読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

憂いなき街

2014-08-17 | 国内ミステリー
憂いなき街
佐々木 譲
角川春樹事務所
『サッポロ・シティ・ジャズで賑わい始めた札幌。市内で起きた宝石商の強盗事件を追っていた機動捜査隊の津久井卓は、当番明けの夜に立ち寄ったバー「ブラックバード」にてピアニストの安西奈津美と出会う。彼女は、人気アルトサックス・プレーヤーの四方田純から声がかかり、シティ・ジャズに四方田純カルテットとしての出演を控えていた。ジャズの話をしながら急速に深まる津久井と奈津美の仲。しかし、奈津美には消したくても消せない過去があった・・・・・・。一方で、中島公園近くの池で女性の死体が見つかり、捜査を進める津久井の中で、奈津美による犯行ではないかという疑惑が深まっていく。津久井は刑事課の佐伯宏一警部補らに助けを求め、裏捜査が始めるのだが――。』


もちろんページターナーではあるのだけれど、普通の警察小説になってしまいましたね。
それはいいんですけど、LOVE AFFAIRばっかりで・・・。
特に津久井、そんなに簡単に恋に落ちて、あげくに佐伯さんにそこまで甘えるってどうでしょう。
白けますよね。

前言撤回、普通以下の警察小説かな。


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桃ノ木坂互助会

2014-07-27 | 国内ミステリー
桃ノ木坂互助会 (文芸書)
川瀬 七緒
徳間書店
『のどかだった町は、すっかり変わってしまった―。移り住んできたよそ者たちの度重なるトラブルに頭を抱えていた桃ノ木坂互助会会長の光太郎。元海自曹長でもある彼は、悪い芽は早く摘まねばと、町に害を及ぼす人物を仲間たちとともに次々と町から追放することに。次なるターゲットは、大家とトラブルを起こしていた男、武藤。しかし、男を狙っていたのは光太郎たちだけではなかった。とある事件を機に、互いの思惑は狂い始め…。江戸川乱歩賞作家の新機軸ミステリー。』


ふたつのグループが同じ男をターゲットにしてどう収束するかの一点で読ませるわけなのだけど、正義なんてものは相対的なものだが、それにしても正義側に立っている人がいないというのが読後感が悪い。

参考文献をさらっと読んで作り上げられた精神医療的な側面がどうも座りが悪いしね。
虫なら何を書いてくれても一般人はなんとも思わないのだけど。

最後、姉かこのおばあさんかどっちにするだろうと思ったのだけど、私なら姉にしたかな。
よけいにややこしいか?(笑)


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水底の棘 法医昆虫学捜査官

2014-07-24 | 国内ミステリー
水底の棘 法医昆虫学捜査官
クリエーター情報なし
講談社
『水死体からも「虫の声」は聞こえるのか!?第一発見者は、法医昆虫学者の赤堀涼子本人。東京湾の荒川河口で彼女が見つけた遺体は、虫や動物による損傷が激しく、身元特定は困難を極めた。絞殺後に川に捨てられたものと、解剖医と鑑識は推定。が、赤堀はまったく別の見解を打ち出した。岩楯警部補はじめ、捜査本部は被害者の所持品から、赤堀はウジと微物から、それぞれの捜査が開始された! 』


シリーズ第3巻。
伝奇で乱歩賞取って3年。
ぐいぐい上手くなっている。

「桃ノ木坂互助会」はまだ読んでいないのだけど、どんなもん?(誰に聞いてる?(笑))



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時の罠

2014-07-15 | 国内ミステリー
時の罠 (文春文庫)
辻村深月、万城目学、湊かなえ、米澤穂信
文藝春秋
『辻村深月、万城目学、湊かなえ、米澤穂信―綺羅、星のごとく輝く人気作家たちによる、“時”をテーマにしたアンソロジー。小学校時代に埋めたタイムカプセルがほどくこじれた関係、配置換えになった「縁結び」の神様の新たな仕事、人類には想像もつかない悠久なる物語…。“時間”が築いたきらびやかな迷宮へ、ようこそ―。 』


万城目狙いだったのだが、一番面白かったのは初読の辻村さんだった。
儲けたかも(笑)




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神の時空 ―倭の水霊―

2014-07-07 | 国内ミステリー
神の時空 ―倭の水霊― (講談社ノベルス)
高田崇史
講談社
『『QED』や『カンナ』などの人気シリーズを持ち、著作累計200万部突破の高田崇史氏が切り開いた、歴史ミステリの新境地『神の時空』シリーズ第二弾! 横浜で起こった不可解な殺人事件と、東海地方を襲ういつ止むともしれぬ豪雨。一見、無関係に思える二つの現象の背後に蠢く闇の存在……。古代英雄伝説に隠された驚愕の裏面史を、現代のシャーマン・辻曲兄妹が暴き出す!

OLの涙川紗也は、横浜・レンガ倉庫近くで男の死体を発見。現場を走り去った彼女は、容疑者として、警察から追われる身となってしまう。その頃、東海地方では、いつ止むとも知れぬ豪雨が降り続いていた―。一見、無関係に思える二つの現象。だが、背後に蠢く闇の存在を感じた辻曲兄妹が探索を開始すると、一人の古代史上の人物が浮かび上がってきた。その名は、日本武尊…。 』



小説としてはともかく、日本武尊、弟橘媛や熱田神宮の認識が面白かった。

神社の由緒はほんとうに侮れない。
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オニマル 異界犯罪捜査班 鬼刑事VS殺人鬼

2014-06-22 | 国内ミステリー
オニマル 異界犯罪捜査班 鬼刑事VS殺人鬼 (角川ホラー文庫)
田中 啓文
KADOKAWA/角川書店
『忌戸部署管内で、頭部を無惨に潰された異様な死体が発見された。時を同じくして、奇妙な生物や怪奇現象の目撃が相次ぐ。次々と発見される惨殺死体を前に、自らも鬼である刑事・鬼丸は、その犯行を同族の仕業と確信するが、捜査の過程で逆に疑惑の目を向けられてしまう。そんな中、ついに姿を現す真犯人。陰陽師の力を持つ、美貌の警部・ベニーとともに、鬼丸は“殺人鬼”と対峙するが…。事件の真相、そして敵の正体とは!? 』


シリーズ3作目。

あら~、ここからが面白くなりそうなとこでお終いですか。
残念。
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最終陳述

2014-06-17 | 国内ミステリー
最終陳述
クリエーター情報なし
宝島社
『二人を殺めた強盗殺人事件の裁判員裁判で、被告人の最終陳述が始まろうとするなか、傍聴席の若い男が「その人は犯人ではありません。殺したのは私です」と突然声を上げた。混乱する法廷。予定通りに裁判を終わらせたい裁判官、曖昧な印象で合議する裁判員たち、組織の方針に縛られる公判担当検事、強引に方針を決めていた弁護人。彼らは無実の男を裁こうとしていたのか、それとも…?真犯人と自ら名乗る男が現れたことで、裁判は迷走し始める。事件の真相とは―。 』


言わんとするところはわかるし、見事にページターナーなのだが、人の動き、心の動きに違和感が残り、読後感はよくない。
ステレオタイプな登場人物たちの中、あり得ない被告たち・・・。

小説を書くと言うことは難しいものだ。


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怪談

2014-06-16 | 国内ミステリー
怪談 (講談社文庫)
柳 広司
講談社
『残業を終え帰路を急ぐ赤坂俊一が真っ暗な坂道をのぼる途中、うずくまって泣いている女を見かけた。声をかけると、女はゆっくりと向き直り、両手に埋めていた顔をしずかに上げた―その顔は(「むじな」)。ありふれた現代の一角を舞台に、期せずして日常を逸脱し怪異に呑み込まれた老若男女の恐怖を描いた傑作6編。 』


小泉八雲の名作「怪談」を現代的に合理的に説明を付けようとしているのだが・・・。

う~~ん。。。。。

怪談ってのはやっぱり怖いっていうのが必須条件なのだと思うのだけど。



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警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官

2014-06-15 | 国内ミステリー
警視庁捜査二課・郷間彩香 特命指揮官
クリエーター情報なし
宝島社
『第12回『このミステリーがすごい!』大賞・大賞受賞2作品のうち1作。選考委員、絶賛の話題作です。「すぐにでも映像化されそうな(エンターテインメントとしての)もてなしのよさがポイント。舞台設定もキャラクター設定もすばらしい」大森望(翻訳家・書評家)、「序盤から軽快に読ませ、後半にも思いも寄らない展開が待っていた」香山二三郎(コラムニスト)、「“電卓女"の圧倒的存在感に拍手喝采を送りたい」茶木則雄(書評家)、「ヒロインの警部補キャラと意表をつく展開がいい。伏線や仕掛けを含め、全体にわたって娯楽性が発揮されている。文句なしの大賞受賞」吉野仁(書評家)。

警視庁捜査二課主任代理、郷間彩香。32歳、独身、彼氏なし。捜査二課で贈収賄や横領などの知能犯罪を追う彩香は、数字に手掛かりを求めて電卓ばかり叩いているため、周囲からは“電卓女"と呼ばれている。そんな彩香に、刑事部長から特命が下った。――「渋谷で銀行立てこもり事件が発生している。至急現場に向かい、指揮をとってくれ」。青天の霹靂に困惑しながらも彩香は、立てこもり現場である渋谷に急行する! 』


深刻な内容を深刻ぶらずに、というか笑いを取りながら描いた点が面白かった。
続きがかけそうだが、これ以上のシチュエーションを創作し得るか、楽しみにしています。


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密売人

2014-06-13 | 国内ミステリー
密売人
佐々木 譲
角川春樹事務所
『10月も半ばを過ぎ肌寒くなってきた北海道で、ほぼ同時期に三つの死体が発見された。函館の病院にて為田俊平の転落死、釧路の漁港にて飯盛周の水死、小樽の湖畔にて赤松淳一の焼死。それぞれの事件は個々に捜査が行われ、津久井卓巡査は小樽の事件を追っていた。一方、札幌大通署生活安全課所属の小島百合巡査は、登校途中の女子児童が連れ去られた一件に、不穏な胸騒ぎを感じていた。三か所で起こった殺人と小島の話から、次に自分のエス(協力者)が殺人の狙いになると直感した佐伯宏一警部補は、一人裏捜査を始めるのだが・・・・・・。 』


道警シリーズ第5作。

別々の事件がいつものメンバーのおかげでうまくつながって・・・。

既定路線なんだけど、安心できる。


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