俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

冬紅葉(2)

2013-11-25 | 俳句・秋・植物




賑はひの中の独りや冬紅葉



京都は寒暖の差が激しいためか、紅葉が美しい。

やはりしっかりと紅葉するのは冬で、初冬の京都は紅葉狩の観光

客で大変な人出であった。







二尊院も例外ではなく、冬紅葉が美しく、観光客で賑わっていた。




二尊院(後ろは小倉山)



本堂では靴のまま上がれるように白いマットが敷き詰められ、一周

できるようになっていた。







大勢の人の中を一人で廻ったが、夕日を受けた美しい冬紅葉に心

癒された。






作務僧の箒の音や冬紅葉



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桜落葉

2013-11-24 | 俳句・冬・植物




洛西の桜落葉の赤かりき



桜落葉は赤く色づくものが多く、結構美しい。

洛西の桜落葉というだけで、趣のある美しいものに感じられた。







朝の京都御苑にも桜落葉が沢山見られた。

朽ちていく桜落葉に哀れを感じた。




京都御苑



朝の出勤で急ぐ人たちが京都御苑の中の桜落葉を踏んで行った。






出勤の人らに桜落葉かな



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千両

2013-11-23 | 俳句・冬・植物




午後の日を集めて寺の実千両



センリョウ科の常緑低木。

暖地の樹下に生える。

冬、茎の頂に小球果が赤く熟す。







清凉寺内にある薬師寺の小さな庭に、千両が午後の日をたっぷりと

受けて真っ赤になっていた。




滝口寺(たきぐちでら)



日も暮れる頃、ひっそりと佇む茅葺の滝口寺を訪れた。







山腹の庭には千両が沢山実をつけていた。






千両や日の暮れてきし山の寺


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南天の実

2013-11-22 | 俳句・冬・植物




実南天嵯峨釈迦堂の門前に



メギ科の常緑低木。

晩秋から冬にかけて、茎の先に小球状の実が群がり赤く熟す。

秋の季語とする歳時記もある。




清凉寺南門



京都の洛西を歩いた。

嵯峨嵐山駅から西の方に歩いて行くと、いつの間にか清凉寺(嵯峨

釈迦堂)の門前に出た。







そこに南天の実が真っ赤に熟していたので、まずそちらに気を取ら

れてしまった。







歩いていると、普通のお宅の入口に見事な南天の実が房状に垂れ

ていた。

昼下りの日を受けて、赤い実が色鮮やかであった。



落柿舎



去来にゆかりの落柿舎を訪ねた。

多くの句碑のある庭に、実南天が印象的であった。






落柿舎の去来の句碑や実南天



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冬の日

2013-11-21 | 俳句・冬・時候




誰(た)もをらず冬日浴びむと歩ききて



冬の太陽をいう場合が多いが、冬の一日をいうこともある。

一日が短く寒くなると、冬日がありがたく恋しく思われる。







暖かい冬日を浴びながら歩くのは気持ちのよいものである。

そのように歩いてとある公園に来たが、何と誰もいないのには驚い

た。






傾きし冬日差したる幹の色



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