ホトケの顔も三度まで

ノンフィクション作家、探検家角幡唯介のブログ

『探検家の日々本本』文庫本発売

2017年06月06日 21時12分53秒 | お知らせ
探検家の日々本本 (幻冬舎文庫)
角幡 唯介
幻冬舎



あの毎日出版文化賞書評賞受賞、一気読み必至の読書エッセイ『探検家の日々本本』の文庫本が6月9日より発売となります。カバーデザインが一新。2012年正月、集英社が朝日新聞の元旦紙面にうつ宣伝広告のために撮影した写真を、今回、幻冬舎の文庫本の表紙に使いました。現場は極夜のカナダ・ケンブリッジベイで、毎日、氷点下三十度前後の寒さだったため、セルフで二、三枚とるとすぐにバッテリーがあがってしまい、非常に苦労して撮った写真です。

私のほかの本は読んでいるけど、この本は読んでいないという方も多いでしょう。そういう方はおそらくこの本のことを、私が本を読み、その本について論評した本だと誤解されているのでしょう。しかしこの本はじつは書評本ではありません。私が読んだ本をネタに、自分のことや頭のなかのこと、あるいは冒険や探検の真髄等々を語った、要するにエッセイなのです。その意味では毎日出版文化賞書評賞の選考委員の方々は、なにか大きな勘違いをされたのかもしれません。

実際、毎日出版文化賞書評賞を受賞したと連絡を受けたときは、自分自身、え、なぜ? と思いました。自分としては結構いい出来だと思っていたので、もしかしたら賞をもらえるかもとは思っていましたが、想定していたのは講談社エッセイ賞でした。それが書評賞。でもラッキーとも思いました。

今回の極夜探検でシオラパルクまで同行したフリーのTVディレクター亀川氏は、私の本のなかで一番奥が深いのがこの本だとまで言ってました。私としては、自分の本のなかで一番深いのは『漂流』だと思っていたので、亀川氏の寸評を聞き「この人は本当にわかってないな」とちょっとムカッときましたが、しかし、まあ、それもアリでしょう。

いずれにしても面白いこと請け合いです。ちなみにごく一部の加筆修正をのぞき、単行本から中身はほぼ変わってません。
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