俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

睡蓮

2016-06-15 | 俳句・夏・植物




睡蓮に佇み逝きし義母のこと



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スイレン科の多年生水草。

熱帯原産。







観賞用に栽培され、園芸品種も多数ある。







日本に自生する睡蓮は未の刻(午後二時頃)に咲くところか

ら「未草」とも呼ばれる。







夏、長い花茎の先に蓮に似た花を咲かせる。

現在は明治初期に渡来した外国種が多く、花色は白、薄紅、

紅、黄など。







睡蓮の咲く池に佇んだ。

五月に逝った義母のことを想いながら。






睡蓮の遠し鯉の口近し



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未央柳(びようやなぎ)

2016-06-14 | 俳句・夏・植物




マンションの入口未央柳かな


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オトギリソウ科の常緑低木。

中国原産。

日本には江戸中期に渡来した。

観賞用に庭園に植栽される。

六~七月頃、枝先に濃い黄色の五弁花を開く。

マンションの前の植え込みに未央柳が花をつけていた。

梅雨の時季に咲く明るい花である。






小買物未央柳に雨上り



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南天の花

2016-06-13 | 俳句・夏・植物




花南天いづくにせむか次の旅



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メギ科の常緑低木。

中国と日本の原産。

中部以南の山地に自生する。

六月頃、茎の頂に白色の小さな六弁花を多数つける。

「なんてん」の音が難を転ずる意に通じ、昔から災難避けや

縁起の木とされた。







無事佐賀の旅から帰ると、玄関前に南天が咲いていた。

早くも、次はどこを旅しようかと思いを巡らせた。






南天の花に触るれば散り易き



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紫陽花

2016-06-12 | 俳句・夏・植物




紫陽花の白境内の片隅に



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ユキノシタ科の落葉低木。

額紫陽花を原型とする日本原産種。

「四葩」「七変化」ともいう。







梅雨の頃、枝先に小さな花が球状に集まる。

花びらのように見えるのは萼で、中心にある粒のようなもの

が花。

寺の境内の片隅に、紫陽花が白い大きな毬となって咲いて

いた。






歩きたる旅の終りの濃紫陽花






あぢさゐの色とりどりや堀の上



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夏燕

2016-06-11 | 俳句・夏・動物




曇天の電線にをり夏燕



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夏に見かける燕をいう。







朝、散策していると、曇り空の電線に夏燕が止まっていた。

二羽になったり、一羽になったりして餌を探しているようで

あった。






旅空を縦横に切り夏燕



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