バスーンふぁんたじあ

アマチュアバスーン吹きのメモ書き。

ズレてる?

2023年09月28日 | リード組み立て
プッペ組み立てのとき一番気を使うのが、ケーンの上下を合わせた箇所がズレないようにすること。



市販されている完成リード(店頭ネットを含め)でもズレているものが割とある印象だが、まぁ、多少ズレていても結果ちゃんと吹ければ問題は無い。なので差ほど気にしなくてもよい、と言えばよいのだが、自分の作るリードでは気になる。

 自分のリードでズレているものといないものを比べると、ズレていない方が振動しやすく軽くなる。ズレている方が抵抗感が強めになる。なので、好みかな、とも思うが、調整しやすいのは断然ズレていないリード。

 ズレていると、上下から指で圧をかけて先端を閉じさせた場合、ブレード根本部分での圧のかかり方に差が出るため、均等に削れていたとしても、先端の左右からの閉じ方は均等でなくなる。これを均等に閉じさせようとすると、均等に削れなくなる。

 リードの上下がズレる原因は、種種あると思うが、大きく分けて三つだと考える。

1、組み立てるときにズレる。
2、材料のガウジンク、プロファイル、硬さなどが均等でない。
3、シェイパーのかけ方や割り線の入れ方などが雑。

1、組み立てるとき、マンドレルの差し込み方や補助糸の巻き方でズレる場合。マンドレルを捻じり入れるとズレることも多い。これを回避するには、捻じらないようにしてマンドレルを押し込むか、第1ワイヤーをしっかりと巻くか、補助糸をしっかりと巻くなどする。ただし、補助糸を巻くことでズレることもある。補助糸を最初から強く巻くと巻く方向にズレる確立が高い。なので、最初の1~3回くらいはほどほどの強さで巻き、その上から強く巻くようにするとズレることが少なくなる。私の場合は、第1ワイヤーは後で巻くので補助糸の巻き方でズレをおさえている。

2、材料の問題。特にガウジングが均等でない場合、厚い方の面の湾曲は少なくなり、薄い面は多くなるため径に差が出てズレる。当然ながら自然素材なので、上下で硬度に差が出ている場合も湾曲の仕方に差が出て、ズレる。

3、シェイパーをかけるとき、きちんとナイフが当たっていなかったり、削り残しがあると形が歪みズレる。また、ストレートシェイパーの場合、プロファイルをするときにきちんと左右均等に台に乗っていないと、中央の折り線がズレることになり、二つ折りにしたときにズレる。市販のプロカマの中には、中央線がきちんと中央になっていないものも割とあって、その中央線に合わせてシェイパーをあてると、上下の形のズレはないが、カラー部分の位置がズレる。
 また、チューブ部分の割り線が均等でない(特に両端にくる線)と、丸まり方に差が出てズレる。

 以上の三つの複合になるので、ズレずにプッペを組むことは意外と難しい。あと、プッヘのときは上手く組めていても、先端をカットするとズレるリードもある。その場合はチューブが均等に丸まっていなく第2ワイヤー付近でのほんのちょっとズレが起因となっている感じだ。

 ただ、リードによっては、第2ワイヤーからカラー部分までも丸め込む作り方の場合(ケーンのサイド面が見えないリード。ガウジングが薄めのリードに多い感じ)は、差ほど問題にならないのかもしれない。あるいは、プッペを組んでから、カラー付近サイドをヤスリで削って強制的にズレを解消する方法もあるらしい(昔試したことがあるが、チューブの内径やリードのサイズや形が変わってしまうのでやめた)。

 まぁ、できるだけ丁寧に組んで、あとはズレていなくてもズレていても、ある程度吹けるリードに仕上げられるように精進しよう。 
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