私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

小さな自然の驚愕

2008-05-03 09:53:37 | Weblog
 今朝、猫の額ほどのわが菜園を覗きます。
 もう半月ぐらい前のことです。高松農業高等学校で、「野菜の苗」を販売をするというチラシが新聞に入っていました。さそく数本のトマト・キュウリ・ナス・ピーマンの苗を買ってきて(値段はどれも一本65円)植えておきました。
 昨日、そのキュウリに雌花が1つつきました。
           
 見ると雄花は何処にも見当たりません。これでは、この雌花には実が成らないなと思って諦めていました。ところがです。昨日まではその気配さえ見せていなかった雌花の上に、ちゃんと、今朝は、一つだけ慎ましやかに雄花を咲かせているではありませんか。本当にいじらしい黄色の雄花の花びらを開いています。
 さっそく、その雄花を採って、花粉を雌花につけます。昨日、咲いた雌花も萎まずに、ちゃんと、今朝の今を待つように、花びらを下向きに力強く付けて、九ちゃんよろしく
「明日がある明日がある。明日があるさ」
と、歌っているようでもあります。ウリハムシもテントウムシも葉の上をちょこちょこと這い回っています。
 自然ってなんと素晴しいのでしょう。たったこれだけの事ですが、こんなちっぽけな世界にも、驚愕なる現象?を繰り広げながら、懸命に生を維持しているのです。それらのほんの小さな小さな誰もが気付かないような一つずつの出来事が積み重なって、始めて、地球上の生物体系が成り立っているのです。と、感心しきりの今朝でした。
 普通なら、人間様がすることだ、当たり前だとばかりに、即座にひねり潰すこにっくたらしいウリハムシにさえも、今朝は、何か愛しさすら感じられ、しばらく、そっと静かに彼らの行方を眺めているだけでした。
 
 人間ってなんて勝手なのでしょうかね。この自然に比べて、人の世のなんて無味乾燥なことと、ため息ばかり出る朝でもありました。
 
 さて、果たして、このキュウリが大きくなった時、愛しさのあまり食することが出来るかなと、今から訝しがっています。


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