小松菜の畝の幾列夕迫り
アブラナ科の一年生または越年生の草本。
葉の大きい濃緑色の野菜。
耐寒性が強く、葉質が軟らかで繊維が少ないため、汁の実、浸し物などにする。
東京の江戸川区小松川が原産地といわれ、この名のもととなった。
若い菜は鶯菜とも呼ぶ。
畑に小松菜が幾畝もあった。
畑には夕暮れが迫っていた。
小松菜のパスタに開けぬ白ワイン
小松菜の畝の幾列夕迫り
アブラナ科の一年生または越年生の草本。
葉の大きい濃緑色の野菜。
耐寒性が強く、葉質が軟らかで繊維が少ないため、汁の実、浸し物などにする。
東京の江戸川区小松川が原産地といわれ、この名のもととなった。
若い菜は鶯菜とも呼ぶ。
畑に小松菜が幾畝もあった。
畑には夕暮れが迫っていた。
小松菜のパスタに開けぬ白ワイン
早春の山並見ゆる畑かな
立春以後、二月いっぱいくらいをいう。
まだ寒さが厳しいなかにも春の息吹が感じられる。
気候や生物の営みに明るさや活力が感じられるようになる。
「春浅し」と時期的にほぼ同じである。
散策していると、人の営みが感じられる畑があった。
そこからは、早春の青い山並が望まれる、そんな畑であった。
早春や散歩の犬の見目よくて
カメラマン野梅と夕日浴びゐたり
山野に自生する梅、または野に咲く梅をいう。
一月から二月にかけて美しい白色一重の花を気品よく咲かせ、開花すると芳香を漂わせる。
野梅は最も多く分布しており、庭園にも植えられる。
川岸に野梅が咲いていた。
若いカメラマンが望遠付きのカメラを持ち、野梅とともに夕日を浴びていた。
川沿ひの道逸れ来れば野梅かな
をちこちに米軍基地の斑雪かな
まばらに降り積もった春の雪、または解けかけてまだらに残っている雪をいう。
春の雪は解けやすいが、日差しや地形によりすぐ解けるところ、降り積もるところができ、まだらに解け残るのである。
また、はらはらとまばらに降る雪のこともいう。
散歩していると米軍基地があった。
広々とした基地の中のあちこちに斑雪が見られた。
片側や畑の隅のはだれ雪
春泥や自転車通る森の道
春のぬかるみのことをいう。
春先は雨量が増え、気温もまだ低いので、土の乾きが遅い。
特に凍解け、雪解けなどによって生じる泥濘は人々を悩ませる。
森の中の道が春泥となっていた。
そこに自転車が通った轍が残っていた。
春泥を恐る恐るに学生ら