俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

寒の水

2019-01-26 | 俳句・冬・地理




蹲踞に音立ててをり寒の水




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寒の内の清冽な水をいう。







寒の水は、秋の水の澄み方に対して研ぎ澄まされた色をして

いる。







川や湖沼も、大雨などによる増水がないため、澄んでいる。







酒造や化粧水の製造、紙漉きなどに寒の水は利用される。






茹で上げし蕎麦を洗つて寒の水




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水鳥

2019-01-25 | 俳句・冬・動物




水鳥の泳ぐ水面の青さかな




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冬に水上にいる鳥を総称していう。







鴨、鳰、百合鷗、雁、白鳥などである。







水鳥が冬季とされたのは、海や川や湖沼で、冬に一番多く

見られるからである。







白鷺は夏の水鳥であるが、越冬するものも見られる。







青鷺も同様である。






水鳥の親子相寄る夕べかな




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寒梅

2019-01-24 | 俳句・冬・植物




寒梅の一輪に明日恃みけり




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寒中に花を開く梅のことをいう。







熱海や小田原あたりの梅は厳冬に咲くものもある。







東京近辺でも珍しくはない。







「寒紅梅」は多くは八重咲きである。







寒梅が一輪咲いていた。

その一輪に明日を託した。






寒梅の日向に暫し立ちゐたり




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仏手柑

2019-01-23 | 俳句・冬・植物




その指に何を掴むや仏手柑




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ミカン科の常緑低木。

シトロンの変種で奇形果。







暖地で観賞用に植栽する。

果実は長楕円形で、果底が指状に分かれているところから

「仏手柑」と呼ばれる。

芳香があり、濃黄色に熟す。







果肉は果汁が少なく酸味と苦味があって食用には適さない。

砂糖漬けにすることがあるという。







鉢植えの仏手柑が生っていた。

その指が何かを掴んでいるように見えた。






灯の下(もと)にあり盆栽の仏手柑




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藪柑子

2019-01-22 | 俳句・冬・植物




山道の足元にあり藪柑子




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ヤブコウジ科の常緑低木。







山地の木陰に地下茎を伸ばして群生し、冬、光沢のある葉

の間に丸い小さな赤い実をつける。







観賞用に庭や盆栽などに植えられる。

古名を山橘という。







明るい雑木山の細い道の脇に、藪柑子の赤い実があった。

余りに低い所にあるので、見過ごしてしまいそうになった。






盆栽師ゐて盆栽の藪柑子




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