ヤマハスーパーボーカルのことを少々。
スーパーボーカルは4種類のテーパー(C/E/P/V)があり、洋白銀(N)・銀メッキ(S)が標準仕様となっていて、長さは1(ノーマルピッチ)と2(ローピッチ)がある。これに、材質・真鍮(B)、ニッケルメッキ(N)・ハミルトンメッキ(H)、長さなどの特注を加えることができる。
私が最初に使ったものは、PB-1.5N(真鍮・ニッケルメッキ)で、これは田中先生がヤマハに特注で何本かオーダーしたもので、残りの中から自分で選ぶことができた。PタイプはヘッケルのCCに比べると、吹奏感が軽く、特に3オクターブ目は伸びのある高音になる。そのためCCを吹いている感覚で吹くと音程がぐーんと舞い上がってしまう。中低音ではCCのような深い響きは出せないが、けっして細くなるということはないように感じる。リードの調整次第ではもっと良い低音が期待できるだろう。オケの中で吹いた場合リードを選ばないと、他の楽器に溶け込むように吹くのは難しいかもしれない。
その後、ハミルトンメッキであとは上記と同じ仕様のものを入手した。上記のボーカルよりも音程が取りやすかったので、そのうちにこのボーカルが常用のボーカルとなった。音色はニッケルメッキよりも柔らかい感じで、ニッケルメッキのものよりオケの中で合わせやすいと思った。このボーカルに慣れてしまうと、ヘッケルのCCなどは重すぎて吹けなくなってしまう。2ndパートを吹くときや絶対に柔らかい音色が欲しいときにはヘッケルCCを使うのだが、3オクターブ目がきつくてしょうがない。
その他に、昨年の1月EタイプとVタイプのそれぞれ、真鍮・ハミルトンメッキ1.5を特注でオーダーした。6月になって手元に届いたのだが、一度だけ試し吹きしてそのまましまってあった。そのときの感想は、EタイプはHPに書かれているようにppをかなり楽に出すことができた。Vタイプは私の楽器と合わなかったのか、音が暴れてしまった。
今年になって、せっかく買ったのだから使おうと、たなからEとVを取り出してみた。あれっ? 洋白銀だぞ、これ。真鍮でオーダーしたはずなのに。届いたときにちゃんと確認してなかったのだ。オーダーは電話だったからオーダー表もないし、半年も経っていて半分あきらめ気分でヤマハに事の次第を連絡してみる。係の人は、上司に相談してみますとのことで、三日後に連絡があった。またお待たせしてしまいますが作り直します、とのこと。あまりにも誠意ある対応にこちらが恐縮してしまった。なにせこのこの半年の間に、スーパーボーカルは倍近く値上がりしていたのだから。
ということで、あと3~4カ月もすれば手元に届くと思うので、そのときにまたレビューするとしよう。
それにしても、安くて性能の良いスーパーボカルだったが、この値上がりは痛い。店頭での実売価格は5~6万円のようだが、特注するとおそらくヘッケルのボーカルとたいして値段が違わないだろう。まだ色々と試したいこともあったが、もう特注することはないと思う。
良いボーカルにめぐり合えることをお祈りしています。
なんとかしてPタイプをふいてみなければ
はじまらない気がしてきました。
上京せねば~~
アドバイスというよりも、あくまでアマチュアの私が今までに使ったことのあるボーカルを比較した感想ということでお読みください。また、ふだんオケと室内楽なので超高音域(highE~)を使うこともめったにありません。
ヘッケルのCCとヤマハのPタイプを比べた場合、テナー音域以上はかなりはっきりと吹奏感の違いがあると思います。3オクターブ目からも息がビュンビュンと入っていく感じがします。そのため、C4~Es4あたりまでは苦労せずに音が出せます。もちろん、リードにもよるのですが。
その他のタイプのスーパーボーカルは試し吹き程度なのでよく分かりません。
また、私はPタイプは3種類(真鍮ハミルトン1.5、真鍮ニッケル1.5、洋白銀ニッケル2)の3本を持っていますが、それぞれに違います。
高音域が一番吹きやすく鳴るのは真鍮ニッケル1.5で、次にハミルトンのもの、そして2番の順です。ハミルトンが一番音が柔らかかったので最近まではハミルンを常用していました。
私もスーパーボーカルに替える前はヘッケルCCを使っていました。ヘッケルとの大きな違いはやはり音色にあると思います。CCの中低音域の鳴りと豊かさは、Pタイプでは出せません(リード調整によっては可能なのかもしれまんが)。
ヘッケルCC1を使っている友人に、私のボーカルを吹いてもらったとき、高音域は確かに吹きやすいけど、音色は好みでない、と言ってました。かなり好みが分かれると思います。
私の師匠の田中先生は、スーパーボーカルに替えるならPかEにしなさい、とおっしゃっていました。
ほぼ記事と同じ内容で、こんな程度のアドバイスで申し訳ありません。
スーパーボカルの情報については、「Grazie del Fagotto」というブログを書かれている方が、より詳しく分析されていますので参考にされるとよいかもしれません。
では。
リードのプロファイルドで検索してたどりつきました。
当方、モーレンでCC1なのですが、ソロでピアノ伴奏が多く、超高音域を求められます。
そこでヤマハのスーパーボーカルをとおもいますが、果たしてどうなのか。
山奥に住んでいますのでためしぶきもできません。
そこでヤマハのスパーボーカルの超高音域にかんしてアドバイスください。