ワタナベ酒店

さぬき高松にある地酒地焼酎専門店、渡辺酒店のブログです。
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日本酒の勉強会~inごはんやえん様

2019-08-10 15:57:23 | その他

当店のブログでも時々ご紹介しています、ごはんやえんの川田店長より、日本酒の勉強会を「ごはんやえん」でやりたい!とのオファーを頂きました。

すでに川田店長の酒に対する情熱が従業員さんにも伝わり、従業員さんもお酒好きになってきています!!

これを機に、社内研修を兼ねての勉強会をしたいとのことで今回お話を頂きました。

 

そして先日の夜、秘かに・・・(笑)

 

開催しましたのでご紹介させて頂きます!

 

 

 

 

 

今回用意したお酒は4種。

お料理は、この4種類に合うお料理を特別に作るのではなく、ごはんやえんさんで普段出しているお料理の中からピックアップして7品出して頂きました。

 

まずは日本酒には大きく分けて4種類のタイプがあります。という話をして、以下の通り一通りお話をしました。

【4種類のタイプ】

爽酒(爽やかですっきりとしたお酒)

薫酒(華やかな香り立つお酒)

醇酒(芳醇で旨みのあるお酒)

熟酒(熟成したお酒)

 

そして、お酒はこの4種類のお酒でひとつずつテイスティングをしてコメントを書いてもらい、どのお酒がどのタイプに当てはまるのか自分なりに考えて頂きました。

 

【日本酒リスト・コメント】は以下の通りです。

*私なりのコメントです。

 

【爽酒】

紀土 特別純米カラクチ
香り穏やか、ほのかにグレープフルーツのような柑橘系の果実香
味わいはキュッと締まる酸にほのかな甘みがシャープに広がり、余韻短く後味切れていきます。辛口酒。

 

【薫酒】

雪の茅舎 純米吟醸
華やかなお花のような香り、クリーミーな甘い香りも感じます。
味わいは品の良い甘みがクリアーに広がり、ちょうどよい余韻を残しながらスッと消えていきます。

 

【醇酒】

巌 特別純米雄町生原酒
香り穏やかサワークリームなどの乳製品系、ほのかに蒸したてのお米の香り
しっかりとした酸をベースに旨みが広がります。余韻は長めで後口は酸で切らせていくイメージ。

 

【熟酒】

群馬泉 山廃本醸造
ビターチョコレートやアーモンドの渋皮、ピーナッツバターのような乳製品の香り
味わいは程よいお米の甘みと軽快な酸が心地よく広がります。
後口は食欲をそそる苦み渋みを感じます。

 

 

一通り試飲をした後、お料理との食べ合わせに入りました!

 

1品目は

前菜3種盛り
(白菜浅漬け、生ハムとトマト・レッドオニオンサラダ、豆乳豆腐・生姜・出汁醤油)

白菜浅漬けは万能ではありますが、食べ合わせで特別これだ!!というお酒は探せませんでした。。

生ハムとトマトのサラダはカラクチ紀土が◎!!

トマトが甘くなって酒も美味しくなりました!!

豆乳豆腐は生姜と雪の茅舎が合い、群馬泉で合わせて豆腐に心地よい甘みがプラスされて美味しくなりました!

 

 

2品目は

ナス田楽味噌・大葉・パルミジャーノチーズ

これは田楽味噌が特に美味しかったです(#^.^#)

最高の酒のつまみですね!!

 

こちらは、全員一致の答えが!!

巌 特別純米雄町生原酒と田楽味噌!!

巌 雄町の重心の低い旨みが、田楽味噌のコクと甘みに合いますね~!!

私は群馬泉も燗にして食べ合わせましたが、巌とはまた違った味噌を切らす軽快な食べ合わせになったと思います☆彡

マリアージュにも旨み+旨みの食べ合わせや、足らない部分を補い合う組み合わせがあり、面白いですよ!!

 

3品目は

サーモンカルパッチョ・マス子

 

マス子は巌の雄町で合わすとじわっと味が膨らみました。

サーモンは群馬泉山廃本醸造の火入れ熟成の滑らかなニュアンスとマリアージュしていました!

雪の茅舎はサーモンでもマス子でもなく・・・

レッドオニオンや、マヨネーズと合いました!

カラクチ紀土はパプリカが良かったかな。

 

 

4品目は

とん平焼き

 

とん平焼きはお好み焼きのような鉄板焼きのことで、語源は豚を平たく焼いたものから付けられたそうです。

このとん平焼きも全員一致の答えが!!

巌との相性抜群です!!

雄町米を使用したお酒で、酸と旨みをしっかり出したお酒は巌に限らず、とん平焼き、またはお好み焼きと相性が良いかもしれません!!

特にソースの甘酸っぱさとコクが雄町米のもつ広がりと響きあうのでしょうか。

 

 

5品目

カツオ炭たたき

カツオの独特の風味が、なかなか合わせるお酒が難しいお料理ですが、唯一鰹の風味の生臭さを抑えうまくまとめてくれるお酒がありました!!

 

群馬泉 山廃本醸造です!!

サーモンのときと同じく、火入れ熟成の滑らかな風味が、鰹の生臭さを良い調味料として全体的にバランスよく美味しく変化しました!!

 

群馬泉は熟酒ですので、酒単体で飲むと好き嫌いがはっきり分かれますが、食べ合わせた時に初めて熟成酒の良さを勉強会の皆さんは感じられたと思います。

 

 

6品目

海老天婦羅

天婦羅で一番相性が良かったお酒は、薫酒の雪の茅舎です!!

衣の甘み、また天つゆと生姜が香り系のお酒と美味しくマッチングしていました!!

 

香りの高いお酒は生姜やみょうがなどの薬味類、野菜でも香りにスパイシーさを感じる生玉葱など、香りで合わせていくと面白いかもしれません (*^^)v

 

最後のお料理

7品目

豚角煮

豚ブロックにしっかりと味がしみ込んでいます!!

玉子も美味しぃ~!!

 

巌の燗で飲みましたが、これは最高ですね~!!

ずっと食べて・・・・

ずっと飲んでいたい・・・・

こんな思いになりました(笑)

 

雪の茅舎とも合うよ~!っていう声も頂きました!

しかし・・・

あっ!!

角煮がない!!

私は全部食べてしまって、雪の茅舎と合わせられず・・・(;´д`)トホホ。。

 

 

こんな感じで、今回の勉強会を開催してきました。

 

最初に試飲した時は、「お酒をどう表現したらいいのか分からない」との声もありましたが、お料理と食べ合わせることでお酒のポテンシャルを知ることができ、お酒本来の味が見えてくるのではないでしょうか。

 

ともあれ、今回の勉強会は参加された従業員の皆さんからも多く感想を頂けましたので、手ごたえをしっかり感じる勉強会となりました。

 

ごはんやえんの川田店長、スタッフの皆様、そしてこういう機会を与えて頂きましたオーナー様、本当にありがとうございました!!