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「ぼくらの」「陸上防衛隊まおちゃん」「sola」「らき☆すた」+「一騎当千Dragon Destiny」

2007年04月10日 23時51分47秒 | 2007春アニメ
○ぼくらの

ロボットのアニメだが、ロボットは脇役に過ぎない。描こうとしているのはそれに乗る少年少女たちだ。
主役級が15人と非常に多く、特定の主人公はいない。こうした群像劇はうまくいけばかなりのインパクトを与えるが、なかなか難しい手法でもある。人数が多いのでキャラの描き分けがしっかりしていないと見る者は付いていけなくなる。原作はコミックだが、コミックならすぐに読み直すこともできるが、アニメは基本的にその時限り(まあ録画して見れば巻き戻して見れるが、それを想定して作る訳にはいかないだろう)。
第1話の印象はユニーク。面白くなるかどうかは未知数に感じた。少年少女たちはリアルな感じで、今風の冷めたキャラに見えた。ただちょっと薄い感じもしたので、厚みを出せるかどうかが鍵になるだろう。
演出などはしっかりしている。キャラの描き方次第で楽しめるかどうか見えてきそうだ。
35点。


○陸上防衛隊まおちゃん

過去に放映された15分のアニメを2話分まとめて、更にOPとEDを一新しての再放送。
内容はゆるゆるの萌えアニメ。ゆる過ぎて正直ついていけない。本当に萌えしかないと断言できる。
昔、「地球防衛少女イコちゃん」という隠れた傑作特撮ドラマがあったが、それとは雲泥の差。
10点。


○sola

何を描きたいのか意味不明。
主人公の少年は、空が好きでその写真ばかり撮っている。彼の描写はそれなりにきちんとしているのだが、周囲の世界がとても薄っぺらくて、全体を通して見ると空っぽに感じてしまう。
主人公以外のキャラがいかにも典型的なキャラばかりで、しかも主人公との関係もおざなりにしか描けていないため、ひとかけらのリアリティも伝わってこない。学校や病院の場面があっても、教師や医者などの大人が全く出て来ず、それも世界の薄さに拍車を掛けている。
どんな物語かさえ定かでない状況で見切るのもどうかと思うが、これが見られるレベルまで激変するとも考えにくい。見たいと思わせる要素もないので、早くもパスかな。
15点。


○らき☆すた

女子高生日常系ギャグアニメ。京都アニメーション制作でオープニングはよく動く(笑)。
本編は動きはほとんどない。というか、会話ばかり。ただのお喋りが楽しめるかどうかというアニメだ。
主要キャラは4人。主人公はアニヲタ。時折ディープな話もあるが、チョココルネの話とかそんな感じで間口は広いかも。4コマ漫画が原作だが、アニメも4コマみたいな印象。物語性は皆無だ。
キャラがどうとか演出がどうとかではなく、本当にお喋りのネタ勝負といったアニメなので、感覚的には深夜ラジオとかを聴くのに近いかもしれない。肩の力を抜いて気楽に楽しむにはいいアニメだろう。
30点。


☆一騎当千Dragon Destiny[第7話まで]

前作の『一騎当千』は語るような作品ではないが、気楽にノリやバトルを楽しむアニメとしてよく出来ていた。DDはその続編。
前作は、孫策伯符(ヒロイン)が主人公で、彼女を中心にバトルを描いた。彼女のバカっぷりも魅力だった。それに対しDDは、曹操や劉備らにも焦点を当てた群像劇となっている。第1話に伯符が登場しなかったことからもそれがよく分かる。
三国志を下敷きに、現代を舞台にしたバトルアニメであり、それゆえに曹操や劉備の勢力の争いを描きたい気持ちはよく分かるのだが、正直前作と比べると魅力は半減した。
下敷きがある分、キャラの個性の書き分けはそれなりにうまくできているものの、伯符の魅力で引っ張っていった前作と比べて勢いが乏しい。更に、最もつまらなくなったのが戦闘だ。DDでは気?(オーラ?)をぶつけたりして戦っていて、肉体同士のせめぎ合いが全くなくなってしまった。強さのインフレがそうした表現の連発になってしまった。
変にあれこれ入れるのではなく、前作同様バカマンガとして描いて欲しかった。次回、第8話のサブタイトルは「小覇王散華」。小覇王とは孫策伯符のこと。彼女がもし死んでしまったら、もうDDを見続けることはないかもしれない。それほど『一騎当千』とは彼女の物語なのだから。


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