花のたより☆山のふみ~青森県立名久井農業高等学校~

農業と環境の研究グループ「チームフローラフォトニクス」と弟分である「ハンターズ」の取組みを紹介します!

珍百景

2020年03月15日 | 環境システム科
これも環境システム科の大型水耕温室で発見したもの。
なんと大根ではありませんか。
水耕栽培でもちゃんと育っています。
先端の細い部分だけが養液の中で、上部はむき出し。
これは、なかなか見ない珍百景です。
根がむき出しになっても育つ大根。
驚く人も多いのではないでしょうか。でもこれには理由があります。
根だと思っている大根の可食部ですが、本当の根はその先端の部分。
脇から細い根が出ている部分です。
それ以外の上部は「胚軸」といって、根と茎をつなぐ部位。つまり根ではないんです。
今から5年ほど前、先代環境班のフローラは
青い光を照射することでカブの可食部の肥大促進に成功しました。
フォトニクスというだけあって、LEDを使った植物栽培は得意分野。
長年の実験データから、青い光は多くの植物の
茎を太くする作用があることを知っています。
カブの可食部は胚軸。だったら胚軸だって太くなるかもしれないと考え
肥大期に照射したら本当に大きくなったのです。
確か植物学会の高校生ポスター発表会で披露したところ
東京大学の院生が胚軸にも効果があることにとても興味を持たれ
何度か情報交換した記憶があります。
数ある取り組みの中でも、見事予測通りの結果を得られた痛快な研究でした。
さて、この大根は環境システム科の施設園芸班の研究。
みなさん、ユニークな研究に取り組んでいます。

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