想天外な依頼を持ち込むであろう。全ミステリ・ファンのために!』



この主人公(オノラブル・コンスタンス・エセル・モリソン=バーク、愛称ホン・コン)の探偵(もどき)は私の堪忍袋の外にある。
小説の中ででも(ましてや現実の中では)容認できない。
女探偵で読む!ミステリ読本」に載っていたのだが、こういうのをユーモアミステリーに入れるってどうよ?



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上方のをんな

2012-03-29 | 歌舞伎
上方のをんな: 女方の歌舞伎譚
片岡 秀太郎
アールズ出版
『心眼といわれた十三代目片岡仁左衛門の次男、片岡秀太郎。ほとんどの歌舞伎役者が東京に居を構えている中、上方の空気に触れ、そこで寝起きするからこそ、本物の上方らしさが自然と身につくものと、頑なに上方にこだわり続け、上方歌舞伎の頭脳といわれるほどの研究家でもある。古稀を迎えた今年、六十余年となる役者人生を振り返り、数々の名優たちとの芸談、さまざまな演目、役のしどころ、見どころなどを語る。
名優の誉れ高い十三代目片岡仁左衛門の次男に生まれ、上方に生き、上方らしさに徹底的にこだわり続ける役者、片岡秀太郎が初めて語る女方の真髄! 』


雀右衛門さんの訃報を知り、思い出して積読になっていた本書を。
「上方のをんな」ということで、上方の演目の女形の要諦を的確に表現されて面白く読めた。
かわいらしい娘役もほんとうに違和感なく演じられるのはさすがというほかはない。
立ち役も女形も演じられるのが上方の役者。
愛之助さんにもたまには女形も演ってほしいと思うのだが。

批判めいたことはおっしゃっていないのだが、無視していらっしゃることがあることに否応なく気づいてしまう。
無視が批判ということになるのだろうな。

このところ歌舞伎には足が遠のいているのだが、久しぶりに行ってみるかなぁ。


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悪党重源

2012-03-29 | 時代小説
悪党重源―中世を創った男
クリエーター情報なし
文藝春秋
『奈良大仏を再建した怪僧の不撓不屈、創意工夫の生涯!およそ千年前、宋に渡り、新しい知識を身につけた老僧に、東大寺再興の巨大プロジェクトが託される。金を集め、人を集め、民衆を動かす。時代を切り開く巨人の、この圧倒的パワーを見よ。 』


すました重源の坐像は目にするが、悪党と書いている点に興味を覚え、読んでみた。
鎌倉時代に奈良の大仏の再建を勧進した僧である(歌舞伎の勧進帳の勧進)。

大仏についての事実はそれなりに面白かったが、それのみ。
ま、それのみでもいいか。


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鎌倉擾乱

2012-03-28 | 時代小説
鎌倉擾乱 (文春文庫)
クリエーター情報なし
文藝春秋
『四方を山と海に囲まれた鎌倉という要害の地に、東夷たちが築き上げた幕府。そこで生き残るためには、血で血を洗う争いを繰り返さねばならなかった。鎌倉時代、権力に生きる男たちを描く、歴史小説集。』


これを読んで、例えば頼家の疑問に答えられるかというと…。
説得力がない。
中編だから仕方ないとも言えるが、甘いか。


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自由訳 イマジン

2012-03-26 | その他
自由訳 イマジン (朝日文庫)
クリエーター情報なし
朝日新聞出版
『未来の子どもたちのために愛と平和を――。世界でもっとも知られている歌であり、20世紀を代表する楽曲となった「イマジン」を、美しくわかりやすい日本語で読み解く。いまなお戦争の絶えないこの時代にこそ、ジョン・レノンが歌に託したメッセージが心に響く。原作詞、公式邦訳のほか、巻末にはニューヨーク・ダコタハウスで行われたオノ・ヨーコとの対談を収録。』


年を取るにつれ、ジョン・レノンの詩が胸に落ちるように、沁みてきた。

みんな一度目を通してみたらどうだろう。
本棚の隅っこにでも置いておけば、今は何も思わなくてもそのうち何か感じるときがあるだろうと思う。



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哄う合戦屋(文庫版)

2012-03-23 | 時代小説
哄う合戦屋 (双葉文庫)
北沢 秋
双葉社
『天文十八年(一五四九年)。甲斐の武田と越後の長尾に挟まれた中信濃。土豪が割拠する山峡の名もなき城に、天才軍師・石堂一徹が流れ着いた。一徹に担がれた領主の遠藤吉弘は、急速に勢力を広げる。しかし吉弘が一徹の心の奥底に潜むものに気がついたとき、歯車が狂いだす―乱世を生きる孤高の天才の愛惜を描き、全国の書店員が大絶賛した戦国エンターテインメントの新境地。 』


『奔る合戦屋』を読んだので、加筆修正されたという文庫版を読んでみる。

初めて読むように、のめり込み一気に読んだ。

さて、次作ではどう来るのか、非常に楽しみだ。



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猫を食べちゃう本!?

2012-03-22 | その他
猫を食べちゃう本!?
クリエーター情報なし
双葉社
『あ~猫って、食べちゃいたいほど可愛い。と、たまらない気持ちの人に贈る初めての猫のかたちのクッキング・ブックです。にゃんこの顔の目玉焼き、お手ての白玉あずき、トラネコの焼きおにぎりetc―。あたまからしっぽまで、ぜーんぶ“食べられる猫”のオン・パレード。この本で心ゆくまで「猫を食べちゃって」ください。 』

猫を食べちゃう本!?〈2〉
クリエーター情報なし
双葉社
『猫をモチーフに作るクッキングブック第2弾。いちごのデザート「いちごねこ」りんごと木の実の「にゃんカレー」「くりくり猫のモンブラン」「ふんわりマシュマロ子猫」など1年を通して味わってみては?』


これ週刊誌なり月刊誌なりで、ひとつひとつ見る分にはきっとにやっとかくすっとか楽しいのだろうと思うけど、2冊も続けて見たのは間違いだったみたいで、食傷。

1の方がアイデアいろいろで楽しい。

食べ物で遊ぶなって言われたのは遠い昔だなぁ。

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シャーロック・ホームズ家の料理読本

2012-03-21 | その他
シャーロック・ホームズ家の料理読本 (朝日文庫)
クリエーター情報なし
朝日新聞出版
『ベーカー街221B。ここで名探偵ホームズとワトソンのため、長年料理の腕をふるってきた下宿の女主人・ハドソン夫人が、引退後、彼らの好きだった料理のレシピと、当時の思い出を語る。二人が好きだったビールのスープ、スコットランド・ヤードの警部たちに出したマコロン・ガトー、ホームズが旅に出るときのお弁当に必ず入れるチーズと玉ねぎのパイ、イギリスならではの臓物料理の数々。『シャーロック・ホームズ』のパスティーシュ小説のようでありながら、ヴィクトリア朝全盛期のロンドンの食文化・風俗の貴重な記録でもあるユニークな一冊。 』


名探偵ホームズとワトソンのため、長年料理の腕をふるってきた下宿の女主人・ハドソン夫人が、当時を振り返ってレシピを書くという体裁を取るが、要は伝統的なイギリス料理を紹介することになる。
スコットランド出身のドイルらしく、少々スコットランド料理に傾いている気がするのは、本書の著者ファニー・クラドックの芸か。
当時の料理方法はとても興味深く、その工夫には頭が下がる。
垣間見えるプライベートのホームズやワトソンがシャーロッキアンならずとも楽しい。


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