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ビオラのつれづれ記

大好きなお花のこと、
日常のちょっとしたことなどを書き留めています。

50年の記念旅

2022-05-31 20:24:09 | おでかけ

今年の5月で結婚50年を迎えました。

50年は長い年月ですが振り返ればあっという間に過ぎた感があります

おかげさまで大したトラブルもなく幸せに過ごせた50年でした。

そんな記念の年、コロナの心配は消えたわけではありませんが北海道旅行のツアーに申し込み、出かけてきました。

礼文・利尻、層雲峡、富.良野などを廻る旅です

集合は千歳空港、驚いたのは熊本、広島、神戸、松本、仙台など日本中から集まった30名で

添乗員さん曰く「オールジャパン]のツアーでした。

この前知床の遊覧船事故があったばかりなので友人達からは舟には乗るの?大丈夫?と心配されましたが

島へのフェリーは安定感のある大きな船で何の問題もなしでした

                               

礼文島と言えばお花の宝庫で知られますがこの時期咲き乱れるお花にはちょっと早いのが残念でした。

でもここでしか見られないレブンアツモリソウには出会えました!可愛い~~

その他ハクサンチドリ、ミヤマオダマキ、レブンコザクラソウ、オオバナエンレイソウ、クロユリ

ヒトリシズカ、ウルップソウ、キジムシロ、センダイハギ等々数えきれないお花達を見る事が出来ました

写真は👆のお花全部ではありませんが今回出会ったお花達を纏めてみました

           

緯度の高い礼文島では海抜0メートルでもこれらの高山植物が咲き花の浮島と呼ばれる所以だそうです。

   

礼文島最北端の岬

最果ての岬にふさわしく?岬の先端には岩場が広がり荒々しい日本海の荒波が打ち寄せる地で

風が強く以前訪れた青森の竜飛岬の風景をおもいだしました。

目の前にはトド島という島がありトドがやってくるのでしょうかお土産売り場にはトドの肉も

 

フェリーに40分ほど乗り利尻島へ移動

ここでは何と言っても利尻山(利尻富士)のインパクトが大でした

バスで島を一周しましたが移動するごとに姿を変えた美しい姿を見る事ができました。

    島の北部にある姫沼では湖面に写る逆さ利尻富士が絶景だそう

    この日はかろうじてそれらしき姿が見られました。

     

     南東に下ったオタトマリ沼からは雲がかかり始めましたが何とか見えました

   

  そして最南端の千法志御崎では海へと続く稜線が見事でした。

  海岸は利尻島が噴火した際流れ出た溶岩が奇岩を形作くった風景が続いていました  

    

 

礼文・利尻を離れた後は稚内に戻り宗谷岬へ

↑のスコトン岬も以前は最北端を名乗っていたらしいですが詳しい測量の結果わずかに宗谷岬の方が北に位置することが判明し

それからは区別のため「最北限」と名乗り「最北端」を名乗るのはここ宗谷岬という事だそう。

なのでここでは灯台、駐在所、郵便局に始まり何から何まで、トイレにまで「最北端」がついていてちょっと笑えました。

宗谷岬を南下すると広がるのは日本海に変わってオホーツクの海

 イメージと違って穏やかな青い海が広がる景色がきれい

   

    

この日は層雲峡泊り、流星の滝・銀河の滝を見学してお宿へ

二つの滝は雪解け水を集めて水量が多く見事でした。

 

そして最終日は美瑛・富良野を巡って千歳空港へ。

今回はまだ時期が早くきれいなパッチワークの丘も色とりどりのお花畑も見られませんでしたが

きれいな大雪山は車窓から望むことができ良かったです。

富良野の休憩地では雲がかかってしまってはいたけれど十勝岳を望むこんな景色も

*紫の花をラベンダーに見立てて以前見た景色を思い出しつつ眺めました  

   

      *パッチワークの丘もただいま準備中でした

  

最終日は天気の崩れが予想されていましたが移動中は何とかもってくれ

千歳空港に着く手前から豪雨に見舞われましたが濡れることなくラッキーでした

記念旅はこれから先も仲良く暮らせますようにとの思いを持って締めくくりました。


山形へ

2022-05-21 16:04:06 | おでかけ

今年もクジャクサボテンが咲きだしました(紅白2鉢づつあります)

咲き始めから合わせて40数個ほどの花柄を摘みとりましたがまだまだ咲き続けてくれそうです

 

一月ほど前いつも一緒に旅をする50年来の友(東京在住)から電話がありました。

コロナで一緒に出掛けられない事をなげき、いろいろと積もる話をしている間に

この際思い切って出かけてみない?という事になり

話がトントン拍子で進み山形へでかけることに決定

両夫達はその素早さに驚いていたらしいですが善は急げ!でした

という訳で先日一泊で山形へ行ってきました。

乗り込んだ山形新幹線の車内はガラガラ、私達のほかには姿なし。

最近全席指定席になった山形新幹線ですがこれって実質的値上げではないの?と言いたくなりましたが

とにかく久しぶり、積もる話で盛り上がりましたが周りを気にする必要もなく乗車時間の3時間はあっという間でした

蔵王温泉の宿に荷物を置いてロープウェイ2基を乗り継ぎ標高1600mの地蔵岳山頂に上がりました

ここで驚いたのは雪景色でした

    まだ雪がこんなに~~

冬には樹氷で有名な所ですものね、その厳しい寒さを想像しました。

でもその樹氷ができる針葉樹の立ち枯れが目立っていました

虫による食害が直接の原因ですがそれは温暖化の気候変動が関係しているとの事

このまま進めば樹氷の景色の危機となると危惧しているそうです。

白濁の硫黄の温泉に浸かって極楽極楽

お風呂場では私たちより先輩の60年来の仲間で訪れているという方達と一緒に…

私達もまだまだ頑張りましょうね、でした

 

翌日は山形駅から仙山線に乗って山寺へ。

「宝珠山立石寺」という立派な名前がありますが山寺の呼び名がぴったりのお寺です

何宗のお寺かしら?は比叡山延暦寺でも有名な「一隅を照らす」の言葉があちこちに見られる天台宗のお寺でした。

松尾芭蕉が訪れて「閑さや 岩にしみいる 蝉の声」の句を詠んだ場所としても有名で

登山口には芭蕉とその弟子の曽良の像もありました。

奥の院までは1015段の石段を上がらなけらばなりません

簡単にたどり着けない場所は修行の場でもあったという事ですね

                     断崖に彫られた仏像は風化して当初の姿をとどめておらず

                     その姿を見つけられると幸せになれるそうですが・・・   

  

            山寺の象徴的な風景             

         

断崖につき出したような五大堂からは絶景の眺めでした

    

 この先が奥の院、疲れた体に鞭打って頑張りました

              

山寺参拝の後に食した天ぷらそばは

  山菜の天ぷらで行者ニンニクやこごみなど初めての味が美味しかった

あっという間の2日間でしたが、今度は何処へ?との次の大筋も決める私達流で帰途に就きました。

 

*23日からしばらく留守にしますのでコメント欄は閉じておきます

 


久しぶりのバスツアー

2022-04-22 21:49:19 | おでかけ

     クレマチスが咲き始めました

   数えきれないほどの蕾がついて楽しみです       フレンチラベンダー

  

         カモミールが大株になっていい香りです

     

 

コロナ禍になってバスツアーはほとんど無くなって久しいですが

最近旅行会社から少しずつツアーのお誘いなどが舞い込むようになりました。

ずっと我慢の子でしたがもうそろそろいいんじゃない?と何年振りかの日帰りバスツアーに参加、

奥大井のトロッコ列車に乗車する旅に行ってきました。

当日はあいにくの雨できれいな景色は半減でしたが

それでも久しぶりの旅ができた喜びが勝って楽しいツアーとなりました。

トロッコ列車に乗る前に島田にある「蓬莱橋」に寄り全長897.4mの橋を渡りました

この橋は大井川にかかる木造の橋で「世界一長い木造歩道橋」としてギネスにも認定されています。

その昔「越すに越されぬ大井川」と言われた川越の難所の大井川、

当時は川越人足に結構なお金を払って川を渡ったそうですが今でもここでは補修維持のために

橋を渡るには100円の賃料が必要です。

昔の風景を残す橋は時代劇やドラマの舞台にも多く登場して今では広く知られるようになっています。

橋の上は結構風が強く雨で傘をさしながらの歩きはちょっと怖さもあって滑らぬよう飛ばされぬよう

一歩一歩踏みしめて進みました~

何年か前に一度来ていますがその時にはなかった「茶屋」ができたりしていて

観光客誘致が進んでいるようでした。

橋を渡り切った先にある展望台からの眺め

この後少し早めのランチを済ませて大井川鉄道千頭駅へ

ゴールデンウィークからはSLやトーマス号も走るそうで多くの乗客で賑わいそうですが

この日のアプト式鉄道のトロッコ列車は私達のツアーの貸し切り状態でした~

  新緑の中を行くトロッコ電車

途中こんな景色も見られました

  列車の中から

今日のツアーのメインは山々に囲まれた湖のど真ん中にある「奥大井湖上駅」

こんなところで降りたらどうするの?と思っていましたら線路わきにある歩道の先に休憩所のカフェがあり

隣の駅までの遊歩道を歩くルートもあるそうで、なるほどと納得でした。

私達はここでは下車せず次の接阻峡駅まで行き湖上駅が眺められる絶景スポットまで歩いて写真タイム

 天気が良ければエメラルドグリーンの湖と赤い橋の風景が素晴らしいだろうなとちょっと残念

 それでも一日楽しんだバスツアーでした。

この時期あちこちからタケノコをいただきます

 うれしい季節の味ですが長く保存できないのが難点

 ご近所さんに配ってもまだ残るのでいつも瓶詰にするのですが今年は砂糖をまぶして冷凍すると良いと聞き

 やってみたところ歯応えも生と変わらずgood!でした~

 今年はお試しなので少しだけの試みで残りはいつものように瓶詰に。

 手間のかかる瓶詰やマーマレード作りも時間たっぷりな歳になってあまり苦にならなくなりました

 

 

 

 

 


名古屋へ

2021-12-10 14:48:43 | おでかけ

11月末の富士山  駿河湾越しの富士は実家のみかん山からです

12月に入ってからぐっと雪量が増えた最近の富士山です

先日名古屋へ出かけてきました

名古屋へは子供がまだ小さい頃知多半島への途中名古屋城へ立ち寄った事があるだけで

いつもは素通りするだけ、今回初めて新幹線を下車し観光しました。

名古屋と言えば名古屋城、駅の階段にもお城が描かれていました

地下鉄に乗り換え名古屋城へ向かうとまだこんなきれいな紅葉が迎えてくれました

二の丸庭園のもみじ

とはいえすでに盛りを過ぎたものも多く、敷き詰められた散紅葉も素敵でした。

金のしゃちほこが輝く天守閣ですが今は耐震工事のため閉館されていて中に入れないのは残念でした

昔訪れた時は夏休、天守の中はただただ暑かった思い出しかありません

工事が終わったらもう一度来てみたいです。

ここの改修工事でエレベーターをつけるつけないでもめていたことを思いだしますが

結果はどうなったんでしたっけ?

昔来た時は広場だった場所に立派な本丸御殿が復元されていて今回この中の見学が楽しみでした。

13棟もの建物からなる書院造の建物は花鳥風月などの障壁画や見事な飾り金具などで

装飾された豪華なもので、さすが尾張のお殿様の御殿だわと感心しつつ見学しました。

部屋の格式や用途により天井や欄間、飾り金具などに違いがあるのも興味深かったです。

 

本丸御殿で一番の建物 謁見の間

藩主義直が着座する部屋は豪華で格式の高い書院作りとなっています

三代将軍家光が上洛した際に増築されたという上洛の間

こちらも豪華な彫刻欄間や天井と狩野探幽によるという襖絵が素晴らしい

廊下の障壁画や欄間までもが豪華です

↑↓の天井板の中が白いのはまだ復元途中でこれから絵を入れるのだそう。

全ての絵の完成にはまだ10年以上の月日がかかるとのことでした。

 

豪華な飾り金具

全てが豪華絢爛 いたるところに芸術作品を見るようでした

400年前の姿を忠実に復元するために現代の技術をもってしても10年の月日をかけたそうですが

まだ進行中であることを思うと江戸時代の職人たちの技のすごさを思わずにはいられませんでした。

お城を見た後は熱田神宮の近くに名古屋市内で一番大きな回遊式庭園である

「白鳥庭園」というのがあると知り熱田方面に移動。

ここも紅葉が見事で少し前までライトアップなどされていたようですが少し遅く

最盛期の紅葉には間に合いませんでしたが

それでも今年の紅葉見納めと満喫しました

雪つりを施した木々の景色など眺めつつまったりお茶タイムをしていたら

結婚式の前撮り?の花嫁花婿さんの姿なども見られました。

旅の最後は熱田神宮に参拝

ここは三種の神器の一つ「草薙の剣」を祀っている格式高い神社です

名前だけは知っていても訪れるのは初めて

初詣には200万人以上の人で賑わうそうですがこの日は人もまばらでゆっくり参拝できました。

コロナの早期収束と家族の健康をお詣りしました。

あちこち移動してよく歩きました~

22000歩ほどで最近のベストワンでした


風かおる頃

2021-05-11 22:12:25 | おでかけ

風かおる5月、良き季節なのにそれを台無しにしているコロナが恨めしい

そんな中今元気に咲いているお花達 

               クレマチス2種

 

             バラ2種とカラー

  

今は遠出はできないけれど近くにクレマチスの丘という良い場所があります

今ならクレマチスも咲きそろって一番良い頃だろうと出かけてきました。

ここはイタリアの彫刻家ジュリアーノ・ウァンジの庭園美術館にもなっていて

アートとお花を一度に楽しめる場でもあります

過去何回か来ていますが今まで見た事のなかったビビットな色彩の作品が…

その水玉模様からもしやと思ったらやっぱり草間彌生さんの「明日咲く花」という彫刻作品で

クレマチスの丘15周年を記念したものだそうです

彫刻作品を見ながら庭に出るとグリーンの芝が目に心地よい空間が広がります

広場を取り囲むようにお花が咲く素敵なガーデン

ところどころにこんな椅子が置かれてなんともいい感じ

もちろん座ってみましたよ

      園内のカフェの一角にはこんなおしゃれなコーナーも

      

      

  ここクレマチスの丘には250種2000株のクレマチスがあるそうで一年中楽しめますが

  やっぱり色も姿かたちも違う数多くのクレマチスが咲く今の季節が一番でしょう

  さすがプロ、家のクレマチスと違って株の勢いや葉のみずみずしさなどが全然違うわと見とれました

   

こんなダイナミックな植え方は広いガーデンならではと見とれます

 

白いお花だけを集めたホワイトガーデンの清楚な一角も素敵

白いクレマチスだけでもいろんな種類があって驚きです

 バラのコーナーはまだ少し早かったですがそれでも十分きれいで大満足

            コロナ、コロナの狂騒曲を忘れさせてくれたクレマチスの一日でした


富士山を間近に見てきました

2021-02-09 19:31:25 | おでかけ

週末の春のような天気に誘われて白糸の滝・田貫湖へ出かけてきました。

富士山が世界文化遺産に登録された際に構成資産とされた白糸の滝、

以前は滝壺のそばにまで土産物屋がありましたが自然の景観を損ねるとの理由で撤去

滝の上の駐車場近くに移転されておしゃれなお店に変身していました。

その場所からすぐ目の前には大きな富士山が広がっていてやっぱり間近に見る富士は迫力満点

ここには白糸の滝へ下る途中にもう一つ音止めの滝というのがあります

こちらは白糸の滝とは対照的に轟音を響かせている豪快な滝です

仇討ちで有名な曽我兄弟が仇の工藤佑経を討つ相談をしていた時、滝の音で声が聞きとれず

しばしと神に念じたら音が止んだという伝説からその名がついたと言われています。

ただこの滝は現在周辺を塀などで覆われているためその全面を見られないのが残念でした。

なので写真はHPからお借りしました

音止めの滝

 

白糸の滝は約150mの湾曲した崖面から湧き出している水が幾筋にもなって流れ落ちている

湧水からなる珍しい滝で岸壁の間から流れ出る水の様は白糸の名にふさわしく

女性的な優しさを感じさせますがその水量は毎秒1.5tもの湧水が流れ出ているという事です

ここは観光的な景観だけでなくかっては富士講信者の修行の場でもあり富士山信仰にも

かかわっているということから世界遺産の構成資産の一つとされました。

     滝には虹がかかり美しかったです。

この後すぐ近くにある田貫湖へ廻ってみました

真冬なのにキャンプ場にはテントがいくつも並んでいてキャンプ=夏のイメージを

覆させられました。

コロナ禍の今、密を避けてキャンプブームだそうですが今の時期寒くないのかしら?

と余計な心配をしてしまいましたが今はキャンプの防寒具や設備もしっかりしたものが

あるのでしょうね。昔の感覚でものを言っては笑われてしまいそう

ソロキャンプと言われるおひとり様でするキャンプも流行っていると聞きますが

ここでも一人用のテントが数多く見られました。

↓は春と夏の2回ダイヤモンド富士が見られるスポットで名高い場所からの

富士山です。

よくニュースなどで多くの三脚が列を並べる様子などを見ます

今はコロナウィルス感染拡大のため撮影はご遠慮くださいとの看板がありましたが

目の前の富士と湖面に移る富士、

これにダイアモンドが加わる景観は想像しただけでもワクワクですもの

カメラマンさん達がお達しを守れるかどうかは怪しそう・・・

 


伊豆へのドライブ

2020-12-05 21:32:23 | おでかけ

       「秋深し」を見つけました 

  ★最後の一葉           ★色づいたムベ 

  

ことしもまたミカンの収穫時期となり手伝いに忙しい日々となりました。

今年は豊作でオレンジ色に染まるミカン畑の光景はうれしくもあり、うれしくもなしの心境です

 

そんな中ですが西伊豆へドライブしてきました。

堂ヶ島や松崎まではこちらからだと2時間弱で行け、ドライブにちょうどよい距離です。

大潮の時には島と陸地が繋がるトンボロ現象がみられる三四郎島ですが

私達が見た時は繋がるとまでは行かないけれどそれらしい「道すじ」が感じられました~

丁度の時に出会うのは難しそうです。

松崎町と言えば鏝絵の長八美術館が有名ですがここへは何回も行っているので今回はパスし、

町から少し外れにある重要文化財になっている「岩科学校」に行ってみました。

     

明治初め教育に対する志が高かった当時の村長が私財も投じて開設したのが始まりだそうです

その後住民からの寄付もあつまり当時の伊豆の片田舎にこのような擬洋風建築のりっぱな

学校が作られたのだそう。

中央だけでなく地方の田舎にまで文明開化の波が広がり学校教育もこうして広く浸透していったのでしょう。

内部には長八が描いた38羽の鶴が舞う部屋もあり素晴らしかった。

授業風景を再現した人形が当時を忍ばせていました

展示室には当時の通知表などもあり落第の文字も見え、あららでした

松本の旧開智学校へは以前行った事がありずいぶん立派で当時の教育水準の高さにも

驚いた記憶がありましたが旧開智学校は今は国宝に指定されているそうで

ここ岩科学校とは姉妹館になっているそうです。

この後下田にある上原美術館へ

ブログにも何回か載せていますがここは絵画を展示する近代館と仏教館とがある小さいけれど落ち着いて

見学できる好きな美術館です。

今回ここの仏教館で思わぬ出会いがあってびっくりでした

今開催中の特別展示の中に実家の菩提寺に伝わるという涅槃図が飾られていたのです

以前父の法事の時たまたまその時ご開帳中の涅槃図の曼陀羅を見る機会があり

ご住職から江戸時代から伝わる貴重なものであるとは伺ってはいたのですが

このような美術展に飾られるほどのものだとは思っていなかったのでびっくりでした。

田舎のお寺にどのような経緯でこの涅槃図が伝わっているのかは知りませんが

当時の人々の仏教への信仰心の厚さが改めてしのばれました。

↓は涅槃図にあった説明です

通常、涅槃図の上部には月が描かれますが、本図は太陽、月を描く珍しい作例です

中央の釈迦は、枕に頭を載せて横たわっています。その周囲に描かれる菩薩は、

白い肌に黒髪であらわされていますが、額には仏の特徴である白毫が描かれ、

絵師によって描き分けが行われています。

本図は多くの人物や動物が描かれていますが、特に動物は獏や麒麟などの霊獣、

ジャコウネコや蝙蝠、駱駝、蟻、蝶など様々な種類が描かれている点が特徴です。

ここに描かれている動物たちが若冲の枡目描きの屏風絵に描かれているものとよく似ていたのも

興味深かったです。

 


怖さに勝る景色の「夢の吊り橋」

2020-11-18 10:59:12 | おでかけ

珍しく夫が言い出して寸又峡へ紅葉を見に出かけてきました。

寸又峡は南アルプスの麓にある秘境と言ってもいいくらいの山の中の温泉地です

まさに秘境というのは、そこへたどり着く道の険しさ、狭さ。

カーブミラーを頼りに走るくねくねの山道が続き対向車が来たら大変、

私こんな道でとてもバックできませんというような道を走り抜けてようやく到着する所です。

 

皆さんは覚えているでしょうか?50年ほど前、在日韓国人の金嬉老が人質をとって立てこもり事件を起こし

一気に有名になったところです。

渓谷沿いに整備された遊歩道があり、その中でもダム湖にかかる長さ90m、高さ8mのつり橋が

「夢の吊り橋」として人気スポットで、天候や太陽光の当たり方でエメラルドグリーンやコバルトブルーなどに

色を変える湖面の美しさと付近の紅葉のコントラストが見事なのです。

この日はエメラルドグリーンが美しかった

吊り橋は10人を限度にしているので一度に多くは渡れません

先日の日曜日にはこの吊り橋を渡るのに3時間待ちだったとか

この日は幸いにそんな多くの人はなくほとんど待たずに渡れました。

でも怖いんです 揺れるし、足元は透けて見えるし・・・

昔渡った事がありましたが怖くて体に異常な力がかかって翌日は筋肉痛だった経験が・・・

なので最初渡らずに見るだけにしようと思ったのですがせっかくここまで来たのだからと勇気を出しました

前を行く若い女の子達は怖い怖いと言いながらも途中で写真を写す勇気がありましたが

私はつかまっている手を離すことなどできずただ渡るだけに必死

でも揺れの恐怖と戦いながらもこんな素晴らしい景色をチラ見しながら、なんとか渡り切れました

この時期はつり橋は一方通行となっていて渡り切った後は今度は急な石段の登り(400段くらい)に苦戦。

でも途中で若い子たちを追い越す元気があった自分は普段のウォーキングのおかげでしょうか

自分に拍手

遊歩道のもう一つの紅葉スポット飛竜橋の上からは峡谷を染める見事な紅葉にも感激でした。

奥深い山の中、美しい紅葉でコロナを忘れかけましたが皆マスク姿を守って・・・

日本人って真面目だな、でした。

コロナの第3波が広がっている現状でもGOTOトラベルもイートも今の所中止されないようです。

アクセルとブレーキを踏み続けるって危険と隣り合わせ…

今日の山道を走り続けるのと同じでヒヤヒヤがまだ当分続きそうです。

 


福島で秋を感じる旅

2020-11-08 10:56:54 | おでかけ

今回の福島へのツアーは全部で10回ほどの催行が予定されていたようですが

実施されたのは私達が参加した回だけでした。

GOTOが始って旅行する人が増えているようですがツアーはまだまだ敬遠という事でしょうか

私達のツアーでも最低20人というところに参加者は13人。

とにかくラッキー、バスの座席も1人1シートで密にはならずに良かったです。

コロナで仕事を無くしている人が多いですが添乗員さんもガイドさんも8か月ぶりの仕事だそうで

久しぶりの仕事に喜んでいました。

そんなこんなのツアーでしたが、紅葉も見頃で福島の秋を楽しみました。

磐梯吾妻スカイラインを通って浄土平へ

標高1600mの浄土平を目指してバスが上がって行くにしたがって葉を落としたダケカンバの

白っぽい木肌が山を飾り紅葉にはない美しい景色でした。

浄土平に着くと小雪が舞っていて寒い

駐車場の目の前には「吾妻小富士」があり整備された階段を10分ほどで登れるというので

目指して登り始めると雪の降り方が激しくなってまるで吹雪のよう

サラサラの小粒の氷のような雪が顔に当たって痛いこと

頑張って上に登ると眼下に火口が広がる稜線に出ました

ふちに立って覗こうとすると風にあおられて落ちてしまいそうなので慌てて写真だけ撮って

すぐに今来た道を引き返しました。

でも、でもです。大変な思いをして下り終えたら雪は止んで青空が広がってきたではありませんか

山の天気は変わりやすいと言いますが、なんなの~でした。

中津川渓谷

ここは紅葉が見頃できれい!

宿泊したホテルでも密を避ける工夫はされていて食事も人数制限で時間制、

食事の際には消毒はもちろんお盆にはビニール手袋が添えられてそれをつけてトングを利用など

コロナ対策に気を使っている様子が伺えました。

お風呂も混雑はなくゆっくりと温泉に浸かることができ

丁度その晩がブルームーンのまん丸の月を眺めながらの露天風呂は最高でした

翌朝はホテルのすぐそばにある五色沼の一つ「毘沙門池」から始まりました

五色沼はここだけの見学でしたが池の脇の真っ赤な紅葉と湖面の青が綺麗でした

丁度雲がかかってしまったけれど磐梯山の爆裂跡も見えていました。

会津城

ここを訪れるには白虎隊を語らずには始りません。

ガイドさんの朗読する白虎隊の物語を聞きながら会津が背負った戦に思いを馳せ

15~6歳の少年たちの悲しい最後を思いました。

お城の境内の銀杏の黄色のグラデーションと青空が素敵

最後に訪れたのは大内宿

ここが今回のツアーで一番行きたかった場所

交通の便が良くなくて個人ではなかなか行けないのでここが含まれたツアーを見つけ

行きたい!となった場所です

江戸時代日光と会津を結ぶ会津西街道の宿駅として栄え旅の要所として重要な役割を果たしてきた地域で

街道沿いに並ぶ30件余りのかやぶき屋根の家々が江戸時代にタイムスリップさせてくれます。

明治時代に鉄道が引かれて以来忘れ去られたような場所になっていたことが

今の姿の保存に繋がったといいます。

皮肉ですがこうしていま多くの観光客を迎える場となったことでまた息を吹き返しているようでした。

周りの山々の紅葉も見事で立ち並ぶ家々でお土産品をみたり名物のネギそばを食したりして

昔懐かしい雰囲気の中でたっぷりの自由時間を楽しみました。

ネギそばは太いネギ一本でうまくおそばが食べられるかと思いましたが

大丈夫でした~ 美味しかったです

今回GOTOでもらえる地域クーポンですが私は電子クーポンでした

同じツアーでも紙のクーポンの人もいて??

申し込み方法がwebだと電子、お店でだと紙ということのようですが何だか納得できませんでした

電子クーポンは今回使える場はほとんどなく、使う場合もいちいちIDやら予約番号を

入力しなけれ ばならず,使う金額もまとめて支払いできずに2000円と1000円などに分けて

何回もログインしないとだめという面倒さ

スマホを持っていない人は使えないしスマホが不慣れな人には困難極まりない電子クーポンでした

紙クーポンを扱う旅行サイは数が少くてほとんどが電子クーポンのようです、

電子クーポンは利用者より業者の利便さを優先したような気がしてなりません。

使いにくいとはいえせっかくもらったクーポンなので使い切ろうと奮闘しました


日本平へ

2020-10-05 20:29:57 | おでかけ

東京のGO TOトラベルが解禁となり観光地は一気に活気ついてきている感がありますが

出かけたい気持ちはあるけれど思い切れずで私はまだ旅行の計画はありません

そんな今なので近くの日本平ならと出かけてきました。

小6の孫娘がコロナ禍なので東京への修学旅行の行き先を変更し県内での旅行となり

前日は伊豆半島を廻り翌日は日本平・久能山と動物園だと聞いていたので

同じ日に日本平を訪れる偶然に会えたらうれしいと思ったのですが

小学生の修学旅行バスが思のほかたくさん停まっていて探すのは無理、会えませんでした

ひるどき食事をしていたらどこかの小学生の団体と一緒になり聞こえてきたのは

先生による地域クーポン4000円の上手な使い方、

お釣りは出ないので考えて使い切るように・・・でした。

4000円は子供たちにとってはラッキーなうれしいお小遣いですが皆うまく使い切れたでしょうか?

 

日本平には2~3年前におしゃれな「夢テラス」ができました

建物は国立競技場を手掛けた隈研吾事務所が設計して県内産の木材をふんだんに使った

和のイメージが素敵な360度見渡せる展望施設です。

ここにはまだ行った事がないので楽しみにしてましたが富士山の姿はナシ、

富士山が見えると↓のような素晴らしい景色が売りの施設です

※HPからお借りしました

頭上を見上げると屋根を支える梁の木組が美しい

夢テラスのすぐ近くには「赤い靴母子像」もあります

童謡「赤い靴」のモデルの女の子は清水ゆかりの子供だったとう事でこの像が立てられたことは

知っていました。

少女きみちゃんは当時預けられていた牧師と米国へ渡る前に病で9歳の命を閉じたそうですが

それを知らずに海を渡ったものと思っていた母親から聞いた話をもとに野口雨情が書いた歌なのだそうです。

碑の前にはQRコードがありスマホをかざして読み取ると「赤い靴」の歌が流れてきました

以前は歌は聞けませんでしたがITの進歩で今風です

 

葵のご紋付きの駕籠に乗りロープウェイで久能山へ

ロープウェイを使わずに下から歩いて登ると石段の合計は1159段(イチイチゴクロウサン)

昔まだ若い頃下から登ったことがありますが今はもう挑戦する気もありません

神主さんや巫女さんは毎日そんな石段を歩いて上り下りしているのだとか

それも10分や15分で。もうびっくりです

家康を祀る東照宮は静岡県で唯一の建造物国宝です

少し前50年に一度の修復工事が終わって極彩色や金箔の輝きがよみがえった社殿は

目にも鮮やか。

社殿の裏手の石段を上ると立派な家康の墓があります

家康の御霊を久能山から日光に移した時遺体も移したか否か

詳しい事は分かっていませんが久能山の宮司さんは今もここに眠っていると信じているとか。

とにかくここが日光を始め全国にある東照宮の大元であることは間違いありません

 

ロープウェイを下りたすぐそばに博物館がありますが過去何回も来ていても

今まで入った事がありませんでしたが今回はここを見るのも目的でした

晩年を駿府で過ごした家康が日常に用いた品々や歴代将軍の武具などを興味深く眺めましたが

中でも一番の興味は海難救助のお礼としてスペイン国王から家康に贈られた洋時計です

  

何年か前大英博物館による調査で16世紀のオリジナル部品が99%残る極めて

貴重な時計であることが証明されたとのニュースで

是非その時計を見てみたいと思っていて念願が叶いました。

この時計が作られた当時のままであることが証明されましたが

それは江戸の時代の日本とスペインとでは異なる暦法であったため時計としては使われず

飾り物として動かさなかったから当時のまま残ったというのがちょっと皮肉にも思えました。