バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

スコーリング

2021年11月25日 | リード組み立て
 リーズンスタッフのスコーリング器具を購入。







リードを組み立てるときに、チューブ部分が丸くなるようにいく筋か切り込みを入れるための道具。刃は5~7枚で選択可。ちなみに入れる切り込み本数は人それぞれで私と友人は6本。ケーンの真ん中に切り込みがこないようにしている。切り込みを入れ始める箇所も人それぞれで、第1ワイヤーあたりからであったり、第2ワイヤーのあたりであったり、その中間だったりする。私は、第1ワイヤーのあたりにしている。

 友人とリード組み立てについて話をすると、「リーガーのスコーリングマシン、いいよね」となるのだが、価格は送料込みで13~14万円、無くても困らないので、購入するという話にはならなかった。

 スコーリングはカッターナイフで切り込みをいれるだけなので、慣れれば難しくはないが、ケーンの繊維によっては斜めに切り込みが入ってしまったり、均等ではなかったりもする。リーガーのスコーリングマシンは、台にケーンをおいて8枚刃のカッターがついたハンドルをぐっと引くと、一回で8本の切り込みが均等に入り、台座が可動なので切り込み深さやお尻の方を深くするといったことも調整できる(ようだ)。

 で、最近友人が「買おうかな」というので、友人が使ってみてよければ自分も購入しようかと情報を収集していると、リーズンスタッフでスコーリング器具を見つけた。以前メイキングマシンを購入したときにはなかったので、最近新しく発売されたようだ。友人に知らせると「それを購入してみよう」という話になり、すぐに本体と替え刃を二組発注した。本体と替え刃、送料、税金(国内)で1本2万円ほど。在庫があったので一週間ほどで納入される。早い。

 箱から取り出してみて、うーん、少し幅が広いんじゃね? と思ったが、思った通り幅が広くケーンからはみ出してしまう。



あちゃー、失敗したかと思い、オークションに出すか、刃と刃のスペーサーを手作業で薄くしてみるか、どちらかかなぁ、と思案す。

 アンサンブルの練習時に友人に品物を渡し、その話をしたところ、次の練習時に「こうすればいいよ」とアイデアをいただいた。スペーサーを市販のワッシャーに交換することで問題は解決。流石です。もともとのスペーサーは1.2㎜、これを市販の1.0㎜のワッシャーに交換することでケーンのはばにちょうどよくおさめることができる。友人が使ってみた話によると、ケーン自体に丸みがあり、スコーリング器具の刃先はカーブに並んでおらず直線のため、一回で切り込みを入れるのは難しいが、左右2回に分けて使えばオッケーとのことだった。

こちらは、友人からお借りしたワッシャー。



 私もさっそく近くのホームセンターにワッシャーを探しに行くが、同じものは見当たらずとりあえず使えそうな厚さ0.8㎜のものなど数種類入手した。

 交換してみる。うーん、友人が言っていたように刃を器具に取り付けるのは難しい。



 私は、どうせ2回に分けて使うなら片側3枚のほうが使いやすいかもと思い、3枚刃にしてみた。




 使用してみる。切り込みの幅はスペーサー0.8㎜でもよさそう。最初、ケーンをたてに置いて手前に器具を引っ張る感じで使ってみたが、器具でケーンが隠れ思ったほどまっすぐ引けない。次にケーンを横にしんて器具を横に引っ張るように使ってみると、これはグッド。きれいにひける。カッタナイフを使うときよりも少し強めに押し当てた方がよさそう。それとお尻部分はいつも割り切るので、その部分だけは後でカッターナイフを使う。





 カッターナイフでするよりも、きれいに切り込みをいれることができるし、ほんのわずかだけ作業も早くなる。

 このスコーリング器具を購入したことで、夏から停滞していたリード制作意欲が沸いてきた。スコーリング器具を使って10本プッペを組み立て、先月仕入れたラボーロの丸材をガウジングまで加工。






 丸材30本でケーン120枚。1枚の失敗もなくまるまるガウジングまで終わったのは初めてかも。ラボーロの丸材は歪みが少なくきれいで加工しやすい。あとは、硬度を測り選別する。 
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