笑顔浴

優しい時間

心の応急処置

2009年08月03日 | Weblog
クライシスカウンセリングという分野があります。

この講義は、「阪神淡路大震災」「JR西日本の列車事故」などの
危機介入カウンセリングを担当している産業カウンセラー協会関西支部
在籍の講師の講座を受講しに参りました。

被災者の身体の応急処置の後に
安全な環境が整ってから傾聴するボランティアに参加しないかと誘われたとき
突然、私が訪問して話したいと思うだろうか?
そっとしておくほうが良いのではないかと消極的な私でした。

昨日から私は自分の身に起こった事件を
友人に話したり、ボランティア先のリーダーに連絡しながら
ふと、気がついたことがあります。

私は体験を話しながら
起こった出来事を自分の中で完結させています。
「恐怖心」を語ることで、
精神的な動揺が、だんだん安定してきています。
同じ内容を何度も繰り返し話すことで
緊張した心が日常のレベルに戻りつつあります。

災害や事故、犯罪被害者や癌の告知後など
危機介入のカウンセリングの重要性を学んでいますが、
今回の体験はそれを感じるチャンスとなりました。

見知らぬ人から次々と「声をかけてもらう行為」
「心配してもらう」行為をありがたいと感じた事や、
感情を外に発散する効果を試したり
怖かった体験を繰り返し話しながら整理する経験を得て
カウンセリングの目的を体感したので
以前より戸惑わず被災者に声をかけられるような気がします。





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