奇想庵@goo

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『グリムグリモア』攻略

2007年04月13日 13時53分32秒 | アニメ・コミック・ゲーム

難易度EASYでドラゴンやキメラでガンガン押しまくれば簡単にクリアできそうなので、果たして攻略の意味があるのかどうかさえ疑問だけど。

まあ折角なので、『グリムグリモア』攻略?予定サイトを作成(笑)。今後は攻略ポイントとかを書いていければいいかなと思っている。

個人的にはこの戦闘システムは結構気に入っている。現在はフリートライをプレイ中だが、ドラ&キメラを封印して2周目とかもやってみたいかも。

サイトはこちら

4/13 グリモアデータなどを更新。
4/15 最初の5日間攻略記載。フリートライ1~5攻略記載。TIPS追記。
4/16 二度目の5日間攻略記載。フリートライ6~10攻略記載。BBS設置。
4/17 三度目、四度目の5日間攻略記載。フリートライ11~18攻略記載。いろいろ追記。
4/18 五度目の1日目~4日目攻略記載。フリートライ19~24攻略記載。
4/20 シナリオ、フリートライ攻略記載終了。TIPS他、追記。

5/6現在、日々いろいろと手を加え、全マップに簡易マップ作成。また、更なる攻略法に向け各マップに【Deeper】を執筆中。


『グリングリモア』クリア

2007年04月12日 23時38分44秒 | アニメ・コミック・ゲーム
早くも『グリングリモア』クリア。シナリオモードのみだけど。現在フリートライに挑戦中。

難易度は1マップのみEASYでクリア。他はNORMALで。
後半になると、敵の配置や構成などが分からないとぶっつけ本番では厳しい戦いもある。ただ1度プレイしてそれらが分かれば、意外と楽にクリアできたりする。敗北したり、リトライを選ぶと攻略のヒントが表示されるので、それも参考になる。

戦術については好みもあるが、自分のパターンを繰り返すことが多かった。とりあえずドラゴンみたいな。ドラゴンによる力押しは楽だし初心者向けというか。使い魔はどれも一長一短があるが、指示をこまめに出す必要がある戦法は結構面倒だったりする。魔法などは勝手に使ってくれないし、MPの量もそんなに多くないのでハマれば強いが難しい。フェアリーは優秀だがすぐに死ぬし、地上系の使い魔は移動に手間取ることも少なくない。
選択中や□ボタンを押してるときなどこまめにポーズ(一時停止)状態になるとはいえ、その状態で全体の把握がしにくいという欠点があり、戦線が広がると気が付いたら本拠地が壊滅していたなんてこともある。レーダーにこまめに目配りする必要がある。

グリモア(魔道書)が増えてくると、どの魔方陣を作るかが考えどころだ。クリスタルから取れるマナの量は有限だし特に序盤の無駄遣いは命取りになる。魔方陣のレベルアップも闇雲にやればいいというわけではない。
精霊魔法は最初から使える基本の系統。交霊術に強く、錬金術に弱い。エルフはマナを集めるだけでなくヒールが使えるようになる。MP効率から見て頼りになるほどの効力はないが、回復魔法の乏しいこのゲームではありがたい能力だ。フェアリーは機動力が高く、攻撃も頼りになる。ただ打たれ弱いので攻撃力の高い相手にはあっけないほどバタバタと落ちてしまう。アストラルチェンジを覚えるとそれが解消されるが、魔法を唱える前に死んでたりするので注意が必要だ。ユニコーンはホーリーバリアを使えばかなり固くなる。しかし、こうした魔法は付きっ切りで見てあげないと自動で使ってくれないので使い勝手はいいと言えない。アストラルホールドはスリープの対アストラル版。モーニングスターやカロン相手だと効果的だ。モーニングスターはこの系統では最強の使い魔。範囲攻撃を使え、アストラルなので防御も固い。しかし、いちいち弾を込めないと攻撃できないのでこれまた使い勝手がいいとは言えない。シンボル(固定砲台)のタリスマンは弱め。これにするくらいなら、ガーディアンかガーゴイルがいい。
序盤のうちはフェアリーがかなり有効だが、後半はフェアリーでも力不足に感じる。他も手間が掛かる使い魔が多く、積極的に使う機会はあまりなかった。交霊術に強いが、アストラルが多いのでスカルメイジを呼び出した方が効果的だったりするし。

錬金術は精霊魔法に強く、黒魔術に弱い。錬金術しか使えないマップもあるが、それ以外ではあまり利用する場面の多くない系統だった。上手く使えれば面白そうなのだが、つい力押しで済ましてしまった。ブロッブはマナ集めが仕事だが、サブスタンスの移動速度低下の魔法が使える。敵に使われるとこの上なく鬱陶しいが、自分では使う機会がほとんどなかった。ホムンクルスは使いこなせば非常に強い使い魔だ。クリヤボヤンスは対アストラルに効果的だし、サイキックストームは一撃で敵を壊滅に追い込むこともある。しかし、どちらもMP消費型の攻撃で、通常攻撃がないのでMPがなくなればお荷物になってしまう(MPは時間で少しずつ回復)。ラボラトリをレベル5まで上げられればMPが増えるので使い勝手は向上するが……。このゲームのゴーレムは使い魔の中で最長距離を誇るスナイパーだ。エングレイブをレベル3に上げれば、かなり遠くから敵を攻撃できる。敵のシンボルを叩くのに適しているが、攻撃間隔が遅いので倒すのに時間が掛かる。マナコストを考えると大量生産という訳にもいかず、意外と使いにくい使い魔だったりする。キメラはドラゴンに匹敵する使い魔だ。コストはドラゴンと同じだが、呼び出すまでの過程がドラゴンよりずっと早い(ドラゴンは魔方陣レベル2が必要だし、卵の状態で呼び出すので孵るまでにも時間が掛かる)。時間でHPが減少する点はそんなに激しくないので気にするほどではないし、コンシュームを覚えればHP回復手段が手に入る(味方の使い魔を捕食して回復する)。ただ最大の問題はアストラルにダメージを与えられない点だ。ドラゴンもアストラルが苦手だが、少しはダメージを与えられる。しかし、キメラは一切無理。ホムンクスルのクリヤボヤンスなどの補助が必要となる。これはゴーレムにも共通の欠点で、この系統の使いにくさに繋がっている。シンボルのガーゴイルもアストラルにはダメージが与えられない。ただ、範囲攻撃なので敵に交霊術系統がいなければかなり役立つだろう。

黒魔術は交霊術に弱く、錬金術に強い。かなり強力な系統で、これをメインに戦えばかなり楽になるだろう。インプは移動速度が速いので採集効率もいい。また、ヘルゲートレベル3で通常攻撃が可能になり、ゲヘナレベル3で攻撃速度が上昇する。敵のインプの大軍に苦戦することが多いように、敵に回すと意外とやっかいだ。黒猫のグリマルキンは非常に頼りになる使い魔だ。スリープはドラゴンやキメラなどの強敵相手に頼りになる。逆に敵に何度眠らされたことか。マナバーンも相手によってはとても使い勝手のいい魔法だがMPがそんなに余るかどうか。終盤のマップでは1、2匹は必ず呼び出しておきたい使い魔だ。デーモンは巨大使い魔を除けば最高の攻撃力を誇る。HPも多く、攻守に頼れる使い魔だ。ヘルゲートやカオスネストのレベルを上げれば、パワーアップするのでますます頼もしくなる。ドラゴンは呼び出したときは卵。この状態だとHPもわずか50しかない。卵から孵れば最強の使い魔となる。移動速度が遅いので拠点防御よりも敵陣侵攻に向いている。また眠らされることが一番怖いのでファントムなどとセットで行動させれば効果的だ。倒されたときの悲鳴がセクシーなガーディアンはHPの高さが売りのシンボル。アストラルにも攻撃できるので、通常は最も役立つシンボルと言えるだろう。

交霊術は精霊魔法に弱く、黒魔術に強い。アストラルが多いので打たれ強く、また対アストラルにも効果的な系統だ。ゴーストは飛行系なので階段を経由せずにマナを集められるのが魅力。チャージという自爆技も使えるようになる。ファントムはマナコストが低いので攻守に役立つ使い魔だ。アストラルなので打たれ強いのも頼もしい。ハデスゲートのレベルを上げると、攻撃速度がアップするバーサークを使えるようになったり、移動速度が向上する。パーガトリを上げれば攻撃力も高まる。スカルメイジは使い方の難しい使い魔。サブスタンスには攻撃できないが、アストラルには強力な攻撃を発揮する。マナコストもそう高くないので使い捨て覚悟で使っていいだろう。アストラライズを覚えると、サブスタンスをアストラルに変化できるので更に使えるようになるが、混戦だと気が付いたら死んでるパターンが多いのがたまにきずだ。カロンは最初は輸送ユニットといった感じの使い魔。アニマドレインを覚えてからが本領発揮。乗せた使い魔を弾にして敵に攻撃するという攻撃方法は強力だが使い勝手がいいとは言えない。敵に回すと怖い相手なのだが。シンボルのオベリスクは味方のアストラルを回復するもの。マナコストの低い使い魔が多いので、オベリスクを作ってまで回復させる必要があるかどうかは微妙だったりする。

中盤以降の黄金パターンは黒魔術+交霊術というもの。スタート時のマナの量によるが、カオスネストの魔方陣をレベル2まで作って、グリマルキンとドラゴンを呼び出してから敵陣侵攻を始めるのが私の黄金法則だった。手近なクリスタルの周囲の敵を一掃し、近くにハデスゲートの魔方陣を作って、ファントムを呼び出し補強できれば勝ちパターンと言える。
索敵したくなるが、敵に見つかると一斉に押し寄せてくることがある。こちらが動かなければ敵も激しく来ないことが多いので、無闇に突出することは避けた方がいい。
中盤以降は、敵の配置や構成を知るために、最初のプレイは捨てる気でプレイしてもいいと思う。リスタートしても特にペナルティはないので(会話もスキップできるし)、ダメと思ったらさっさとリスタートするのがいいだろう。一部の制限時間を耐え抜くマップを除けば、序盤を乗り切れればあとは問題ない。ただクリスタルが少ないマップでは、マナ不足に陥ることだけ注意が必要だ。クリスタルは無限ではなく徐々にやせ細り、尽きてしまう。マナの無駄遣いは心したほうがいい。

1マップだけNORMALを諦めてEASYでクリアしたが、難易度の差に驚いた。クリア後もそのセーブデータでプレイできるので、そのマップのリベンジをなんとか果たしたいところだ。
フリートライはマップごとに制約などがあり、詰将棋的な様相もある。こちらはまだ手を付けたばかりだが、なかなか面白い。

シナリオについては、なかなか面白かった。特にキャラがなかなかユニークだ。どのキャラも謎や秘密があり、一筋縄ではいかない。しかも、魔術士らしく、正義とか大義のようなものを振りかざすことがほとんどないのも面白かった。この辺りについては、そのうちネタバレ込みで書いてみたい。
2周目要素ややり込みのネタなどが無いっぽいのはとても残念。ボリューム的にはこんなものかと思うが、ちょっと物足りなさを感じなくもない。フリートライを全て終わらせ、EASYでクリアしたマップのリベンジを果たすまではやめられそうにないけど(笑)。それには今の倍の時間が掛かるわけで、その意味ではようやく折り返しかもしれない。


『グリムグリモア』ファーストインプレッション

2007年04月11日 21時25分52秒 | アニメ・コミック・ゲーム
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魔法学校に入学した少女リレ・ブラウ。しかし、わずか5日後に災厄が訪れる。繰り返される5日間の果てにあるものとは。

ということで、現在2回目のループをしたところまでプレイした。
1日は、会話→戦闘→会話で成り立っている。シナリオ部分は自由度はなく、そんなに長くもない。シナリオ自体はなかなか謎に満ちた興味深いものだ。

ゲーム開始して最初の5日間はチュートリアルな戦闘。慣れるまで少し時間が掛かるリアルタイムシミュレーションだ。その日のイベント開始時に難易度をその都度設定できるため、きつい時は難易度を下げることが出来る。難易度には、SWEET、EASY、NORMALとあり、更にその下にスペースがあるのでクリア後はHARDモードが出るかもしれない。
NORMALでプレイしているが、最初の5日間は楽に終わった。しかし、ループ後は戦闘もなかなか大変になってきた。

最初はグリモア(魔道書)の数も少なく、使い魔の種類もわずかだが、シナリオの進行に応じてグリモアも増えていく。グリモアにはそれぞれにレベルがあり、そのレベルもシナリオに応じてより高いものが利用できるようになる。
戦闘は、クリスタルからマナを集めながら使い魔を呼び出してそれに戦わせるというもの。慣れないと個別に指示を出すのが難しく、特に複数の場所で戦闘が起きたりするとパニックになる。
使い魔には4系統あり、精霊魔法、交霊術、黒魔術、錬金術だが、強弱関係が存在する。精霊>交霊>黒魔術>錬金>精霊……となっている(○>×は、○は×に強いを表す)。また、使い魔には実体タイプ(サブスタンス)、幽体タイプ(アストラル)があり、例えば実体タイプにしか攻撃できない使い魔などがいたりする。

ループ後は戦闘もかなりシビアとなり、2日目は一度敗北した。その時はこちらの体勢を整えるより前に巨大なドラゴンに襲われ、為す術も無く敗れ去った。すぐに再挑戦可能で、その時のヒントを頼りに戦ってクリアできたが。
ドラゴンのように強い使い魔で力押しするか、フェアリーのような機動力の高い使い魔を大量に呼び出して戦うか、戦略の幅はそれなりにある。私自身まだまだ慣れてはいないので、もっと効果的な戦術はありそうだ。
ちなみに、使い魔を呼び出すにはマナが必要で、また呼び出せる使い魔の数にも上限がある(マップごとに異なり、使い魔によってカウントも違いエルフやフェアリーなら1体が1だがドラゴンなら1体で6のようになっている)。マナを集めるための使い魔、拠点防御用、侵攻用など振り分ける必要がある。また、視界は使い魔の周囲だけなので、索敵用の使い魔も必要だが、敵に見つかると結構簡単に殺されてしまうので不用意に索敵に出すのも考えものだ。

こうしたシナリオプレイとは別にフリートライというものもある。まだ手を付けてはいないが、ゲーム開始早々から、それもグリモアを全て所持した状態でプレイできたりするようだ(条件はそれぞれの戦闘ごとに異なるかもしれない)。シナリオ進行と共にプレイできるフリートライは増えていく。またクリアしたイベントや戦闘も自由に見たり再挑戦したりできる。
戦闘以外での操作性はかなり良い。音楽も悪くない。戦闘は好みはあると思うが、私は気に入った。戦闘の操作性や表示方法にやや難を感じるが慣れれば苦にならない範囲かとも思う。

現在3度目の入学1日目というところで、全体の2/5くらい(日記にある表示が正しければ)。ボリュームがちょっと少ない気もするが、これはプレイしてみないことにはなんとも言えないか。やり込むという感じのゲームではないので、戦闘自体を楽しめないと価格に見合う価値は見出しにくいかもしれない。

今のところ、シナリオにも興味を惹かれているし、戦闘も楽しんでいる。クリア時にもこのような感想を書きたいものだ。


「ぼくらの」「陸上防衛隊まおちゃん」「sola」「らき☆すた」+「一騎当千Dragon Destiny」

2007年04月10日 23時51分47秒 | 2007春アニメ
○ぼくらの

ロボットのアニメだが、ロボットは脇役に過ぎない。描こうとしているのはそれに乗る少年少女たちだ。
主役級が15人と非常に多く、特定の主人公はいない。こうした群像劇はうまくいけばかなりのインパクトを与えるが、なかなか難しい手法でもある。人数が多いのでキャラの描き分けがしっかりしていないと見る者は付いていけなくなる。原作はコミックだが、コミックならすぐに読み直すこともできるが、アニメは基本的にその時限り(まあ録画して見れば巻き戻して見れるが、それを想定して作る訳にはいかないだろう)。
第1話の印象はユニーク。面白くなるかどうかは未知数に感じた。少年少女たちはリアルな感じで、今風の冷めたキャラに見えた。ただちょっと薄い感じもしたので、厚みを出せるかどうかが鍵になるだろう。
演出などはしっかりしている。キャラの描き方次第で楽しめるかどうか見えてきそうだ。
35点。


○陸上防衛隊まおちゃん

過去に放映された15分のアニメを2話分まとめて、更にOPとEDを一新しての再放送。
内容はゆるゆるの萌えアニメ。ゆる過ぎて正直ついていけない。本当に萌えしかないと断言できる。
昔、「地球防衛少女イコちゃん」という隠れた傑作特撮ドラマがあったが、それとは雲泥の差。
10点。


○sola

何を描きたいのか意味不明。
主人公の少年は、空が好きでその写真ばかり撮っている。彼の描写はそれなりにきちんとしているのだが、周囲の世界がとても薄っぺらくて、全体を通して見ると空っぽに感じてしまう。
主人公以外のキャラがいかにも典型的なキャラばかりで、しかも主人公との関係もおざなりにしか描けていないため、ひとかけらのリアリティも伝わってこない。学校や病院の場面があっても、教師や医者などの大人が全く出て来ず、それも世界の薄さに拍車を掛けている。
どんな物語かさえ定かでない状況で見切るのもどうかと思うが、これが見られるレベルまで激変するとも考えにくい。見たいと思わせる要素もないので、早くもパスかな。
15点。


○らき☆すた

女子高生日常系ギャグアニメ。京都アニメーション制作でオープニングはよく動く(笑)。
本編は動きはほとんどない。というか、会話ばかり。ただのお喋りが楽しめるかどうかというアニメだ。
主要キャラは4人。主人公はアニヲタ。時折ディープな話もあるが、チョココルネの話とかそんな感じで間口は広いかも。4コマ漫画が原作だが、アニメも4コマみたいな印象。物語性は皆無だ。
キャラがどうとか演出がどうとかではなく、本当にお喋りのネタ勝負といったアニメなので、感覚的には深夜ラジオとかを聴くのに近いかもしれない。肩の力を抜いて気楽に楽しむにはいいアニメだろう。
30点。


☆一騎当千Dragon Destiny[第7話まで]

前作の『一騎当千』は語るような作品ではないが、気楽にノリやバトルを楽しむアニメとしてよく出来ていた。DDはその続編。
前作は、孫策伯符(ヒロイン)が主人公で、彼女を中心にバトルを描いた。彼女のバカっぷりも魅力だった。それに対しDDは、曹操や劉備らにも焦点を当てた群像劇となっている。第1話に伯符が登場しなかったことからもそれがよく分かる。
三国志を下敷きに、現代を舞台にしたバトルアニメであり、それゆえに曹操や劉備の勢力の争いを描きたい気持ちはよく分かるのだが、正直前作と比べると魅力は半減した。
下敷きがある分、キャラの個性の書き分けはそれなりにうまくできているものの、伯符の魅力で引っ張っていった前作と比べて勢いが乏しい。更に、最もつまらなくなったのが戦闘だ。DDでは気?(オーラ?)をぶつけたりして戦っていて、肉体同士のせめぎ合いが全くなくなってしまった。強さのインフレがそうした表現の連発になってしまった。
変にあれこれ入れるのではなく、前作同様バカマンガとして描いて欲しかった。次回、第8話のサブタイトルは「小覇王散華」。小覇王とは孫策伯符のこと。彼女がもし死んでしまったら、もうDDを見続けることはないかもしれない。それほど『一騎当千』とは彼女の物語なのだから。


プリンセスクラウンの流れを汲むもの――2007春新作ゲーム

2007年04月10日 02時07分02秒 | アニメ・コミック・ゲーム
春の新作ソフトで注目のタイトルを挙げておこう。

『プリンセスクラウン』はセガサターン末期に登場したアクションRPG。ファンに熱烈な支持をされたらしいが、私自身は発売当時は全く知らなかった。後にPSPに移植され、その頃ようやくその名を知るようになった。でも、携帯ゲーム機はプレイしないので未プレイだ。
この『プリンセスクラウン』のディレクター、キャラクターデザインを務めた神谷盛治氏が代表取締役に就いているのがヴァニラウェアという開発会社だ。
今月、日本一ソフトウェアから『グリムグリモア』、来月アトラスから『オーディンスフィア』が発売されるがともにヴァニラウェアが企画や開発に関わっている。

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公式サイト

『グリムグリモア』はリアルタイムシミュレーションゲーム。戦闘パートとドラマパートに分かれている。
SRPGに食傷気味なので、RTSはなかなか楽しみだ。魔法好きなので、魔法がかなり大きなウェイトを占める点も好印象。久々に新作ソフトに手を出す気になった。
4月12日発売なので、いまからわくわくしている。


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公式サイト

『オーディンスフィア』はアクション系と思ってたらRPGなのね。見た目は良さそうだけど、私の場合システム的な面白さに惹かれるためその辺りが興味の的なのだが、現時点では公式サイトを見る限りよく分からない感じ。
こちらは5月17日発売予定なのでもうしばらく時間がある。今後の情報などを見ながらプレイするかどうか決めることになりそうだ。


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公式サイト

ずっと気になっている『ペルソナ3』。アペンドディスクが出てこれを機にとも思ったが、『グリムグリモア』の方に手を出すのでまたの機会にって感じ。アペンドディスクの是非はあるが、結局のところ面白ければ無問題。そのあたりは評判を聞いてからプレイするかどうか決めたいとも思う。まあ『ペルソナ3』自体の評価は高いので、いつかはプレイしたいと思っているが。発売日は4月19日。


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公式サイト

発売日がなかなか決まらず、ようやくといった感じで4月19日を迎えることとなった。年末年始にPC版をやり込んだ身としては、PS2版に手を出す気はないが、PC版を未経験な人にお勧めしたい作品だ。作品の評価は過去に何度か書いたし、決して高い評価という訳ではないが、一度は読む価値はあると思う。元は18禁だが、そんなにエロくなかったのでPS2版で十分って思うし(笑)。


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公式サイト

いくらアニメが好きでも手は出さない……出しません……いや、ハルヒを落とせるなら出したかも(マテ。
プレイヤーがハルヒとなってホスト部の面々との好感度を上げていくっていうゲーム。そう、プレイヤーがハルヒ。残念です(苦笑。
しかし、公式サイト見ると、結構リキ入れて作ってる感じでファンなら楽しめそうだ(女性ファン限定だろうけど。


PS3は出ても未だPS2は現役、って言いたいところだが果たして。ゲーム業界にもいろいろ言いたいことはあるが、まあそれは別の機会に。紹介したくなるソフトがどんどん減ってきてる気がするのが心配だけど。


ARIA The ANIMATION

2007年04月09日 22時36分40秒 | アニメ・コミック・ゲーム
AT-Xで1話から再放送されたので視聴した。
見る前はどういった作品なのかさっぱり見当が付かなかったのだが、見る者を引き込む素晴らしい作品だった。

良質なファンタジー。

その言葉がもっともぴったりくる。いわゆるファンタジー的要素はほとんどないが、ファンタジーの本質に満ち溢れた作品。
未来。人の手により環境が整えられ、人々が住まうようになった水の星アクア。この星のネオ・ヴェネチアで、水先案内人ウンディーネの仕事に憧れマンホーム(地球)よりやった来た少女が、一人前となるための訓練の日々と、その折々においてこの星や街に触れ感じる優しさや想い、この街に暮らす人々との出会いを織り交ぜながら過ごした半年間を描いた。

特別な事件ではなく、日々の些細な出来事のうちにある特別さを見せてくれた。そう、アクアが特別なのではなく、我々の暮らす日常にだって探せば素敵なものはたくさん見つかるはずだ<恥ずかしいセリフ禁止!

音楽は特に素晴らしい。サントラ欲しくなるほど。演出もとても丁寧だ。特にオープニング、主題歌が奏でられる中でアニメが進行する様は作り手の意欲の高さを表出していて感動した。
こうなると続編のARIA The NATURALを見たいところ。ただレンタルだと見る時間が確保しにくいのが難だけど……。


「キスダム」「ポリフォニカ」「グレンラガン」「ハヤテのごとく!」

2007年04月08日 20時42分02秒 | 2007春アニメ
さすがに「今春スタートアニメ感想第○弾」を続けても意味がないと分かったので(遅い)、「2007春アニメ」というカテゴリで今春スタートのアニメを追っていく。

○キスダム―ENGAGE planet―

タイトルからは予想も付かないシャープなSFアニメ。
エンターテイメントで人を魅了する要素に速度と密度があるが、その両方を兼ね備えた第1話だった。洗練されたコマ割りで畳み掛けてくる演出は、見る者を引きずり込む力があった。
設定にせよ、キャラクターにせよ、まだ語られたことは断片的に過ぎないが、それらも見せ方がとても上手い。主任と呼ばれる女性が研究のためならグロテスクな泥の中に委細構わず手を突っ込む描写など、人となりを言葉でなく行動で描く基本がしっかりと守られている。
暗く、見づらい画面も世界の終焉と絶望感を表し、次回予告で語られた「夜明けはまだか」というセリフに繋がっている。羽虫の数が増えていく表現も危機感を煽る巧みなものだった。
目立った欠点もなく、期待度は高まるばかりだ。これから設定やキャラクターが描かれていく中でそれらの評価が定まっていくことになるが、今回の出来がキープできれば傑作となり得るだろう。今春スタートのアニメでは現時点では間違いなくトップだ。
50点。


○神曲奏界ポリフォニカ

微妙。原作はライトノベル。
1話にして作画に難あり。乱れというよりも動きが悪い感じ。それが全体に薄さに繋がっている。
精霊のいる世界だが、科学文明もそれなりに発達しているっぽい。しかし、統一感がなく、世界が見えてこない。例えば、主人公の乗るバイクにして楽器は未来的だが、それ以外の乗り物は登場しない。工事の作業員は現代日本的だったりとバラバラな印象だ。
主人公の男も中身のない感じが強く、この作品の薄さに拍車をかけている。演出も雑なものが多く、ツンデレ系ヒロインにおんぶに抱っこという雰囲気漂う内容だった。
この調子なら見る気は起きそうにない。あと1回見て決断することになりそうだ。
20点。


○天元突破グレンラガン[第2話]

第1話よりすっきりとし、テンポの良さと相俟ってなかなか面白く仕上がった第2話だった。動きも良いし、持ち味のケレンも楽しい。特にカミナの個性が弾けて、作品を強く引っ張っている。
では、1話に対する批評で述べた”魂”が感じられたかと言うと、それはまだ見えてこない。現時点でも他のアニメと比べて見劣りする訳ではないが、もう少し何かが加われば傑作になる可能性を秘めていると思う。
それが見つかるかどうかがこの作品の真価の分かれ目となるだろう。
40点。


○ハヤテのごとく![第2話]

こちらは第1話同様テンポの悪さは変わっていない。話の展開もお約束の範疇だし、演出もありきたり。ギャグもベタ過ぎる。
見るのが辛いという訳ではないが、面白いと思う場面が少なすぎる。期待していただけに非常に残念だ。
ナレーションを無くして、ギャグアニメでないと割り切ればもう少し見れるようになるかもしれないが……。
25点。


『セイントオクトーバー』第14話

2007年04月08日 15時32分25秒 | アニメ・コミック・ゲーム
オープニングアニメが一部変更され、ソフィア部長の姿が消えた……。好きなキャラだったのに。
エンディングは曲も変更され、いよいよ第2クール突入。

今回はエスメラルダのお披露目といった趣きのお話。ロリキャラというよりもかなりイっちゃってるキャラだが、いきなり小十乃の命を狙って失敗を繰り返すあたりはお約束のドタバタぶり。しかし、そんなドタバタと並行して小十乃の担任教師を描いて、彼女がエスメラルダに操られて小十乃を攻撃するようになる背景を表すあたりがこの作品のとんでもなさだろう。

演出に手を抜かないのが特徴とも言える。当たり前のようだが、手を抜いているアニメが多い中では異色だ。エスメラルダの亡き兄エルロックが獄中で仲良くなったスズ吉、おスズがエスメラルダと共に登場するあたりも同様。伏線というよりも繋がりを大事にする作り方が見て取れる。これはひとつひとつの出来事を丁寧に描く姿勢と共通している。

今回影の主役だったのが猟兵。小十乃を抹殺しろという指令に揺れ動く感情がとうとう彼女を助ける行動にまで繋がってしまった。蔭で小十乃たちを助け続ける展開が予想されるが、ひねりがあるかどうか注目だろう。
兄のための復讐と知ってもソフィアの時のような動揺がなかった小十乃たちだけど、エスメラルダとの関係も今後の興味の的だ。

クルツ社長やヨシュア、ユアン、功士朗らは今回出番なし。もはやクルツ社長なしではセイントオクトーバーらしさが感じられないほどなので(笑)、早く復活して欲しいものだ。


今春スタートアニメ感想第4弾

2007年04月07日 19時03分29秒 | 2007春アニメ
○瀬戸の花嫁

オープニングアニメに気合いが入っていて期待度アップ。第1話はその期待に応えるだけの内容だった。
いきなり溺れているシーンから始まるのは、同じガンガン系の「ながされて藍蘭島」と一緒。しかし、こちらは前半非常に丁寧に日常を描いて、後半一気に加速する構成で楽しめた。
非常に分かりやすいキャラ設定だが、スピード感やテンポが良くメリハリも利いていて、個々の演出より構成の巧みさが目立った。セリフが聞き取りづらい点があってその点は評価が下がるが、勢いで乗り切った印象だ。
このテンションを持続できるかどうかがこれからの注目。
45点。


○この青空に約束を―~ようこそつぐみ寮へ~

原作は18禁PCゲーム。で、正直な感想はイタいに尽きる。
キャラがいかにも過ぎる、演出がオーソドックスなどはまだしも、こうイタいセリフを連発されては呆けるしかない。まあキャラの造型が薄いがゆえに、言葉も薄っぺらくなるという面もあるが。
アドベンチャーゲームが元だからか、セリフやナレーションで語り過ぎるのもこの手のアニメに共通する欠点だろう。
見るべきものがない作品だ。
15点。


○風の少女エミリー

原作は「赤毛のアン」のモンゴメリ。余談になるが、「赤毛のアン」は子供の頃に見たときは面白さが全然分からなかったが、後に見たときにその作品性の高さに圧倒されたことがあった。
母を早くに亡くし父と暮らしていたエミリーが、11歳で最愛の父まで亡くして母の実家に引き取られるまでを描いた第1話。丁寧な作りはさすがNHKと言うべきだろう。
基本的な構図は「赤毛のアン」に近いが、これからの展開に興味をそそられる。エミリーのおでこが広すぎることと(笑)、自然の風景があまり美しく見えないことが欠点だ。
名作ものという枠の中でどんな独自性が出せるか気になるところだ。
30点。


○精霊の守り人

既にBS2の特番での先行放送で見ていたが、改めて観賞。
「攻殻機動隊」TV版の制作スタッフということで、作画は優秀。細かな仕草にも演出意図がはっきり伝わる点も見事。キャラも悪くはないが、これはもう少し見て判断したい。
全体的に良く出来ているのは確かだが、インパクトに欠けるのも事実。優等生的で、「攻殻」にあったいかがわしさは消失している。それに代わる何かがあればいいのだが、第1話では見えてこなかった。
このままスマートに描いていくと小さくまとまってしまいかねず、それがとても気がかりだ。
40点。


○BLUE DRAGON

困った。激しくツマらない。
原作はXBOX360期待のRPGで坂口博信・鳥山明コンビの注目作だ。鳥山の絵が動くという意味ではファン待望の作品だろうが、第1話を見た限りそれ以外に見所が無かったというのが正直な感想だ。
RPGの導入部はどうしても同じようなパターンになるのは仕方ないが、それをなんのひねりもなくアニメでも繰り返しては興味の持ちようがない。「ドラゴンボール」のように肉体的強さがメインの作品ならその世界観のいい加減さも気にならないが、ファンタジー色が強まるとそれは足を引っ張ることになる。
主人公も悪ガキと言えば聞こえがいいが、礼儀知らずで傲慢な感じが強く、共感できるような面が全く見えてこない。そもそも村が襲われてるのに、助けに行くよりも助けを求めることを優先する点に強い違和感を覚えた。
演出などにも特筆すべき点が無かった。期待していた作品だけにとても落胆している。もう1回くらいは見たいと思うが、よほどのことがない限り見続けることはないだろう。
15点。


○地球へ…

竹宮恵子の名作コミックが原作だが、残念ながら未読。また、1980年に劇場版が出来ているがそれも見ていない。
なぜ今「地球へ…」なのかはとても不思議だが、第1話を見た限りそんなに古さを感じずに楽しめた。超能力の描き方が時代をちょっと感じてしまったが。
キャラなどはまだ評価する段階ではないが、丁寧な演出は好感が持てる。今、作品化する意味を描き出せるかどうかが注目だ。
30点。


今春スタートアニメ感想第3弾

2007年04月06日 22時04分23秒 | 2007春アニメ
○ながされて藍蘭島

ハーレム系と言えば、先駆けとなった「ああっ女神さまっ」や「天地無用!魎皇鬼」は好きだった。だが、そのフォーマットが確立されてからは同工異曲っぷりばかり目に付いて興味を持てる作品が無かった。
原作は知らないが、第1話を見た限り面白いとは感じられなかった。陳腐な主人公に典型的な美少女キャラたち。世界観も適当だし、設定に妙味がない。
演出にも新鮮さが無く、お約束に終始している。可愛い女の子を出しておけばOKという作りにしか感じられず、1話を見てもういいやと思ってしまう。何か一点でもこれはと思わせるものがあれば、楽しめるのだけど。
20点。


○セイント・ビースト~光陰叙事詩天使譚

美男系アニメ。天使ということで厳密には男でないのかもだが、まあ美男子たちがゾロゾロといて、その友情や愛情(?)を楽しむのが本来の目的なんだろう。
第1話ではまだ物語は進展せず、前触れのみで終わった。主要なキャラの顔見せって感じだが、名前と顔を覚えるのは大変そうだ。
演出は可も無くって感じだが、設定は面白くなる可能性も感じなくはない。天使の間に序列を作る大神ゼウスの意図が単純なものでなければ、興味深い物語が紡がれるかもしれないが。もう1話見ればある程度判断できるだろう。
25点。


○爆丸-バトルブローラーズ

おもちゃ系アニメ。この系統はさすがについていけないというか……。
とりあえず見てみたという形だが、バトルシーンもイマイチだし、キャラにせよ設定にせよ観賞に耐えないレベル。対象年齢が低いのは分かるが、それでもちょっと出来がいいとは思えない。それでも構わないのかもしれないが。
もう見ることはないと断言できる(苦笑)。
10点。


○Darker than BLACK―黒の契約者―

映像は悪くない。演出も細部までよく出来ている。繊細なキャラデザインも魅力的なのだが、少なくとも第1話だけではインパクトがなかった。
雰囲気だけで物語がない。登場人物たちの心が見えず、ただ動いているだけ。もちろん、今後それが見えてくるのだろうが、最も大切な第1話がプロモーション映像のようになってしまったのは残念だ。
設定も斬新とは感じられず、どこかで聞いたようなものが多い。それでも上手く処理すれば面白くなり得る設定だと思うが、ちょっと不満に感じたのは地に足が付いていない印象を受けた点だ。謎の主人公グループ、警察、犯罪組織っぽい連中だけで、そこに生きている人間の存在が感じられず遊離しているように見えてしまった。大家の婆さんの使い方が、コミカルに走らずに現実感を形成するように持っていけばまた違った気もするが。
もう少し様子見だが、微妙に外れの可能性も垣間見えた1話目となってしまった。
30点。


○かみちゃまかりん

魔法少女ものというよりもバトルヒロインものな感じ。なかよし連載コミックが原作のようだが、微妙に深夜アニメっぽさもあるというか、まあCCさくらの流れを汲むと言うべきか。
いきなり2クール目の始めみたいなスタートでインパクトはあった。そして、時間が巻き戻り物語の起点へ飛ぶ。両親が死んでいて、心の拠り所だったペットも死亡。成績悪いし運動もダメと非常にどん底というのも、かえって珍しいくらいかもしれない。
このような、キャラの描き方がどれも極端に現実離れしている点が問題だ。かりんが神様状態であるときの表現の仕方も上っ滑りしたギャグではキャラの思いが伝わらない。全体にメリハリが変な感じで、感情移入しにくい作りに感じた。
キチンと描けば普通に楽しめそうな作品なだけに非常に残念だ。あと1、2回見てみるつもりだが……。
25点。