読書日記☆こんな本読んでます

2004年1月からの記録です。
この頃積ん読が多くっていけません....

2019年8月の読書記録

2019-09-01 | その他
読んだ本の数:32
読んだページ数:10640

火星の遺跡 (創元SF文庫)火星の遺跡 (創元SF文庫)感想
『星を継ぐもの』を期待するとがっかりということになるのだろうが、昔デニケンを愛読していた私にはニヤニヤ楽しいスペースオペラだった。こういうのも書けるんだ、続きを読みたいと思ってみても叶わない。
読了日:08月30日 著者:ジェイムズ・P・ホーガン
月下の犯罪 一九四五年三月、レヒニッツで起きたユダヤ人虐殺、そして或るハンガリー貴族の秘史 (講談社選書メチエ 707)月下の犯罪 一九四五年三月、レヒニッツで起きたユダヤ人虐殺、そして或るハンガリー貴族の秘史 (講談社選書メチエ 707)感想
ジャーナリストが書くノンフィクションという触れ込みなのだが、どのレベルのジャーナリストなのかは知らないが内省的で、理路整然と一定の結論に持っていくということが全くできていない。つまらないというか、カネ&時間返せというか。
読了日:08月29日 著者:サーシャ・バッチャーニ
007/カジノ・ロワイヤル (創元推理文庫)007/カジノ・ロワイヤル (創元推理文庫)感想
007の映画はいくつか見たが、本は『ロシアから愛をこめて』しか読んだことがなかったが、新訳ということで。ジェームズ・ボンドの初期設定はこんなだったのかと唖然。ま、1953年の作ではあるのですけれどね。
読了日:08月28日 著者:イアン・フレミング
COVER 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 (角川ホラー文庫)COVER 東京駅おもてうら交番・堀北恵平 (角川ホラー文庫)感想
前作をきれいに忘れていたのだが、面白かった印象があったので、シリーズ2作目。ホラーではあるのだが、その絵を思い浮かべないようにしていればヾ(・・;)ォィォィ 人情がとてもよい。
読了日:08月27日 著者:内藤 了
拳銃使いの娘 (ハヤカワ・ミステリ1939)拳銃使いの娘 (ハヤカワ・ミステリ1939)感想
著者はドラマの脚本を書く人だそうで、さもありなん。スピーディーに、わかりやすく、物語は進む。意外なことは何も起こらない。『レオン』を思い出していたら『子連れ狼』にも影響されたらしい。
読了日:08月26日 著者:ジョーダン・ハーパー
みかんとひよどりみかんとひよどり感想
ジビエはあまり好きではないが、野生動物の農作物等への被害が増えている昨今、食べることもひとつの義務かもしれないことに気づかされた。パ・マルの近藤さんが描くとジビエ料理も美味しそう。
読了日:08月26日 著者:近藤 史恵
落花落花感想
そもそもこれは何を描きたかったのだろう。将門?寛朝? 上手く繋げたつもりかもしれないが、どちらの人物像も卑小で、どちらの人物も後世に名を残す人物には描けなかった。残念。
読了日:08月25日 著者:澤田 瞳子
書物の破壊の世界史――シュメールの粘土板からデジタル時代まで書物の破壊の世界史――シュメールの粘土板からデジタル時代まで感想
他の市から取り寄せたものの、あまりの大部と情報の詳細さに慄いているうちに返却期限が来てしまい、残念ながら斜め読み。日本では秦の始皇帝の焚書坑儒が有名だが、古今東西焚書はポピュラーで、書物=文化なのだね。『図書館戦争』シリーズもあったが、人ごとではないのだ。また特定の情報が欲しい時には読み直そう。
読了日:08月25日 著者:フェルナンド・バエス
語りだす奈良 ふたたび語りだす奈良 ふたたび感想
西山教授のお話ぶりはNHK奈良の仏教よもやま話というコーナーで伺っているので、お声が聞こえてくるような・・・。奈良の歴史もきれいごとばかりではないけれど、やさしい奈良に触れられる。
読了日:08月24日 著者:西山 厚
剣樹抄剣樹抄感想
冲方にとっての光圀像にはいつも驚かされる。了介の造形は面白くないこともないが、もっと了介メインに物語を組み立ててはどうだろう。
読了日:08月24日 著者:冲方 丁
回帰 警視庁強行犯係・樋口顕 (幻冬舎文庫)回帰 警視庁強行犯係・樋口顕 (幻冬舎文庫)感想
このシリーズ、あまり好きではないのだがやはり。テロリストにしても日本の公安にしても刑事にしてもこんなに甘くはないだろう。娘だけがかしこいってどうよ。
読了日:08月22日 著者:今野 敏
流星のソード 名探偵・浅見光彦vs.天才・天地龍之介流星のソード 名探偵・浅見光彦vs.天才・天地龍之介感想
浅見さんのファンなので、つい購入。シリーズ2作目。いちおう読めるのだが、浅見さんのファンであるからにして、たいへん申し訳ないがどうしても天地さんご一行が邪魔。別に浅見さんだけでストーリーは組み立てられたと思う。前作は浅見さんの復活だけで嬉しかったのだが、続けるのであればオマージュとして浅見さんオンリーで作るべきだった。前作を読んでから1年、結局天地さんの本は読んでいない。
読了日:08月22日 著者:柄刀一
休日はコーヒーショップで謎解きを (創元推理文庫)休日はコーヒーショップで謎解きを (創元推理文庫)感想
1作目が好みだったので買ったのだが・・・。同じ作家というだけで、シリーズかと錯覚させるような売り方はやめてほしい。
読了日:08月21日 著者:ロバート・ロプレスティ
づぼらん 三 寄席品川清洲亭 (集英社文庫)づぼらん 三 寄席品川清洲亭 (集英社文庫)感想
過不足なく上手くまとめるなぁと感心。四も楽しみ♫
読了日:08月21日 著者:奥山 景布子
葵の残葉葵の残葉感想
TVドラマ『八重の桜』は見たが、松平容保が養子であることは知らず、高須四兄弟(尾張・徳川慶勝、一橋・徳川茂栄、会津・松平容保、桑名・松平定敬)なるものも知らず、浅学が恨めしい。言い訳だが幕末は胡散臭くて避けている(・・;) 本書、その高須四兄弟を尾張徳川を継いだ慶勝目線で描いている。それぞれの考えに依ってあの難しい時代を生きてきたのだが、なにせ錯綜するあの時代の事実を追うことに精一杯な印象だが、慶喜への評価等面白かった。現存する明治11年に撮られた四兄弟の唯一の写真が感慨深い。
読了日:08月21日 著者:奥山 景布子
恋衣 とはずがたり (中公文庫)恋衣 とはずがたり (中公文庫)感想
寡聞にして『とはずがたり』を知らなかったが、光源氏の女版を母に持つ娘に批判的に語らせるしかなかったのかなぁ。もう少し父からの言葉ででもその魅力を描かないと読者に愛される物語にはならないのではないかな。そこらへんは寂静さんに任せた方がいいのかもしれないが(苦笑)
読了日:08月21日 著者:奥山 景布子
カルカッタの殺人 (ハヤカワ・ミステリ 1945)カルカッタの殺人 (ハヤカワ・ミステリ 1945)感想
1919年のカルカッタというところに惹かれて。処女作、こんなところかなぁという印象。ポケミスで¥2268賭ける必要はなかったな。著者はインド系2世のイギリス人。スコットランド人を主人公に置いているのだがその訳を想像してみるのも一興か。
読了日:08月20日 著者:アビール ムカジー
すててこ 寄席品川清洲亭 二 (集英社文庫)すててこ 寄席品川清洲亭 二 (集英社文庫)感想
3作目が出ていることに気づいてシリーズ2作め。1作目のことはほとんど忘れていたのだけれど、なんとか読了。人情物だが甘ったるいだけのものにしないのが奥山さんの矜持か。高須藩・・・読みかけの『葵の残葉』が気になる・・・。
読了日:08月18日 著者:奥山 景布子
訣別(下) (講談社文庫)訣別(下) (講談社文庫)感想
私もいい年なのでこのくらいの生ぬるさで良いのかもしれないけれど、スリルとサスペンスは物足りない。ボッシュが嫌いではないので、ま、いいが。
読了日:08月18日 著者:マイクル・コナリー
訣別(上) (講談社文庫)訣別(上) (講談社文庫)感想
机を脚と数えないことはないが違和感。訳がどうも・・・
読了日:08月18日 著者:マイクル・コナリー
佐藤優さん、神は本当に存在するのですか? 宗教と科学のガチンコ対談佐藤優さん、神は本当に存在するのですか? 宗教と科学のガチンコ対談感想
動物行動学VS神学ではあるのだが、もともと議論がかみ合うはずもなく、動物行動学についての本は竹内さんのものに限らずたまに読むので、神学関係の佐藤さんのぶっちゃけ話が目新しく興味深かった。
読了日:08月18日 著者:竹内 久美子,佐藤 優
てらこや青義堂 師匠、走るてらこや青義堂 師匠、走る感想
筋は読めるけれど、文句なく面白かった。妙に歴史小説に寄せるより、時代、それも娯楽に徹した方が良いように思う。ご本人の志向は知らないけれど。
読了日:08月17日 著者:今村 翔吾
梅雨将軍信長 (新潮文庫)梅雨将軍信長 (新潮文庫)感想
新田次郎は山の人だと思っていたが、時代小説も書いていたようで、本書、時代科学小説だとはご本人の言。読友さんのおすすめ。思いがけない視点で面白かった。
読了日:08月16日 著者:新田 次郎
決戦!関ヶ原2 (講談社文庫)決戦!関ヶ原2 (講談社文庫)感想
2である。しかも関ヶ原。新説も立てにくく、少々退屈なのも仕方ないと読み進んでいくと段々に熱が入り、秀秋、刑部と面白かった。
読了日:08月15日 著者:葉室 麟,吉川 永青,東郷 隆,簑輪 諒,宮本 昌孝,天野 純希,冲方 丁
冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業 (時代小説文庫)冬晴れの花嫁 くらまし屋稼業 (時代小説文庫)感想
どんどん大物を出してくるのは感心するが、少しずつストーリーが甘いのは若さゆえか、出自か。ページターナーで良しとするか。
読了日:08月09日 著者:今村 翔吾
秀吉の能楽師 (中公文庫)秀吉の能楽師 (中公文庫)感想
『戦国の教科書』で紹介されていたので。久しぶりの奥山さんだったが、すごいものを読んだなと思う。利休亡き後秀吉が能に耽溺していたとは浅学にして知らなかったのだが、寧の扱いが上手く、秀次切腹の真相なども(一つの説にはなるが)明らかにしていて興味深かった。
読了日:08月09日 著者:奥山 景布子
戦国の教科書戦国の教科書感想
講談社は決戦!シリーズで当てた成功体験が忘れられないのか、また出た本書。6人の作家による短編集だが、末國善巳さんが1編ごとに解説と参考本を紹介しているのが新味。今村翔吾さんが入っていて、ここまで出世したかと。それぞれ新しい視点で面白かったが、読みたい本が増えるのは余計?(笑)
読了日:08月06日 著者:天野 純希,今村 翔吾,木下 昌輝,澤田 瞳子,武川 佑,矢野 隆,末國 善己
「縄文」の新常識を知れば日本の謎が解ける (PHP新書)「縄文」の新常識を知れば日本の謎が解ける (PHP新書)感想
ついこの間まで江戸時代がブームだったように思うのだが、今は縄文時代がブームのようで、関さんも乗り遅れてはいない。考古学や、DNAの分析等の新しい知見からみた日本の黎明期をざっくばらんに語っている。江戸時代や縄文時代がブームになる日本はやはり自然と共に生きたい多神教の国なのだろうなぁ。
読了日:08月04日 著者:関裕二
八本目の槍八本目の槍感想
今村さんの佐吉愛には驚かされたが、関ヶ原の解釈はともかく300年後まで見通したというのはちょっとムリかなと・・・(・・;) 賤ヶ岳の七本槍のメンツや幼名までは覚えきってはいないので分かりにくいところがあったのが個人的には残念。
読了日:08月03日 著者:今村 翔吾
美と芸術って、なに?(こども哲学)美と芸術って、なに?(こども哲学)感想
こども哲学というシリーズの1冊で図書館の新しく入った本のコーナーにあったので借りたのだけれど、実はそもそも哲学というものの概念がつかめない。フランスでは高3で必修、大学入試で必須科目らしい。本書は美と芸術ってなに?っていうテーマなのだけど、そんなの一人一人違うでしょ?余計なお世話!なんて言っちゃったらダメなんだろうなぁ。だいたい言語で表すことができるのだろうか、言語で表すことが必要なのかって言っちゃったらダメなんだろうなぁ。結局哲学って何か未だにわからない。このシリーズに哲学ってなに?はない。
読了日:08月02日 著者:オスカー・ブルニフィエ
行基 菩薩とよばれた僧行基 菩薩とよばれた僧感想
高名な行基ではあるが、確かに特に前半生を知らないことに思い至り本書。時に伝奇めくが細かい伝承も追って正確性を期しているものと思われる。最近急に行基が没した寺として売り出し中の菅原寺だが、こんな辺鄙な場所?と疑問だったが、平城宮の位置からは近かったと言うことに気づきを与えられたのは収穫。
読了日:08月01日 著者:岳 真也
福袋 (講談社文庫)福袋 (講談社文庫)感想
落語的とでも言ったらいいのだろうか、上手く落としましたよというしたり顔が浮かぶ。作為的な物語で、ま、物語というものは作為的なものだし、好き好きなのだろうけれどね。私は好きじゃない。『ちゃんちゃら』の昔は良かったんだけどね。もう読まないなぁ。
読了日:08月01日 著者:朝井 まかて






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