キッチンの歴史: 料理道具が変えた人類の食文化 | |
クリエーター情報なし | |
河出書房新社 |
道具の進化によって、料理は使用人ではなく自らが行なうものとなり、また楽しむものとなった。
ローマ人はフライパンで揚げ物をつくり、20世紀に入るまではオーブンの温度は
手の痛みや紙の焦げ具合で測定し、フォークは17世紀にイタリアから広まった……。
キッチンに並ぶスプーンや包丁、鍋釜、計量器具、泡立て器、コンロ、
フードプロセッサー、電子レンジ、冷蔵庫といった料理道具の数々は、
どのように発明され、改良されてきたのか?
こうした新たなテクノロジーが、食材の調理方法や人類の味覚や嗜好、
さらには食習慣や食文化を、どのように変化させてきたのかを読み解く、
誰も書かなかった料理道具の歴史!
【目次】第1章 鍋釜類
・コラム「炊飯器」
第2章 ナイフ
・コラム「メッツァルーナ」
第3章 火
・コラム「トースター」
第4章 計量する
・コラム「エッグタイマー」
第5章 挽く
・コラム「ナツメグおろし」
第6章 食べる
・コラム「トング」
第7章 冷やす
・コラム「モールド(型)」
第8章 キッチン
・コラム「コーヒー」
謝辞
訳者あとがき
参考文献
資料文献 』
もう少し面白いのかと思ったのだけど、論の展開が非常に遅く、同じことをしつこく繰り返すのが非常に面倒でいらいらさせられた。
訳者もよく逐一訳したものだと感心する。(まあ、それが仕事か)
アメリカのコージーミステリーにはよくアメリカ仕様のレシピが載っているが、小麦粉2カップ(1カップは236.59ml!)というような大雑把な(としか思えない)レシピで驚くのだが、あらゆる食品をカップではかると表記しているのは世界でアメリカだけらしい。
それが20世紀初頭の料理研究家ファニー・メリット・ファーマーの著書に起因するらしいのだが、それだけのことを言うのに約20ページ。
これがまた市の図書館にあるのにもびっくり。
¥3024。
無駄だと思うなぁ。
10年たってもまっさらに違いない。