『二人を殺めた強盗殺人事件の裁判員裁判で、被告人の最終陳述が始まろうとするなか、傍聴席の若い男が「その人は犯人ではありません。殺したのは私です」と突然声を上げた。混乱する法廷。予定通りに裁判を終わらせたい裁判官、曖昧な印象で合議する裁判員たち、組織の方針に縛られる公判担当検事、強引に方針を決めていた弁護人。彼らは無実の男を裁こうとしていたのか、それとも…?真犯人と自ら名乗る男が現れたことで、裁判は迷走し始める。事件の真相とは―。 』
言わんとするところはわかるし、見事にページターナーなのだが、人の動き、心の動きに違和感が残り、読後感はよくない。
ステレオタイプな登場人物たちの中、あり得ない被告たち・・・。
小説を書くと言うことは難しいものだ。