私の町 吉備津

藤井高尚って知っている??今、彼の著書[歌のしるべ]を紹介しております。

徳政・喜智夫妻の墓を見つける。

2006-10-16 20:55:16 | Weblog
 10月5日に、徳川末期の尊王攘夷の波に諸に洗われた悲劇の徳政・輔政夫妻の墓が発見できない事を書きましたが、飯山の麓にある片山墓地に見つけることが出来ました。
 「どうして、こんな所に?」と、少々新しい疑問もわきましたが、急峻な坂道を降りながら、「喜智さん」の悲哀に満ちた晩年を思いやりました。
 その坂道を降りたところに、六体のお地蔵さんの慈愛に満々したお姿がありました。
 それを見ると、今まで、私の胸底に溜まっていた、なんとなく物悲しげな、もやもやとした晴れきらない気分が、急にぱっと啓けたように感じられました。
 その側に、また、これも珍しい石造の閻魔様が鎮座ましまして、極楽往生を約束してくれているようでした。
 
 

 片山墓地には、晩秋の早い夕暮れが、知らない間に、もう其処まで迫ってきていました。
 でも、向山の墓地は、まだ真っ赤な残り夕焼けに染まっていました。