奇想庵@goo

Sports, Games, News and Entertainments

「キスダム」「ポリフォニカ」「グレンラガン」「ハヤテのごとく!」

2007年04月08日 20時42分02秒 | 2007春アニメ
さすがに「今春スタートアニメ感想第○弾」を続けても意味がないと分かったので(遅い)、「2007春アニメ」というカテゴリで今春スタートのアニメを追っていく。

○キスダム―ENGAGE planet―

タイトルからは予想も付かないシャープなSFアニメ。
エンターテイメントで人を魅了する要素に速度と密度があるが、その両方を兼ね備えた第1話だった。洗練されたコマ割りで畳み掛けてくる演出は、見る者を引きずり込む力があった。
設定にせよ、キャラクターにせよ、まだ語られたことは断片的に過ぎないが、それらも見せ方がとても上手い。主任と呼ばれる女性が研究のためならグロテスクな泥の中に委細構わず手を突っ込む描写など、人となりを言葉でなく行動で描く基本がしっかりと守られている。
暗く、見づらい画面も世界の終焉と絶望感を表し、次回予告で語られた「夜明けはまだか」というセリフに繋がっている。羽虫の数が増えていく表現も危機感を煽る巧みなものだった。
目立った欠点もなく、期待度は高まるばかりだ。これから設定やキャラクターが描かれていく中でそれらの評価が定まっていくことになるが、今回の出来がキープできれば傑作となり得るだろう。今春スタートのアニメでは現時点では間違いなくトップだ。
50点。


○神曲奏界ポリフォニカ

微妙。原作はライトノベル。
1話にして作画に難あり。乱れというよりも動きが悪い感じ。それが全体に薄さに繋がっている。
精霊のいる世界だが、科学文明もそれなりに発達しているっぽい。しかし、統一感がなく、世界が見えてこない。例えば、主人公の乗るバイクにして楽器は未来的だが、それ以外の乗り物は登場しない。工事の作業員は現代日本的だったりとバラバラな印象だ。
主人公の男も中身のない感じが強く、この作品の薄さに拍車をかけている。演出も雑なものが多く、ツンデレ系ヒロインにおんぶに抱っこという雰囲気漂う内容だった。
この調子なら見る気は起きそうにない。あと1回見て決断することになりそうだ。
20点。


○天元突破グレンラガン[第2話]

第1話よりすっきりとし、テンポの良さと相俟ってなかなか面白く仕上がった第2話だった。動きも良いし、持ち味のケレンも楽しい。特にカミナの個性が弾けて、作品を強く引っ張っている。
では、1話に対する批評で述べた”魂”が感じられたかと言うと、それはまだ見えてこない。現時点でも他のアニメと比べて見劣りする訳ではないが、もう少し何かが加われば傑作になる可能性を秘めていると思う。
それが見つかるかどうかがこの作品の真価の分かれ目となるだろう。
40点。


○ハヤテのごとく![第2話]

こちらは第1話同様テンポの悪さは変わっていない。話の展開もお約束の範疇だし、演出もありきたり。ギャグもベタ過ぎる。
見るのが辛いという訳ではないが、面白いと思う場面が少なすぎる。期待していただけに非常に残念だ。
ナレーションを無くして、ギャグアニメでないと割り切ればもう少し見れるようになるかもしれないが……。
25点。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿