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懐ゲーレビュー『サンサーラ・ナーガ』(ビクター音楽産業)

2007年02月12日 22時52分12秒 | 懐ゲー
久々の懐ゲー第4弾はファミコン用RPG『サンサーラ・ナーガ』だ。
監督押井守、シナリオ伊藤和典・押井守、音楽川井憲次、グラフィック桜玉吉という豪華布陣。独特な世界観とユニークなシステムで非常にオリジナリティ溢れた作品だった。

主人公は男女から選択。このゲームでは主人公は成長しない。装備が強化できるのみだ。オープニングで竜の卵を手に入れる。ところがそれは真っ赤な偽物で、イベントを経てようやく本物の竜の卵を手に入れられるのだが、そこまでの道のりもかなり大変。主人公が成長しないため、この時点では戦って強くなる選択が取れない。敵は弱めとはいえ、主人公も弱いのでかなり苦戦する。しかも、このゲームではエリアによって敵が強くなるのではなく、地形によって強くなるので、緑色の草原なら出てくる敵も弱いが、黄色い荒地だとそこそこ強めだし、砂地だとかなり強い敵が出てきたりする。誤って敵の強い地形に踏み入れたら勝てない敵が出てきたりするわけだ。まあ死んでもリセットじゃないのでそれは救いだが。
ようやく本物の竜の卵を手に入れると、オープニング。FF1ライクなつくり(笑)。次に行くのは世界の中心に位置する都・ハワプール。商業区、下町、城に分かれている。最初は城には入れないが、下水道経由で行くことが出来る。商業区は比較的普通の町。いろんなRPGらしい施設がある。ただ気をつけないとぼったくりにあったりも。下町は非常に怪しい場所。危険がいっぱいな場所と言ってもいい。ちなみにこのゲームでは町の人にも戦いを挑むことが出来る。また、町には牛もいるので、それを倒すことも可能。それなりに強いけどね。
町に着いたら商業区の託児所へ。とは言っても、まだ卵のまま。預けて、外で戦闘を繰り返し、生まれるのを待つ。生まれたら、えさやおもちゃを与えて育てる。この時期、竜は預けたままなので主人公一人で戦わねばならない。なお、倒した敵は一部の敵を除いておたからとして売ることが出来る(値段は千差万別)。この他アイテムを落としたりもする。それらを売ることでお金を稼げるのだ。ただし、竜が仲間になると、倒した敵を食べさせられるようになる。竜の成長はそれによって可能で、また敵によってステータスが上がったり下がったりする。お金稼ぎなのか成長狙いなのかなど、いろいろと戦略的な考えが必要になったりもする。
いよいよ竜が育ち一緒に旅に出る、その前に試練が待ち構えている。城に行って、竜使いの証であるヘルメットを手に入れてこなければならない。城は地上からは入れてもらえないので、下水道を利用する。ここの敵がけっこう強い。更にドロボウ退治の依頼もこなさねばならず、非常に苦労するところだ。ヘルメットが手に入ると、今度は笛が必要と言われる。竜使いへの道は果てしなく遠い。ミーナの村へ行かねばならない。まともに行くにはかなり遠いので、ハラタマ店という立ち食いそばチェーンを使ってワープする。このあたりいかにも押井節。4号店から3号店へ飛び、南東へ進むと雨の草原がある。そこでイベントが起きる。主人公と同じく竜使いを目指す若者との出会い。そして、ミーナの村へ。そこで伝説の竜使いアル・シンハから更なる試練を与えられる。魚竜の巣へ行き、魚竜を倒せと。これを倒し、村に戻り、ようやく笛を入手する。ハワプールの町で待つ子竜のところへ急いで戻ると、ようやく旅立ちだ。ゲームの肝となる竜を育てながら旅をするゲームはここから始まる。

正直今の感覚だとここまで来れない(笑)。前述したように主人公はレベルアップしないので、装備で強化するほかない。武器はメーザー砲という最強武器が下町で売っているが、非常に高額な上、なんと……。更に武器や防具は倒した敵を渡して作ってもらえたりもする。ただいいものは強い敵を倒す必要があり、ゲーム序盤ではかなり難しい。竜と一緒になれば、別のゲームというくらい楽になるのだが、そこまでの道がとてもとても険しい。まあ当時のRPGではよくあったけどね。

一緒に旅を始めるとその違いに驚くだろう。竜はかなり強いし、敵を食べるとHPが回復するので戦闘がとても楽になる。ぶれすを覚えると雑魚に苦労することはなくなる。ただたまに主人公の言うことを聞かないことも。そんなときは笛を吹いて叱ってやらないと、竜の性格が悪くなっちゃったりする。
最初の目的地はルズの泉。その場所の情報を求めて北東にあるイクシュへ。そこで踊り子のターラと知り合う。ルズの泉は世界の北の方。ちなみに世界は亀の形で、4つの手足に村や町があったりする。せっかく訪れたルズの泉だが、残念なことに泉は枯れていた。仕方なく泉を出ると、敵が襲ってきた。それを倒すと紅サンゴのかんざしを落とす。これはターラが探していたアイテム。イクシュへ行くとターラはハワプールへ行ったらしい。ハワプールへ戻りターラにかんざしを渡すと調理セットをお返しにもらえる。これで、竜と同じように主人公も敵を食べられるようになる。もちろん主人公は敵を食べても成長はしないが、HPが回復するのでますます戦闘が楽になる。

これで次の目的地が分からなくなる。困ったときはハラタマで聞け。そこで次の目的地がシャクンタだと教えてもらえる。4つの手足の最後のひとつ。北西にある村だ。そこで子供を助けるためソーマの樹に行くこととなる。そして、ボスを倒し子供を助けると、次の目的地がアケルナルと知るが、さてそこへの行き方が分からない。ハラタマ店でもはっきりした情報は得られないが、立ち食いのプロから重要な手がかりを得る。その後、下町で情報を聞き、西へ向かう。亀の頭の部分、蜃気楼の砂漠へ。そこでシンという敵が現れるが、これにはどうやっても勝てない。ただ逃げるのみ。そして涙の谷へ。ここは通路の穴がワープになっているため、かなり迷いやすい。ここで石碑をしっかりと読んで、アケルナルへの入り方を知る。アケルナルではいろいろと世界にまつわる情報を教えてもらえる。そして、目指すべき目的地がローカアローカであることも。
ところがローカアローカに入るにはナムチの巣で竜のウロコを丈夫にする必要があった。ナムチの巣はハワプールで調べたところ、東の果てにあるという。ここでボスのナムチを倒しその血を浴びる。その奥に進んだ先は、なんとアケルナルだった。ここでアル・シンハから竜を休ませるように言われる。外に出るとダチョウがいる。これに乗ると敵に会わずに移動できる。快適さを喜んで走り回ったあと戻ると、そこには竜はいなかった。

ダチョウがあるとはいえ、再びソロに逆戻り。竜を探す旅はあちこち走り回ることとなる。ついに竜の居場所を聞き出し、その場所では、ある道具を使うことで竜との再会が果たすことができた。このあたりの小細工の使い方は絶妙。
ローカアローカ。ひたすら長い通路だが、ここには優れた武器も眠っている。マハトマとマハンガという二つのエリアで情報を聞き、必要なアイテムを手に入れる。そして、最後の目的地リタサティアへ向かう。ちなみにリタサティアに行けばもう戻っては来れない。封印を解くと世界各地の町の人たちのメッセージが変わるので、聞いて回るのも一興だ。
天界リタサティアで最初に見るのはハラタマ店だった。そこで女竜使いアムリタと出会う。シャクンタ以降彼女を追って主人公たちは旅を続けてきた。そして知らされる真実。店の外に出るとアル・シンハから主人公たちの為すべきことを知らされる。そして複雑なエリアを大きく時計回りに進み竜の巣へたどり着く。ここは100以上のワープがあるというシャレにならないエリア。例えば、最初左右に入り口があり、そのどちらかに入ると、裏面と呼ぶ小部屋に出る。ここは左右と中央に入り口があり、それぞれが別の入り口に繋がっている。
最短ルートは、右→裏・左→右に二つ目の入り口→裏・左→出た入り口に入る→裏・右→西の端に出るので手前に戻りつつ最初の角を右に曲がってすぐの入り口→裏・左→中央→その中心部に入るとボス戦(攻略本参照。確認していないので、間違っていたらごめんなさい)。

今回は攻略本を片手に、攻略的な記事にしてみた。ストーリーに関しては重要なネタバレはしていないつもりだ。また、フラグ立てがあるので、面倒でもコツコツと情報を集める必要がある。
続編も出たが、割と普通のシステムになってしまったので未プレイ。また1と2の両方が入ったゲームボーイアドバンスでのリメイクも作られたがプレイはしていない。
とにかく独自性という意味ではファミコンの中でもまさに異色作と言えるだろう。竜を育てるゲームといえば、「聖竜伝説モンビット」や「我が竜を見よ」などがあるが、いまだサンサーラ・ナーガを越えるゲームは出ていないように思う。

最後におまけ。敵キャラの食事効果。ただし、正しいかどうかは保証しかねる。
みじんこロード(LU)、なまずロード(BR)、カピラ(IN)、じんめんがに(IN)、エスカルゴン(CO)、ホラーガイ(BR)、マタマタ(DXダウン)、ゾウガメ(STアップ、DXダウン)、さんばガラス(DX)、あまやどり(DX)、ガルーダ(DX)、みずねこ(DX、出現場所によってはHP無限のものも)、カルカラ(ST、DX)、ベヒーモス(ST)、とうてつ(IN)、ごくらくトンボ(BR)、パンツァービートル(ST、DX)、とうちゅうか(LU)、まんだらけ(IN)、アメフラシ(BR)、プレータ(BR)


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