バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

ピュヒナーボーカル・レビュー

2018年03月14日 | ボーカル
 ピュヒナーボーカルを購入。



 某楽器店に問い合わせたところ、ピュヒナーボーカルが入荷している、とのことで早速試奏に行ってきた。ピュヒナー初号機のD3が上滑りしないボーカルがあれば、即購入するつもりで行った。

 試奏できたのは、BD1.2、BC1.2、CC1.2。

 以前、CCとCDは試奏したことがあり、Dは安定しやすかったが3オクターブ目の吹奏感がいま一つと思い、購入に至らなかった。しかしながら、今回はとにかくD3を安定させることが目的なので、音色うんぬんは問わないことに。

 結果、もっともD3が安定したのは、BC1。次にBC2。

 既出の情報通り、CはBに比べると吹奏感も軽めで柔らかな音色の感じがした。BDは音色は暗めだが響きが軽い感じがして、吹奏感としてはこのボーカルがよかった。BCは今までに吹いたことのない吹奏感で、抵抗があって重いというよりも、息がたくさん入ってもっていかれる、という感じがした。音色は、自分が今まで目指してきたものと反対方向にある感じで、太くまとまっていて、華やかさはない。また、よく鳴るがppとかは少し大変になりそう、という感触がある。

 購入するかしばらく迷ったが、このBC1が自分の手持ちのボーカルも合わせた中で、一番D3が安定するのは間違いないため、購入決定。BC2も悪くなかったが、2本購入する余裕はない…。



 音色も吹奏感もこれまでとまったく変わったため、まずはこのボーカルに慣れることが大事だ。D3が安定するといっても、まったく問題が解決されたわけではなく、リードや吹き方によっては上滑りする。なので、このボーカルに合う吹き方とリードを探ることからはじめた。

 リードは、今までは無かった問題が一つ出てきた。D3が安定して出ても、その下のC♯3がぶら下がってしまうことがある。これまでのボーカルでは削りすぎてE2がぶら下がってしまうリードではC♯が下がってしまうことがあったが、今回の現象は、E2はちゃんと吹けてもC♯3がぶら下がってしまう。おそらくリードのバランスがボーカルに合っていないのだろう。
 
 そこで、手持ちのリードを、C♯3が下がるものと下がらないものに分けることにした。まだ全部試していないが、今のところ半々というところか。下がらないリード、下がるリードそれぞれの共通点をみつけて、これから作るリードに活かさなければならない。おそらく、これまでの削り方から大幅な変更が必要になるかもしれない。

 それから、オケ、木五、バスーンアンサンブルで試してみた。オケでは、今のところ問題なさそう。これから曲が仕上がっていて繊細なPPを求められたときに、ppで吹いているつもりでどう聞こえているかが、気になる。木五も同じ感じで、音量のバランスが取りやすいかどうか。

 バスーンアンサンブルでは、音量が大きすぎて問題になる、ということはないので、その点は気が楽だったが、高音域は今までの吹き方では出しにくく、リードによっては高音域の発音が難しい。高音域が出ないわけではないので、吹き方とリードの問題だと思う。息を持って行かれる分、体力的にはきつい。

 とにかく、ボーカルによって吹奏感や音色がこんなに変わってしまうことを、改めて実感した。しばらくは、このボーカルに慣れるための練習が続く。ふぅ。

※追記

 このボーカルをD3に問題のない零号機で使ってみると、D3がだだ下がりになりほとんど半音低く近く低くなるという現象が起きる。もともと零号機はD3が低め(たぶんリードとの関係)にくるので、このボーカルとは(今のリードを使う限りにおいて)相性がよくない。零号機はこれまで通り、エペボーカルを使うことにする。また、リードも零号機用に少し改良しようと思う。

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