2012年9月の読書メーター読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2359ページ
ナイス数:87ナイス
審判目線 面白くてクセになるサッカー観戦術の
感想個々の判定以上にゲームコントロールが大事だなと改めて感じた。誤審はどうしても起きてしまうものだが、それを減らす努力が大切。審判個人の努力も必要だがそれだけでは限界がある。審判を増やすことが現段階では最良の方法だろう。(☆☆☆☆)
読了日:9月1日 著者:
松崎 康弘
傍聞きの
感想表題作は面白かったが、他はもうひとつといった感じか。章をまたいだ唐突な場面転換が頻出したり、簡単な「謎」を展開で引っ張りすぎたりと構成面で引っ掛かりがあった。(☆☆☆☆)
読了日:9月6日 著者:
長岡 弘樹
アウトブレイク・カンパニー~萌える侵略者2 (講談社ラノベ文庫)の
感想「軽さ」という重さを感じさせてくれる作品。もちろん、エンターテイメントに徹して重くはならない。その手加減はさすが。(☆☆☆☆)
読了日:9月7日 著者:
榊 一郎
ナミヤ雑貨店の奇蹟の
感想東野圭吾のSF系の作品はどうもしっくりこない。プロットなどはさすがだけど、出来の悪いSFを読まされている感じが否めない。SFとして読まなければいいと分かっていても難しい。(☆☆☆)
読了日:9月14日 著者:
東野 圭吾
鬼談百景 (幽BOOKS)の
感想1話あたり1~5ページで99編。もう少しオチの欲しいものもあったが、怪談としてはこのくらいが丁度いいのだろう。印象に残ったのは「さずかりもの」。伝奇ホラーとして膨らませて欲しいと思った。他とは明らかに異質だし。あと、「街灯」は「悪夢の棲む家」を思い起こさせる作品だった。(☆☆☆☆☆)
読了日:9月20日 著者:
小野不由美
残穢の
感想安原クンなら3日で調べてくれたのに!w というか、小野不由美版『銀婚式物語』みたいに読んじゃったので、メインストーリーの方はまあこんなものかなあという感じも。リアルとの境界をぼかした演出は、『鬼談百景』とのリンクもあって面白かったけれど、終盤にもう少し何かが欲しかったような。読者にも「触穢」が、みたいな?(よくあるオチだけどねw)(☆☆☆☆☆☆☆)
読了日:9月21日 著者:
小野 不由美
ジェノサイドの
感想ツッコミどころがないわけではないが、エンターテイメントとしては非常に完成度が高く、良くできた作品。新味のないネタをうまくパッケージしたなあという印象で、良くも悪くもハリウッドっぽいと言えるだろう。これでこのミス1位?と思わないでもないが、この内容で最後まで読ませ切る力量が凄かったって感じかなw(☆☆☆☆☆☆)
読了日:9月28日 著者:
高野 和明読書メーター
7冊と数は少ないがまずまず充実していたかも。
『ナミヤ雑貨店の奇蹟』『ジェノサイド』は題材としてはSFだけど、あくまでもエンターテイメントとして描かれている。それはいいのだけれど、それがうまく機能しているかというと、前者は成功しているとは言い難い。
東野圭吾は理系出身だし、一度ちゃんとSFを書いてみて欲しいと思うのだけど、これまで書かれたSF的作品は私が読んだ分はどれもSFとは呼べないものだった。ミステリとSFはそんな遠いジャンルじゃないし、書けなくはないと思うのに。需要はないかもしれないけどw
SFとSF的との差は、「驚き」の有無かなと考えている。「新しさ」だとか「センス・オブ・ワンダー」と言い換えても良い。今までにない新しいモノを見せてくれるかどうか。
私が伊藤計劃の作品で、『虐殺器官』を評価せず、『ハーモニー』を評価しているのはその一点に尽きる。『虐殺器官』はどうしても「メタルギアソリッド」のイメージが強く、テーマ的にも新しさを感じられなかった。『ハーモニー』の題材自体は極めて斬新とは言わないけれど、世界の描き方、演出面で新しさを見い出せたことが高評価に繋がった。
『ジェノサイド』はネタの中核がSFだけど、新しさは全く感じない。もちろん、SFプロパーの作品だって新しさを常に感じられるわけでもないし、繰り返しになるが、あくまでもエンターテイメントに徹した作品だから、それ自体は悪いことではない。むしろSF側から描こうとすれば、緻密さなどを高める必要があってエンターテイメントとしての爽快感には欠けるようになるかもしれない。
読後に最初に思ったのは、ラストシーンのあとに日本に核ミサイルを叩き込むのがベストエンドだろってことだったしw
ツッコミどころが満載でも最後まで読ませ切るというのが、ある意味最良のエンターテイメントだろう。このミス1位はどうかとも思うけれど、作品の力を評価するというスタイルは肯定すべきかなとも思う。
感想はちょっと批判的に書いた感じだけど、『残穢』は好きな作品。現実との境界をボカしたものって好みだったりする。「ガンパレード・マーチ23」とか。
基本的にホラーを怖いと思わないので、良い読者ではないのだろうけど。自分の部屋の中に出てきたG(黒いアレ)が幽霊だったらどれほど良いかw
最近は返却期限のお蔭で少し読めているわけだけど、積読の解消がまったく進まないのでなんとかしないと(汗)。
2012年8月に読んだ本
2012年7月に読んだ本
2012年6月に読んだ本
2012年5月に読んだ本
2012年4月に読んだ本
2012年3月に読んだ本
2012年2月に読んだ本
2012年1月に読んだ本
2011年に読んだ本
2012年9月に読んだコミック
『俺たちのフィールド』1-34巻(村枝 賢一)
『俺たちのフィールド外伝』(村枝 賢一)
『咲-Saki- 阿知賀編 episode of side-A』3巻(五十嵐 あぐり)
『ナナマル サンバツ』4巻(杉基 イクラ)
『とめはねっ! 鈴里高校書道部』10巻(河合 克敏)
『ゆるゆり』8巻(なもり)
『それでも町は廻っている』10巻(石黒 正数)
『氷菓』1巻(タスクオーナ)
「俺フィー」は連載中に読んでいたが途中までで、最後までちゃんと読んだのは初めて。今読んでもちゃんと面白いサッカー漫画。