私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

金銀島

2011-08-31 10:14:22 | Weblog
 イスパニア(現在のスペイン)のビスカイノと云う人の書いた「金銀島探検報告」の中、慶長年間発生した東北地方の大津波についての報告があります。

 その地震について書く前に、少しく、この「金銀島探検」とは、一体何かさぐってみます。

 「日本の東方に金銀を多量に産する国がある」と云う噂話が、16,7世紀にスペインやポルトガルの船員の中に広がっていたのです。
 ある時。ポルトガルの一船員が伝えた話が広まっていたのだそうです。マルコポーロの「東方見聞録」より400年ぐらい後のことです。
 17世紀の始頃ですが、ポルトガルの船員が太平洋上を漂流して、たまたま、漂着した島に金銀が沢山あったと報告します。鍋釜にいたるまで金銀使われていたと云う。また、上陸用の小舟の底にも砂金がいっぱいに付いていたのを発見して、随分と驚いたと書かれています。

 これはあくまでも当時の人が空想的に作りだしたものですが、それらの話を聞いたヨーロッパの人々の間に此の話が広がります。

 このような金銀島を見つけ、金銀を持ち帰りたいとする思いは個人だけではありません。当時の最強国イスパニヤでも取り上げられ、王様によって「金銀等探検」の計画が立てられます。その時、その隊長に選任されたのが「ビスカイノ」なのです。彼が日本に来た時は六十歳だと云います。徳川家康や将軍秀忠にも謁見しています。彼の日記によりますと1611年6月11日浦賀に到着しております。
 この時、ビスカイノの通事として従っていたイスパニアの人ですが、日本語を話し、通訳として活躍しています。どのようにして日本語をマスターしたのでしょうかね。ヨーロッパ人が始めて日本に来てから、ザビエルなどのヨーロッパ人との行き来も相当あったので、その間に習ったのでしょうが?

最新の画像もっと見る

コメントを投稿