俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

破芭蕉(やればしょう)

2017-08-26 | 俳句・秋・植物




曇り空ばかり続きぬ破芭蕉



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秋になって風や雨で葉脈に沿って裂けた芭蕉をいう。

大きな葉であるだけに、破れたその姿は痛ましい。







このところ曇り空ばかりが続いていた。

その空をバックに、破芭蕉がかぶさるようにして見られた。






破芭蕉人気なき道とはなりて



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秋薔薇

2017-08-25 | 俳句・秋・植物




暮れ方の散策路なり秋の薔薇



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バラ科バラ属の植物の総称。







薔薇は四~五月に咲くので夏の季語であるが、秋に涼しく

なってから再び咲くのを秋薔薇という。







二度目なので、やや小ぶりであることが多い。







秋の澄んだ空気の中で芳香を放って咲く気品が愛でられる。







散策路に薔薇が咲いている一画があった。

薔薇を愛でながら歩いているうちに、次第に暮れてきた。






秋薔薇やクリームパスタに白ワイン



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秋の蟬

2017-08-24 | 俳句・秋・植物




目の位置に止まつて鳴けり秋の蟬



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夏に激しく鳴いていた蟬も、秋になると鳴き方が変わって

淋しく感じられる。

それだけに、少なくなった蟬の声が澄んで聞える。

欅の下の方、丁度目の高さに秋の蟬が止まって鳴いていた。

夏には見られないことで、秋を感じた。






秋蟬や一人歩きの楽しくて



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野葡萄

2017-08-23 | 俳句・秋・植物




届かぬや橋の袂の野葡萄に



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ブドウ科の蔓性落葉低木。

山野に自生する。







初秋、紫、碧、白色などに熟すが、食べられない。







橋の袂のところに野葡萄が沢山実をつけていた。

採ろうと手を伸ばしたが、届かなかった。






野葡萄や森へと続く草の道



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狗尾草

2017-08-22 | 俳句・秋・植物




猫じやらし夕日の差せばよからむに



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イネ科の一年草。

道端や空地などどこにでも見られる。







花穂を子犬の尾に見立ててこの名がある。







その穂で猫をじゃらつかせることから「猫じやらし」ともいう。







猫じゃらしが群生している所があった。

このところ曇り日続きだが、夕日に光る猫じゃらしを見たい

と思った。






ゑのこ草万葉人は何と見し



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