花鳥虫風月

α9とX100Vで、主に京都の花鳥写真で綴る重め写真ブログ。

団栗

2008年11月13日 22時37分35秒 | 秋冬の風景
ほぼ出来上がって、落ちるのを待つのみのドングリ。
ドングリの落ちる時には、バスッと結構な音を立てているので、なかなかの威力を持っていることが想像に難くない。

椰子などなら死人が出るところだが、まぁこの程度なら当たったところで可愛らしいものだ。
しかし、あれもこれも単純な自然現象であるので、気配もなしにバスッと落ちて、跳ねたところで気が付くのは若干恐ろしげではある。
とは言え当たらなければどうと言うことも無い。

雀 8

2008年11月11日 21時36分54秒 | 
川面の濃い青とセイタカアワダチソウの黄色い花をバックに、スズメ。



もう少しズーム。
左端のから右下への3羽は、クチバシの根元の黄色い、今年生まれたスズメ。
上のは黒の濃い、古株のスズメ。

写真はまだあったかい頃のものだが、このところ急に寒くなった。
スズメは寒いと正直に寒そうにして、野良の大変さをわかりやすく示している。
野生というのも微妙で、やはり野良という方が気分的に正しい。

四十雀 8

2008年11月10日 21時26分26秒 | 
シジュウカラ。
今の季節なら綺麗な紅葉とかサザンカの花の隣とかに居てくれると、ありふれたこいつなんかでも絵になるのだが、なかなかこちらの都合に合わせてくれない。

妥協したのがあからさまな背景で一枚。
せっかくだからの雰囲気。

紅葉 13

2008年11月09日 22時04分26秒 | 秋冬の風景
紅葉が色づきはじめた。場所によって、と言うより箇所によって、と言う方が正しいようなバラつきだが、桜であれば3分咲きくらいだ。紅葉ならなんと言うのだろう。
今日は天気が悪く、頑張ってもイマイチな写真になりそうなので頑張らなかった。

こんな状態は、離れて見たらそれなりに綺麗だ。
パソコンのモニターで見るときは、大写しにして少し距離をとって、目の焦点を外して見ると綺麗だ。




先週でも真っ赤になっていたマルバノキなどは、わっさりとならないスカスカの紅葉なので、ピンポイントでクッキリ見ると綺麗だ。
こちらは、離れたり曖昧に見たりすると物足りない。

藪猫

2008年11月07日 23時04分49秒 | ねこの風景
藪の中に、野良猫。
どうということも無い猫写真だが、木の葉の緑と猫の目の緑が同じ色であるのが妙に良い。
ついでに、土と枯葉と猫の体色も大体同じで、なお良い。

もっと拡大すると手ブレ写真なのがばれるが、これくらいだとばれないので問題ない。
画面右奥の白いものは別の猫。
手前の猫と、近くに居た同じ色の猫2匹とそれが血縁なのか、4匹連れ添って軽めのフットワークで奥の方に消えていった。

玉紫陽花 2

2008年11月06日 22時23分52秒 | 秋冬の花
いまだに咲いているアジサイの仲間、タマアジサイ。
普通のアジサイの気分で見ると壮絶に汚い。特に葉っぱの質感が。




花部分のマクロ。
紫の花の蕾と桜色の花序の色組はとても美しいが、曖昧な色なので、これくらい寄らないと形になって見えない。
こんなのでも、屋内で育てたりしたら梅雨のに負けないくらい綺麗であったりするのだろうか。

杜若 6

2008年11月05日 22時00分58秒 | 秋冬の花
6月にはハナショウブの花が盛りだったところで、今ごろ一輪だけカキツバタが咲いていた。
背景がどうしても綺麗ではなかったし、ものがものなので撮る角度が制限されるため、良い写真にはならなかったが、それはもう仕方が無い。

カキツバタの本来のシーズンは丁度半年前/後なのでタイミングは悪くない。
それを考えると、5月という月がどんなに良い月であるかが浮き彫りになって、これからの秋冬をよけい憂鬱に感じられる。

鴛鴦 14

2008年11月04日 22時23分59秒 | 
初・α900に500レフで、おなじみのオシドリ。
つがいの水紋の2つ輪が良い風情。

朝日だか夕日だかっぽい色具合の写真になった。
まだ紅葉という雰囲気ではないが色づきはじめた葉を通した木漏れ日の色であろう。
泳いでいる鴨は静止する瞬間が無いので、なるべく明るいところに居て欲しいものだがオシドリは案外木陰が好きで困る。




別のレンズで引き気味に。
これも悠々たる良い風情だ。

背筋露虫

2008年11月03日 22時09分52秒 | 
バッタでも、キリギリスの種類は大胆なフォルムをしていて面白い。
これは、ツユムシ。たぶんセスジツユムシ。
手前側の後足がもげているので見た目のバランスが悪い。
反対側から撮れれば写真としては良かったが、立地上無理だった。




そのうち日が差してきたが、もう全然元気がない。触角も垂れている。
虫ネタはもう明るい話題にならないが、もうジョウビタキくらいは見るようになったので、そろそろ鳥ネタでも頃合であろうか。


竜胆 3

2008年11月02日 22時58分55秒 | 秋冬の花
秋らしい、リンドウの花。
青紫の花びらに銀色の斑点が渋い良い仕事であるが、微妙すぎてこの距離と光の具合ではイマイチ見えづらい。

決して地味ではない花なのに、ずいぶん控えめな印象で記憶に残る妙な存在感を持っている。
青色系の花はそんな感じのものが多いが、これは特にそれが顕著。
リンドウという語の響きも、こもりがちだが綺麗で、その印象を強める一因だろう。

α900の感想文

2008年11月01日 22時28分32秒 | Weblog
α900も発売から2度目の土曜日。その間、たまたま仕事でも写真をたくさん撮る用件があったので、みっちりと使うことが出来た。
ということなので、使い心地の感想文などを記そうと思う。


まず、このカメラ第一の特徴が35mmフルサイズセンサーである。
だが私はデジタル普及機の一眼レフが最初なので、別にフルサイズはどうでも良い。
このカメラを買う前は、これでSTFレンズを使えばどんなに素晴らしいだろうと夢想したものだったが、実際使ってみると、今まで200mmマクロ的にしかSTFを使っていなかったので感覚の違いにまず慣れる必要があることがわかった。

センサーぶん、ファインダーの広いのはとても良い。これまでのα-sweetDから不満を抱いたことは一度もなかったが、更に良いものは当然とても良い。
「ファインダーの視野率100%」という点については、買う前はどうでもいいものと思っていたが、使ってみると、これは明快で良いものだった。
今まで微妙に外側を計算に入れて写真を撮っていたのは実は結構なストレスになっていたものだと気付かされた。

次に語る上で欠かせない要素が、2460万画素の解像度である。
確かに、解像感ある高級レンズやマクロレンズで撮った写真ではピクセル単位の線が見える絵がどこまでも広がっていて圧巻の一言に尽きる。
しかし、買った最初の方でも書いたが、jpg出力では細かい部分がぼやけている絵になってしまい、微妙さがある。
したがって、私はcRAW+jpg(Sサイズ)設定にして、よく撮れたもののみLサイズでRAW現像することにしている。
そういう条件が付くものの、よく撮れた写真がものすごく良いのは嬉しいことだ。

700には無くて900から付いた新機能、インテリプレビューは普通に使える。
本体のプレビューボタンは押せる位置に付いていないのが難点だが、カスタムのCボタンをインテリプレボタンに設定可能なので、そうしている。
700ではCボタンをダイナミックレンジ・オプティマイザー設定ボタンに割り振っていたものだったが、900のインテリ機能はダイナミックレンジ・オプティマイザー効果の強弱を見ながら設定できるので、なお良い。
出来れば、ファームアップでダイナミックレンジ・オプティマイザーのみならずクリエイティブスタイルも、効果の程を見ながら設定できるようになるともっと良い。

問題の高感度ノイズについて、900はピクセル単位で見ると700のファームV4状態よりも明らかにノイズが多い。こればかりはどうしても気になる。
リサイズを考えれば700よりもノイズは少なくなるのだが、まぁ近々にファームアップで多少改善してくれることを何とか期待したい。
ISO1600でも最終的には許せるレベルにできるのがわかっていても、撮る時には400にするのにもちょっと心理的な抵抗がある。

微妙な点。
自動露出がちょっと暗めに働くことが多い。
そのため、暗いところで7D,sweetD,700は超オーバー露出になっていた場面で、ただのオーバー露出で済むことになってとっさの場面で少しありがたい。
反面、光の反射する水面上の鴨などは今まで以上に真っ黒に写る。
変わりはしたが向上したわけではないようだ。

もうひとつ微妙な点。
昨日も書いたが、700では[jpg]と[RAWからいじらずに現像したもの]との色が全然違ったのに対して、900では[jpg]が[RAWからいじらずに現像したもの]との色の差がほとんど無いようになっている。
私は700のjpgの色は好きだったので、ファームでクリエイティブスタイルに「α700のjpg調」を「印象色」か何か綺麗な名前にして足してくれると嬉しい。


あと、最初の頃に記録したデータが壊れる事があると書いたが、これはCFメモリーが悪かったようで、同じ製品のでも交換してもらったら以後正常に動いてくれている。
そのことは当然のことだが、何よりありがたいことでもある。

全体の感想としては、値段ぶんの値打ちは充分に感じられる良い機械である。
値段ぶん以上かというと、比較対象がないのでわからない。しかし今後どういう展開になっても、悪い買い物をしたと思うことだけはなさそうだ。ありがたい。