笑顔浴

優しい時間

押すか引くか

2009年08月15日 | Weblog
この夏、調剤薬局事務取得講座の講師を引き受けたので、
梅雨の頃から2008年3月改定の
新しい薬価計算にいそしんできました。

自分が試験を受ける勉強は興味本位でたのしいのですが、
他人を試験に合格させるための勉強となると難しい~!
自分がわかることと、相手が理解することは別物ですね。

優秀なインストラクターを目指して
学習意欲を高める工夫や、
休憩時間の取り方やタイミングに気を使い
専門用語を平易な言葉に言い換えたり
参加者の暮らしの中のエピソードを利用して
居心地のよい場を提供できるよう努力しています。

しかし・・・
もっと説明して欲しいという態度の人
疲れたから休ませてという態度の人

「もっと詳細に」を希望する人
「全然わからない」が口癖の人

70名の参加者の参加動機もさまざま・・・
「どうしても合格したい」と積極的な人
「無料だし、なんとなく・・」と参加目的のはっきりしない人
「とにかく何か資格を取れ」と強要された人

会場の空気を読みながら駆け引きしています。

20代は実家の学習塾で家事手伝いをしてたのですが
「熱心な先生」だと思われたくて一生懸命勉強しました。
成績があがる=幸福 
高学歴こそ、将来のシアワセにつながると信じて
勉強を好きになることを子供達に押しつけていました。

最近は、「不熱心な先生」だと思われることもいとわず
準備してきた学習資料が無駄になろうと
求めてない相手には、押し付けません。

もちろん面白さや必要性や関心を引く話題を提供しますが、
相手の様子を見て、自分の想いを「押す」
それに加えて「引ける」のは、
我ながらすごいぞ!と感心しています。

幸福には、私が思いつく幸福以外に
たくさんの形があることを知ったからでしょうか?
本人が勉強したくなる「その時」を
静かに待てるようになりました。




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする