Digital photo's diary

自称「暇人」によるデジタル写真日記。

エピソード10  人間の記憶

2023年11月13日 | デジタル写真
せっかく車を買ったと言うのに、1970年代のオイルショックの影響で車で家に帰れない時期がありました。
ガソリンスタンドは朝早くから長蛇の列。
しかも、自分の番が来たとしても一人10Lだけしか入れてもらえません。
いくら小型車と行っても10Lでは群馬県の北から南まで100km以上もの距離を往復するのは無理ですね。
途中でガス欠なんて事になったら携帯も無い時代ですから手の打ちようもありません。
結局ガソリンが普通に出回るまでは電車で帰るか、家には帰らないという選択肢しかありませんでした。
私は後者の方を選びました。
1年近くは一度も家に戻れなかったと思います。
食事やお風呂は何とかなったのですが、洗濯はどうしていたんだろう・・・・。
おそらく隣に住んでいた用務員のおじさんの所でやって貰っていたのだと思います。
夕方になるとおばあちゃんが「先生、洗濯物はここに置きますよ」と持って来てくれた記憶があります。。
人間の記憶って不思議ですよね。
昨日のお昼は何を食べたのか思い出せないのに50年前の事がまるで昨日の事の様に思い出されるのですから・・・・・。
そうこうしているときに平地に戻る日がやって来ました。
山に行ってから2年くらい経った時に「小学校なら戻れるよ」と言われた事がありましたが、「何年たっても構わないから中学に戻して下さい」と頑なに断っていました。
もう少し山に居ても構わなかったのですが、このチャンスを逃すと次に話が来るのは何時になるのか分からないと言われたので、4年ぶりに平地に戻る事になります。
1970年代の後半、荒れた中学校が社会問題になっていた時期です。

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