読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

七人の役小角

2012-01-31 | 時代小説
七人の役小角 (小学館文庫)
夢枕 獏(監修)
小学館
『役小角は、修験道の祖と言われ、飛鳥時代に実在した人物で、宙を飛び、術を使い、前鬼・後鬼を従えていたなど、数多くの驚くべきエピソードを残している。本書は、日本史上、最大級の超人である役小角についての、アンソロジーである。黒岩重吾、司馬遼太郎、藤巻一保、永井豪、六道慧、志村有弘、坪内逍遙というユニークで豪華な執筆陣。そして、それぞれが小説、漫画、論考と多彩な手法で、小角像に迫っている。今回の文庫化に際し、役小角についての長編小説を執筆中の監修者による、「膨らんでいく伝説」を収録。 』


神変―役小角絵巻を読んでフラストレーションが溜まったので本書。

役小角が七人居るって話じゃなくって(笑)、錚々たるメンバー七人による役小角もののアンソロジー。
ほんの数行の記述から、それぞれが物語を作り上げているのが面白い。
監修者の夢枕獏さんは役小角について書く予定があるそうです。

吉野郡下北山村には現在でも役小角の従者前鬼・後鬼の子孫の方が修験道の宿坊を開いていらっしゃいます。
なんだか役小角が身近に感じられません?


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トッカンvs勤労商工会

2012-01-30 | その他小説
トッカンvs勤労商工会
高殿 円
早川書房
『7月の人事異動を経て、新メンバーも加わった京橋中央税務署を揺るがす大事件が発生した。あの、悪質な滞納者から隠し財産を差し押さえまくり、顔がハスキー犬のように怖くて、“京橋中央署の死に神”と恐れられる、特別国税徴収官(略してトッカン)――鏡が、担当の滞納者を恫喝して自殺に追い込んだとして、遺族に訴えられるかもしれないのだ。しかも原告の背後には、税務署の天敵・勤労商工会がついているという。勤商の弁護士・吹雪敦は、正義の名のもと、ぐー子たちをあからさまに挑発。鬼上司のピンチにぐー子(トッカン付き徴収官)は真相究明に立ち上がる。しかし当の鏡は何もするなといつになく消極的。ぐー子自身も計画倒産に関する別の案件でにわかに忙しくなり、八方ふさがりのところへ、思わぬ助っ人――鏡の過去を知る人物が現われた……! 面白くって、ためになって(ぐー子の活躍と税金情報当社比1.5倍盛り)、明日への希望と感動が熱く胸に広がる、大好評の職業エンターテインメント『トッカン―特別国税徴収官―』続篇。 』


マンガチックな設定ではあるけれど、人生の機微をきちんと踏まえているから楽しく読める。
新レギュラーも増えて、ますます続編が楽しみな予感。

マンガ「そこをなんとか」とどう違う?と言われても困るけど(笑)


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記事の同性愛の謎―なぜクラスに一人いるのか

2012-01-28 | その他
同性愛の謎―なぜクラスに一人いるのか (文春新書)
クリエーター情報なし
文藝春秋
『三島由紀夫、オスカー・ワイルドからフレディ・マーキュリーまで。古今東西の事例や本邦初公開を含む学説から「子を残しにくいはずなのに常に一定の割合を保ち続ける」同性愛者のパラドックスに挑む。』


竹内さんの本は、強引な論理展開が面白いのであるが、本書、なまじデータに忠実になろうとしたためか、結論の出ていない様々な研究の途中経過が長々しく、著しく興趣を欠いた。
「子を残しにくいはずなのに常に一定の割合を保ち続ける」同性愛者のパラドックスにそれなりの生物学的根拠を示しているとは思うが、他の著書なら2ページで済んだだろう。
がっかり。



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特捜部Q ―檻の中の女―

2012-01-26 | 海外ミステリー
特捜部Q ―檻の中の女― (ハヤカワ・ポケット・ミステリ 1848)
クリエーター情報なし
早川書房
『「特捜部Q」―未解決の重大事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。カール・マーク警部補は「Q」の統率を命じられた。しかし、あてがわれた部屋は暗い地下室。部下はデンマーク語すら怪しいシリア系の変人アサドひとりのみ。上層部への不審を募らせるカールだが、仕事ですぐに結果を出さねばならない。自殺と片付けられていた女性議員失綜事件の再調査に着手すると、アサドの奇行にも助けられ、驚きの新事実が次々と明らかに―北欧の巨匠が本邦初登場。デンマーク発の警察小説シリーズ、第一弾。 』


2002年と2007年のシーンを交互に記載することでサスペンスが強められ、面白い警察小説だった。

デンマークの小説は初めて。地名や人名になじみがないのがちょっと残念。

本筋とは関係ないが、一警察官が、予算とかその使い道に言及する警察小説は初めて見たのだけど、現実はどうなんだろう?
デンマーク特有なのだろうか?

ドイツ語訳からの邦訳。まあ、我慢の範囲。


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御師(おんし) 弥五郎―お伊勢参り道中記

2012-01-25 | 時代小説
御師(おんし) 弥五郎―お伊勢参り道中記
西條 奈加
祥伝社
『弥五郎はお伊勢参りの案内役、「御師」の手代見習。そのくせ「御師は盗人」といってはばからない変わり者。ある日、弥五郎は日本橋の材木商・巽屋清兵衛が賊に襲われているところを助ける。それが縁で、清兵衛のお伊勢参りに付き合う羽目に。旅の道連れは妙に婀娜っぽいお妾さんや口やかましい下っ引きなど、たいそう賑やかな面々。道中の名物や景色もまた格別。だが、行く先々でなぜか清兵衛が狙われ、弥五郎自身にも伊勢を訪れたくない理由があって…。 』


プロットは面白いのだけど、どの人物も魅力がなく、ストーリーも盛り上がりに欠け…。

御師という職業とお伊勢参りの本当のところを知ることができてよかったかな。



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書物輪舞

2012-01-22 | 国内ミステリー
書物輪舞 (講談社ノベルス)
赤城 毅
講談社
『世にでれば、国を、政治を、歴史を揺るがしかねない秘密をはらんだ本を、合法非合法を問わず、あらゆる手段を用いて入手する、書物狩人。防衛省から消えた旧ソ連にまつわる機密本。チャウシェスクによる言論統制下で書かれた小説と正誤表。切り裂きジャックの真犯人に繋がる『黒い光』。宿敵、書物偽造師の企てに立ち向かいつつ書物狩人が、稀覯本に隠された物語を解き明かす。 』


第5弾。一気にここまで来ました。

世界史の闇。
ノンフィクションでは描けない部分をフィクションで描いている感じが面白い。


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書物幻戯

2012-01-22 | 国内ミステリー
書物幻戯 (講談社ノベルス)
赤城 毅
講談社
『世にでれば、国を、政治を、歴史を揺るがしかねない秘密をはらんだ本を、合法非合法を問わず、あらゆる手段を用いて入手する、書物狩人。ある夏、ストックホルムで書物狩人の仲間が殺害された。その人物が死の直前に流した「破壊」の書物。依頼を受けて、本の内容と行方を探る書物狩人に宿敵、書物偽造師が立ちはだかる!壮大なスケールで描かれる未曾有の事件の真相とは。』



初の中編ということで期待したが、欠点を露呈しただけだったかなぁ。
得意なフィールドだけに限定すべきなのだろう。

例えば日本のとか読みたいけれど、期待はしない方がよい。


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書物法廷

2012-01-21 | 国内ミステリー
書物法廷 (講談社ノベルス)
赤城 毅
講談社
『世にでれば、国を、政治を、歴史を揺るがしかねない秘密をはらんだ本を、合法非合法を問わず、あらゆる手段を用いて入手する、書物狩人。爆弾テロリストが生涯探し続けた本、ネオ・ナチ組織が狙う日記。稀覯本に隠された物語と謎を読み解く書物狩人に、その遂行を妨げる不倶戴天の敵が現れる。』


あまりに最強では面白みがないとみたのだろう、不倶戴天の敵が現れた!
次は長編らしい。そうこなくっちゃ!
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書物迷宮

2012-01-21 | 国内ミステリー
書物迷宮 (講談社ノベルス)
赤城 毅
講談社
『世に出れば歴史の真相を覆しかねない本を、合法非合法を問わずあらゆる手段で入手するプロフェッショナル、“書物狩人(ル・シャスール)”。スペイン内戦末期に出版された、ロルカの幻の詩集獲得のためグラナダ地方を訪れたル・シャスールは、依頼人である老婦人を前に、この本に隠された驚くべき秘密を語り出す。シリーズ第二弾!』


快調に第2弾も読了。

著者のバックボーンがしっかりしているから安心して読める。

書物から類推できる世界史の裏側。興味深い。

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神変―役小角絵巻

2012-01-20 | 時代小説
神変―役小角絵巻
山本 兼一
中央公論新社
『中央集権の国造りを着々と進める女帝・鸕野(うの)(持統天皇)と藤原不比等。この天と地は一体誰のものなのか?役小角は鬼神を操り強大な支配者に挑む。直木賞作家・山本兼一の新たなる地平。 』


山本さんが、古代、こんな伝奇SFのような小説、しかもまつろわぬ民の立ち位置を取っているのが意外で、どうも落ち着かず、入り込めないまま読了。
書いている本人も落ち着かなかったのではないのかなぁ。

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