プラド美術館はスペイン王室のコレクションを核に35000点もの所蔵作品をもつ
世界3大美術館の一つとも言われ、有名なベラスケスや、ゴヤ、エル・グレコをはじめ
ティツィアーノ、ルーベンスetc、多くの有名絵画が収蔵されています
2時間の見学時間内では到底廻りきれないと現地ガイドさんに誘導されて
代表的なものに絞って見て回りました。
ベラスケス 「女官たち」
絵の中にはいろんなものが隠されていてその説明を聞いて一層興味深く鑑賞することができたような。
中央のマルガリータ王女には明るい光をそして周りの人物は暗くするという陰影法は
室内の奥行を感じさせる空気遠近法という技法だそうで
絵に近づいたり離れたりして見てみると離れれば離れる程絵の奥行が増しているのがわかりました。
実物を間近で見ることができたからこその実感でした。
ゴヤ「裸のマハ」と「着衣のマハ」
この二つの絵は 裸のマハが先に描かれました。
着衣の方は当時人物の裸体画を持つことは禁止されていて
「裸のマハ」の絵をカモフラージュするため同じ構図の「着衣のマハ」が描かれたのだそう
裸体画はそれまでにも多くあったように思いますがそれらは全て神話の世界の物語上のもので
実在する人物の裸体画は禁止されていたのだそうです
ゴヤはこの絵を描いた事が露見し数年後異端諮問にかけられました。
今でこそ普通に描かれる裸体ですがこのゴヤの絵が初めての物だったと知りました。
またゴヤは「見たままに描く」ことをモットーにし、たとえ国王でも王妃でも美男美女には描かなかったのだとか
「カルロス4世の家族」では恐妻家の風貌たっぷりの王妃と頼りなさげな国王の姿がそのまま描かれているのが面白い
エル・グレコはギリシャ出身で本名はほかにありますが「あのギリシャ人」という意味のエル・グレコが
通称となっていたのだそう
宮廷画家を目指したエル・グレコでしたが時の王フェリペ2世には奇抜な構図と非現実的色彩が評価されず
夢がかなわなかったのだとかでも赤、青、黄などの極彩色が美しく実際以上に長い体を持つ聖人たちの宗教画は
宗教家や知識層には受け入れられて多くの作品を残しています。
「聖三位一体」 「受胎告知」 「胸に手を置く騎士の肖像」
胸に・・はここでは数少ない肖像画でした。
この絵は美術館ガイドの表紙にもなっていて代表作でもあることを物語っています。
黒一色で描かれた絵ですが絵の前につと暗さはなく人物はくっきりと浮かび上がってみえ
首と袖口の白いレースが顔と手に効果的な絵でした。
ガイドさんの絵にまつわる裏話的な話は興味深く、ただ名画を眺めるだけでは得られない面白さがプラスされた
プラド美術館でした。
*ちょっとピカソについて*
ピカソは難産で死産だと思われ放置されていたのを医師の叔父がたばこの煙をふきかけたら
息を吹き返したんだそう
もしそれがなかったらピカソはこの世に存在しなかったという奇跡が
世界的大芸術家へつながっていたのにびっくりでした。
また彼が恋多き芸術家であったことは周知の事ですが彼の作風が変わる時には必ず
女性が関係していたらしいことも今回知りました。
スペイン内乱でバスク地方のゲルニカが無差別的爆撃されたことに抗議して描かれたのが「ゲルニカ」ですが
パリに在住していたピカソは共和国側を支持していてフランコ将軍を嫌悪し
フランコが生きている間は一度も生まれ故郷であるスペインの地を踏まなかったという徹底ぶりだったそうです。
プラド美術館の近くににはソフィア王妃芸術センターがありそこにあるピカソの「ゲルニカ」
見てみたかった~ です
美術館の後はおしゃれなレストランでランチ
スペインでは野菜は結構豊富に出てきて皆喜んでました~
デザートは丸のままの焼きリンゴ
スペイン広場
ここが数あるスペイン広場の本家本元ですとガイドさんが強調してました
セルバンテスの没後300年を記念して作られた広場でドン・キホーテとサンチョ・パンサの像が立ち
その背後で作者セルバンテスの像が二人を見下ろしています。
多くの人が訪れる撮影スポット
「撮影に夢中になっているとスリに狙われます、気をつけて」と言われている最中
「ほらほらあの娘たちがスリよ」ガイドさんには顔なじみ?の若い女性二人が仕事にやってきたみたいでした
獲物を物色中のようでしたがそのうちポリスがやってきて、彼女たちもいなくなりましたが
もう顔を覚えられているほど頻繁に出没してるのねぇ
皆一気に気を引き締めました。
この広場の向こう側に王宮がありましたがバスの中から眺めただけで残念ながらここへは行きませんでした
世界屈指の規模の王宮だそうですが今国王は別の場所に住み公式行事の時のみ使われているそうです
最近はどこでも「スリに気をつけて」はうるさいほど言われますが
そこまでの警戒はありません。
それでも被害にあう人は絶えないようで添乗員さんから
いろんなケースを聞かされました
今回もコルドバで危ない所で難を逃れた仲間がいて気を引き締めました。
どこも食事は美味しかったです
また私は飲めず残念でしたがワインも美味しいといける人たちは皆喜んでいました。
今回も2人組の若い女性でした。
素晴らしい絵画を見た後嫌なものを見てしまいました~。
プラド美術館はたっぷり見ることができて、懐かしくいろいろな絵を思い出しています。
あと2000年のナポリに至っては丘の上にバスを止めて、下りないで窓からナポリ湾とヴェスヴィオ山を眺めたのです。その後2008年にはナポリの中を自由に歩いて大丈夫でした。随分ヨーロッパの大都市も変わりましたね。
スペイン広場、王宮も見てみたかったです。
ピカソの逸話、初めて知りました。
スペインでのお食事、美味しそうですね!
プラド美術館での名画鑑賞。
ビオラさんの解説付きでまるで現地で観てるようで得した気分(^^♪。
よかったですね、スリの獲物にならなくて。
ガイドさんの説明付きで一層興味深く絵を見ることができたのは;嬉しかったです。
時間的にはもう少し欲しかったですがガイドさん付きというのはツアーの強みですね
今回も特別展でゴヤの部屋以外の場所で展示されていました。
でも同じ館内で良かったです(^^♪
有名な絵は貸し出しも多いんでしょうね
ゴヤの「黒い絵」シリーズと呼ばれるショッキングな絵は
大病を患っていて病におびえる気持ちが強まっていた時期に描かれたものと聞きました。
銀河さんはスペインは初めての個人旅行でマドリッドでは怖い目に会っていたのですね
私は海外はツアーでしか行けませんが
それでも油断は禁物を思い知ることがこの先であったのですよ。そのことはまた後で。
まるでプラド美術館に行った気分です。
ビオラさんのブログがよくわかるように書かれていますもの。
本物は素晴らしかったでしょうね。
プラド美術館のおすそ分け ありがとうございます。
特に「女官たち」・ラスメニーナスは
国民にも一番愛されている作品ではないでしょうか。
幼稚園ぐらいの子供たちが集団で見学していて、口々に「ラスメニーナス・ラスメニーナス」と連呼していました。
マハは、楽しみにしていたのに飾られておらず、がっかりしていたら、なんと日本の展覧会に貸し出し中でした。
ゴヤの部屋では今まで知らなかったすさまじい絵が飾られ、ショックを受けました。
小さい頃から名画を見る機会が多く、ゲルニカの前も、子供たちが「見慣れているよ」という感じで、たくさん通り過ぎて行きました。
内乱による悲劇と小さい頃から教えられているようで、名画に囲まれて育つ豊かさを感じました。
マドリッドは今まで行った中で、一番危険。
真っ昼間、南米の移民らしき物売りに追いかけられ、慌てて地下鉄の駅に逃げ込み、
また夜のレストラン帰りでは、花売りがついてきて、走って逃げました。
外国では楽しい事も多いけれど
油断も隙も無いと言う経験もしました。
王宮はただ白いと言う印象しかなく、
外観見学だけで充分かもしれません。
スペイン広場、行った記憶ナシ。
初めてのフリー旅行だったので、
美術館以外見落としたものが沢山あったようです。
スペイン旅行、歴史に深みがあり、ビオラさんどこに行っても楽しそうですね。また行きたいです。
プラドの間違いです、トレドことが頭にあってごちゃまぜになってしまいました(;^_^A
スペイン広場ではスリは未遂でしたが美術館から出てきた時は
パトカーが止まり警察官が犯人を逮捕の瞬間も見ました
どうもひったくり犯だったらしいです
外国での街歩きは注意が上にも注意ですね
一層「ゲルニカ」を見たかったですが残念でした
時間の余裕がないツアーの悲しさですね
「暗幕のゲルニカ」はまだ読んでいません
私も読まなくては…です。
ただ広すぎて迷子になりそうでした(;^_^A
裸の絵を隠すために同じ構図の着衣の絵が描かれたとはびっくりでした
マハの絵の模写を買って額縁代が高くつきましたか
でも堂々と飾ることができる今の世はうれしいですね
でもただ眺めるだけでは到底知り得なかったいろいろなエピソードや技法などが聞けて
うれしいガイドさん付きでした。
旅行する旅に時間が足りなかったのを思い出します。
それから、収蔵品35000点からみると最初の「トレド美術館」は「」プラド美術館」では?
最後の方には「プラド美術館」と表記されてますが。
ピカソのエピソードには、びっくりするやら、「へぇ~~」と感心やらですね。
私も『ゲルニカ』が見れなかったのが、本当に残念だったわぁ!
帰国後に原田マハの「暗幕のゲルニカ」を読んで、ますます見たい気持ちが募りました。
建造物の素晴らしさにも、目を見張るものがおおかったなぁと思い出しました。
馴染みの絵画をこれでもかとご覧になって、贅沢だわ~(^^)
遠近法や向きなど、凄く勉強にされて造詣が深くなりましたね。
夫が出張しては美術館へ行き、プラド美術館は宝物もあり最高だと言ってました。
裸のマハ、着衣のマハの模写を買い、帰国後に額縁をはめるのが高くつきました(笑)
馬上のドン・キホーテとサンチョパンサ、オペラが見たくなります。
ピカソは奇跡の画家なんですね!
食事がどれも素晴らしい♪
王宮、広場、建物群が綺麗です。