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「瀬戸の花嫁」「風の少女エミリー」「精霊の守り人」

2007年04月16日 22時44分08秒 | 2007春アニメ
○瀬戸の花嫁[第二話]

テンポとノリの良さは今春スタートしたアニメでは随一。主人公の顔の変わりようは田丸浩史を髣髴とさせる。
そうしたギャグの部分はもちろんだが、物語としても押さえるべきところはキチンと押さえていて安心して見ていられる。お婆さんからデート代5千円渡される場面など小憎らしいまでの演出だ。
ヒロインの方言もぐっと来るものがあるし、魅力的に描けている。ギャグマンガとして目に付くような欠点もなく、非常に楽しめる作品だ。
45点。


○風の少女エミリー[第二話]

NAの気風、気概が感じられる。原作の持つそうした雰囲気をキチンと表現しようとする姿勢がいい。エミリーの強さはまだ恐れを知らぬがゆえでもあるが、見ていて気持ちがいい。
手堅く、丁寧に作られたアニメだけに特段の批評の余地がないくらいだ。名作ものはそれで十分だろう。
35点。


○精霊の守り人[第二話]

よく出来ている。よく出来ているのだが、流麗に描かれる世界の中に入っていけない。ただそれを呆然と見送るしか出来ない感じだ。原作のファンであれば十分なのかもしれないが、原作を知らない者には世界が遠い。
良質のファンタジーにはその世界の理がある。小説ならともかく、細切れとなるアニメであれば、それをまず見る者に伝える必要があるだろう。世界の肌触りを。
よく出来ているだけに余計それが気になってしまう。このまま淡々と、原作を知らぬ者を置き去りに、話が進んでいくようでとても残念だ。
35点。


この形態でアニメ評を書くことが負担になってきたので、とりあえず休止ということに。書きたいことがあればその都度書く形になると思うが、毎回追いかけたい作品ができればそれは単独で取り上げたいと思っている。
もう少ししたらまとめ記事のような形でとりあえずの総括も書く予定。