俳句の風景

写真と自作の俳句を掲載しています。

蜻蛉

2009-08-26 | 俳句・秋・動物


蜻蛉(とんぼう)の岩に止まれば岩の色

トンボ目の昆虫の総称。鬼やんまや塩辛蜻蛉などは一匹か二匹で飛んでいるが、小型の秋茜などは無数に群れて飛ぶ。蜻蛉は種類が多く、それぞれに趣がある。また、夕日に羽を光らせてついっと飛ぶ姿は郷愁を呼び捨てがたい。塩辛蜻蛉が岩に止まった。岩の色に紛れて見分けがつかなかった。

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葡萄

2009-08-25 | 俳句・秋・植物


小葡萄を見上げてをれば人もまた

ブドウ科の蔓性落葉低木。原産地はアジア西部からヨーロッパ南部。葡萄棚に房をなして垂れ下がる。日本では生食が多く、ヨーロッパではワインの原料となることが多い。人がぞろぞろと歩く頭上に葡萄が生っていた。見上げていると、葡萄が生っているのに気がついたのか、他の人も見上げていた。

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コレルリの合奏曲やマスカット


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秋茄子

2009-08-24 | 俳句・秋・植物


秋茄子を摘まむと伸びし老婆の手

秋になっても生る茄子のこと。実は小ぶりだが、種が少なく美味。「秋茄子は嫁に食わすな」のことわざは、美味だから、種が少ないことを忌んで、体が冷えるからなどの諸説がある。つややかに生っている秋茄子に、農作業の老婆の手が伸びて、蔕の上を切り、茄子を籠に入れた。その作業を繰り返していた。

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通り雨過ぎたる後の秋茄子


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胡麻

2009-08-23 | 俳句・秋・植物


胡麻生るを横目に確(しか)と出勤す

ゴマ科の一年草。晩夏に淡紅紫色の花を開き、秋に円筒形の果実が熟す。中に細かい種子が生じる。種子は白・黒・茶などの色があり、油脂分を多く含む。食用、油にする。畑の一角に胡麻が三列ほどなっている。出勤途中に横目で胡麻が大きくなっているのを確認した。

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畑隅に胡麻の列あり青々と


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高黍(たかきび)

2009-08-22 | 俳句・秋・植物


高黍に隠るる如く歩きけり

イネ科の一年草。熱帯アフリカ原産。草丈二メートルにもなる。秋に暗褐色、淡紅色の実が生り食用となる。世界の温帯・熱帯に広く栽培される穀物。だが、日本での栽培は少ない。蜀黍(もろこし)は草丈が高いので、そばを歩くと埋もれてしまう。まるで隠れて歩いているようであった。

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箒蜀黍(ほうきもろこし)

蜀黍を食せしことのなかりけり


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