読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

キッチンの歴史: 料理道具が変えた人類の食文化

2014-05-31 | 海外ミステリー
キッチンの歴史: 料理道具が変えた人類の食文化
クリエーター情報なし
河出書房新社
『美味しい料理は道具で進化した! 食の歴史はテクノロジーの歴史だ。古今東西の調理道具の歴史をたどりながら、それらが人々の暮らしや文化にどのような影響を与えてきたのかを読み解く。

道具の進化によって、料理は使用人ではなく自らが行なうものとなり、また楽しむものとなった。
ローマ人はフライパンで揚げ物をつくり、20世紀に入るまではオーブンの温度は
手の痛みや紙の焦げ具合で測定し、フォークは17世紀にイタリアから広まった……。
キッチンに並ぶスプーンや包丁、鍋釜、計量器具、泡立て器、コンロ、
フードプロセッサー、電子レンジ、冷蔵庫といった料理道具の数々は、
どのように発明され、改良されてきたのか?
こうした新たなテクノロジーが、食材の調理方法や人類の味覚や嗜好、
さらには食習慣や食文化を、どのように変化させてきたのかを読み解く、
誰も書かなかった料理道具の歴史!

【目次】第1章 鍋釜類
・コラム「炊飯器」

第2章 ナイフ
・コラム「メッツァルーナ」

第3章 火
・コラム「トースター」

第4章 計量する
・コラム「エッグタイマー」

第5章 挽く
・コラム「ナツメグおろし」

第6章 食べる
・コラム「トング」

第7章 冷やす
・コラム「モールド(型)」

第8章 キッチン
・コラム「コーヒー」

謝辞
訳者あとがき
参考文献
資料文献 』


もう少し面白いのかと思ったのだけど、論の展開が非常に遅く、同じことをしつこく繰り返すのが非常に面倒でいらいらさせられた。
訳者もよく逐一訳したものだと感心する。(まあ、それが仕事か)

アメリカのコージーミステリーにはよくアメリカ仕様のレシピが載っているが、小麦粉2カップ(1カップは236.59ml!)というような大雑把な(としか思えない)レシピで驚くのだが、あらゆる食品をカップではかると表記しているのは世界でアメリカだけらしい。
それが20世紀初頭の料理研究家ファニー・メリット・ファーマーの著書に起因するらしいのだが、それだけのことを言うのに約20ページ。

これがまた市の図書館にあるのにもびっくり。
¥3024。
無駄だと思うなぁ。
10年たってもまっさらに違いない。

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歌川国芳猫づくし

2014-05-31 | 時代小説
歌川国芳猫づくし
風野 真知雄
文藝春秋
『反骨の浮世絵師、国芳が猫にまつわる謎に挑む。

江戸後期を代表する浮世絵師、歌川国芳。閉塞した社会状況を打破すべく、お上への批判や、滑稽な戯画、そして力強い武者絵を描き、同じ時代を生きた広重や国貞とは、また異なる持ち味で、多くの江戸っ子を魅了した稀代の浮世絵師が、一番愛した動物が猫でした。
そして、国芳は、その人柄を慕い、浮世絵師以外にも、特に、三遊亭円朝、月岡芳年、河鍋暁斎といった、後世著名となる多彩な人物たちをはじめとして、大勢の弟子を抱えたことでも知られています。
本作は、NHKドラマ化された『妻はくの一』シリーズや、そして江戸の怪事件を解決する『耳袋秘帖』シリーズなどの時代小説で、好評を博す著者が、老境に差し掛かった国芳を主人公に据え、老若男女さまざまな一癖も二癖もある愉快な弟子たちと、身の回りに起きた「猫」にまつわる事件を解決する、愉快で、ほろりとくる謎解き時代小説です。

普段は気風がよく威勢のいい国芳も老いが忍び寄り、ふと垣間見せる気弱な一面を見せ、そして、死を前に最後の恋への淡い憧れをいだくようになります。そんな絵師ならではの繊細な一面も描きつつ、そこから国芳の絵にこめられた想いを、風野真知雄ならでは、温かく、そしてユーモアあふれる筆でお楽しみください。 』


国芳自身が書いているんじゃないかって思うほどの軽みのある文章で、猫をキーワードに7篇楽しんだ。
北斎やその娘お栄、広重、芳年、暁斎などの画業に対する評価等も面白い。(国芳自身のものか著者のものか参考にされたものかはわからない)

本筋とは関係ないが
好きでよく国芳を見ているが、それは美術館での話で、家にずっと飾っておくならひょっとしてもっと平凡そうな(広重のような)絵の方がよいのかもしれないと気づいた。



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残照

2014-05-30 |  今野敏
残照 (ハルキ文庫)
クリエーター情報なし
角川春樹事務所
『東京・台場で少年たちのグループの抗争があり、一人が刃物で背中を刺され死亡する事件が起きた。直後に現場で目撃された車から、運転者の風間智也に容疑がかけられた。東京湾臨海署(ベイエリア分署)の安積警部補は、交通機動隊の速水警部補とともに風間を追うが、彼の容疑を否定する速水の言葉に、捜査方針への疑問を感じ始める。やがて、二人の前に、首都高最速の伝説を持つ風間のスカイラインが姿を現すが…。興奮の高速バトルと刑事たちの誇りを描く、傑作警察小説。 』



あちこちシリーズを追いかけているとちょっと頭が混乱する(笑) 佐伯さんばりなのだわ。
このシリーズも好きです。
これはまだたくさん在庫(笑)があるみたいでしばらく楽しめそう。



これはドラマではもう出たのかしら。
蔵さんが助手席でビビっているカーチェイスシーンが見てみたい❤



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宰領: 隠蔽捜査5

2014-05-30 |  今野敏
宰領: 隠蔽捜査5
クリエーター情報なし
新潮社
『大森署署長・竜崎伸也、今度の相手は「要人誘拐」そして「縄張り」――。大森署管内で国会議員が失踪した。やがて発見された運転手の遺体、犯人と名乗る男からの脅迫電話。舞台は横須賀へ移り、警視庁の“宿敵”神奈川県警との合同捜査を竜崎が指揮することに。県警との確執、迷走する捜査、そして家庭でも予期せぬトラブルが……全ての成否は竜崎の決断が握る! 白熱度沸点の超人気シリーズ最新長篇。 』



お次は神奈川県警とのセクショナリズム。
竜崎さんがちょっとばかりスーパー過ぎる気もしてきたけど・・・(笑)

一件落着かと思えばひとひねり。
この呼吸がたまらない。


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転迷―隠蔽捜査〈4〉

2014-05-30 |  今野敏
転迷―隠蔽捜査〈4〉
今野 敏
新潮社
『相次いで変死した二人の外務官僚。捜査をめぐる他省庁とのトラブル。そして娘を襲ったアクシデント…。大森署署長・竜崎伸也に降りかかる難問の連鎖、やがて浮かび上がった驚愕の構図。すべては竜崎の手腕に委ねられた!極限の緊迫感がみなぎる超本格警察小説シリーズ最強の新作。 』



外務省も公安も麻取も・・・いろいろ絡んでも原則を通すことで解決させてしまう。

竜崎さんならなんとかしてくれるって思ってていいって楽だなぁ。

極限の緊迫感がみなぎる↑なんて書いてあるんですけどね~(・・;)


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曙光の街

2014-05-30 |  今野敏
曙光の街 (文春文庫)
今野 敏
文藝春秋
『日本でKGBの諜報活動をしていたヴィクトルは、ソ連崩壊後に解雇され、失意のどん底にあった。そこへヤクザ組長を殺す仕事が舞い込んだ。再び日本に潜入した彼を待ち受けていたものは―。警視庁外事課とヤクザを相手にスリリングな戦いを展開するうちに、やがて明らかになる日ソ時代の驚くべき秘密。 』



ロシア人の目から見た日本(の若者)像が興味深かった。

こんなにハードなストーリーなのに主要な登場人物が誰も死なないってすごい。
人間に対する優しさなのかもしれないね。


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13番目の石板 上・下

2014-05-29 | 海外ミステリー
13番目の石板 上 (竹書房文庫)
クリエーター情報なし
竹書房
『2004年12月。イラクの大学で楔形文字を教えるイラク系アメリカ人女性考古学者ミナ・オスマンは、ある日、教え子から古代の粘土板を手渡される。誤って粘土板を傷つけてしまったミナは、中に隠された石板を発見。石板には、旧約聖書や『ギルガメシュ叙事詩』に登場する大洪水伝説と謎めいた数式が楔形文字で刻まれていた。謎を追究するうちにミナは何者かに命を狙われることに…。その背後には世界的大企業のCEOオベロン・ウィートリーの影があった。やむなく元アメリカ軍少佐ジャック・ヒルクリフとともにイスラエルへ逃避行の旅に出たミナは、12世紀のユダヤ人旅行家“トゥデラのベンヤミン”が残したメモの中に石板との関連を見いだす。 』


13番目の石板 下 (竹書房文庫)
クリエーター情報なし
竹書房
『石板の謎を解明する手がかりを求めて、ミナとジャックは英国に渡った。旧知のヘブライ学研究者モシェ・ショバイに会ったのち、ふたりは密かにケンブリッジに行く。イスラエルのユダヤ教会で入手した18世紀の手紙に書かれた“ヒルダーシャム”という名前の謎を探るためだ。ケンブリッジ大学のヘブライ学研究者ダニエル・バマートとその父親の協力を得て、ふたりは謎の核心に迫っていく。石板に刻まれた数式が過去から未来へ送られたメッセージだとしたら…。だが、ウィートリーの放った追っ手と、謎の組織が送り込んだ追っ手が容赦なくふたりを追いつめていく。果たして、ふたりは石板の予言を解き明かし、人類の悲劇を阻止できるのだろうか?

■『ギルガメシュ叙事詩』とは
アッカド語で書かれたメソポタミア文学の中で最も有名な作品であり、世界で最古の叙事詩と言われる。19世紀にアッシリア遺跡から発見された遺物の一つ。
最古の版は四〇〇〇年前までさかのぼり、『標準版アッカド語版ギルガメシュ叙事詩』と呼ばれる最終版は紀元前一三〇〇年から一一〇〇年のあいだのいずれかの時点で、神官シンレキウニンニによって編纂され、十二枚の粘土板に刻まれたとされている。十一枚目は原初の大洪水の物語を伝えていることで有名である。
大英博物館の修復員であるジョージ・スミスが解読を進め、1872年、〈十一番目の粘土板〉が『聖書』と対比される大洪水の物語を伝えていることが判明し、有名になった。初めのうちは神話と見なされていたが、その文学性に注目が集まり次第に叙事詩とされるようになった。主人公のギルガメシュは、紀元前2600年ごろ、シュメールの都市国家ウルクに実在したとされる王であるが、後に伝説化して物語の主人公にされたと考えられている。 』



たぶんダ・ヴィンチ・コードの類似粗悪品なのだろうと思いながらギルガメシュ叙事詩について関心を持ったので簡便にミステリーの形で知ることができたらいいなと思って読んでみた。

予想通りでした。

ノアの方舟に限らず大洪水伝説は世界中にあるけれど、すべて津波と考えてよいのだろうか。


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神南署安積班

2014-05-28 |  今野敏
神南署安積班 (ハルキ文庫)
今野 敏
角川春樹事務所
『人と犯罪の溢れる街、渋谷。その街を管轄とする警視庁神南署に張り込む新聞記者たちの間で、信じられない噂が流れた。交通課の速水警部補が、援助交際をしているというのだ。記者の中には、真相を探ろうとするものも現れ、署内には不穏な空気が―。刑事課の安積警部補は、黙して語らない速水の無実を信じつつ、彼の尾行を始めるが…。警察官としての生き様を描く『噂』他、8編を収録。大好評安積警部補シリーズ待望の文庫化。 』


87分署のように(たぶん意識してのことだと思うが)、すべてのメンバーに光があたっているところが面白いのだろう。 
短編なのでその印象が際立つ。

ドラマを見ていないのに安積=蔵さんだと言うことは知っていて、妙に脳内変換されるのは困りものなのだけど(笑)
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警視庁神南署

2014-05-28 |  今野敏
警視庁神南署 (ハルキ文庫)
今野 敏
角川春樹事務所
『東京・渋谷で銀行員が少年数人に襲われ、金を奪われる事件が起きた。新設されて間もない神南署の安積警部補たちは、男の訴えにより捜査を開始した。だが、数日後、銀行員は告訴を取り下げてしまう。一体何があったのか?そして今度は複数の少年が何者かに襲われる事件が…。二つの事件を不審に感じた刑事たちが、巧妙に仕組まれた犯罪に立ち向う!ベイエリア分署シリーズの続編、待望の文庫化。』



二重標的(ダブルターゲット)―東京ベイエリア分署の続き。
1997年刊。
当時の世情も知ることができる。


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安南から刺客: 新・古着屋総兵衛 第八巻

2014-05-28 |  佐伯泰英
安南から刺客: 新・古着屋総兵衛 第八巻 (新潮文庫)
佐伯 泰英
新潮社
『七カ月振りに総兵衛一行が江戸へ帰ってきた。古着大市の準備に忙しい大黒屋の面々だったが、主人の無事の戻りを歓喜の声を以て迎えた。帰着後すぐ総兵衛は入堀向かいの破産寸前の炭問屋の家屋敷の購入を決め、また大市での大勢の客の食事や手洗いの用意に知恵を絞る…。そんな大黒屋を遠くから執拗に監視する目があった。新たな強敵がやってきた。総兵衛す愛刀葵典太を静かに抜いた。 』


新になってから第8巻。
停滞かなぁ。
新たに物語を紡ぐのも難しいですよねぇ。


新刊が出ないなと思っていた酔いどれ小籐次留書シリーズが8月から新シリーズになるらしい。
(幻冬舎から文春文庫に移動)
オトナの事情なのでしょうねぇ。


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