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[NFL感想] 2012 Week05 改めてシーズン展望 #nfljapan

2012年10月14日 22時23分23秒 | アメリカンフットボール
















Week 5
Arizona (4-1)3-17St. Louis (4-1)
Philadelphia (3-2)14-16Pittsburgh (2-2)
Green Bay (2-3)27-30Indianapolis (2-2)
Cleveland (0-5)27-41N.Y. Giants (3-2)
Atlanta (5-0)24-17Washington (2-3)
Miami (2-3)17-13Cincinnati (3-2)
Baltimore (4-1)9-6Kansas City (1-4)
Seattle (3-2)16-12Carolina (1-4)
Chicago (4-1)41-3Jacksonville (1-4)
Denver (2-3)21-31New England (3-2)
Buffalo (2-3)3-45San Francisco (4-1)
Tennessee (1-4)7-30Minnesota (4-1)
San Diego (3-2)24-31New Orleans (1-4)
Houston (5-0)23-17N.Y. Jets (2-3)


ようやく32チームを最低1試合は見ることができた(はず)。対戦相手との兼ね合いなどもあるので、それだけで戦力を評価することはできないが、現時点までの戦い振りを元に改めて各地区の今後を占ってみたい。

最も弱い地区のひとつと予想されていたNFC西。それが4チームとも勝ち越して5週を終えたことに驚きを隠せない。
最有力のサンフランシスコは強敵相手は非常に安定した勝ち方を見せたが、ミネソタ戦を落とす波乱があった。それでもこの地区の優勝候補には間違いない。

サンフランシスコと同じ4勝1敗のアリゾナは守備の強さが光る。ニューイングランド戦は幸運もあったが、それをもたらしたのは守備の力だ。ただQBが不安要素であり続けるだろう。攻撃が機能しなくなると守備にまで負担が増す。

セントルイスはホームで3勝を上げている。HCジェフ・フィッシャーの手腕が光る。QBブラッドフォードが一皮むければ台風の目になる可能性も感じる。

シアトルも判定に助けられた面もあるがグリーンベイを倒す快挙を演じ、勢いを増している。ルーキーQBウィルソンはかなり不安を残すが、しぶとい守備は今後の対戦相手の脅威となりそうだ。QBをどうするのかが今後の鍵となるかもしれない。
4チームすべてホームで無敗という状況だが、まだ地区内の試合は2試合のみ。今後地区内での対戦次第で生き残っていけるかどうか決まっていくだろう。サンフランシスコの対抗にはセントルイスを挙げておこう。




5勝のアトランタと1勝止まりの3チームという明暗がはっきり分かれたNFC南。元々安定感のあるアトランタだけに、大崩れは考えにくい。主力選手の故障がない限り地区優勝は当確と言ってもいいだろう。

開幕戦勝利後、3連敗のタンパベイだが、決して大敗という展開ではない。ただ勝ち切れない勝負弱さが目立ち、すぐに建て直しができそうな気配もない。今年も厳しいシーズンになってしまいそうだ。

まさかの開幕4連敗となったニューオーリンズ。プレイオフ進出へのリカバリーはまだ可能だと思うが、ヘッドコーチ不在の影響は想像以上に大きい。守備の脆さも改善されておらず、本来の強さを取り戻すまでの道のりは遠そうだ。

守備の弱さに加え、昨シーズン見せたハイパーな攻撃力も影を潜めているカロライナ。QBニュートンにとってまさに二年目のジンクスといった感じだ。可能性を感じさせるQBだけに、彼をどう生かしたチームを作るのかが見えてこないのが残念。




最も驚きの地区かもしれないのがNFC北。誰がミネソタの開幕ダッシュを予想しただろう。既に昨シーズンの3勝を越える勝ち星を上げている。対戦相手に恵まれているのは確かだが、サンフランシスコを破る金星もあった。原動力は、このチームの最も強力なタレントであるRBピーターソンではなく、2年目のQBポンダーだと言えるだろう。この調子がどこまで続くか、特に地区内での対戦が重要になってくるだろう。

同じ4勝を上げているのがシカゴ。やや対戦相手に恵まれている印象も受けるが、勝った試合はすべて完勝だった。QBカトラーが特別良いとも思わないのだが、RBフォーテイに加えWRマーシャルという軸ができたことは大きなプラスになった。後半戦がタフなスケジュールとなりそうなだけに、そこまで星を落とさずに行けるかどうかが注目だ。

この地区の大本命グリーンベイはまさかの2勝3敗と負けが先行している。昨シーズンもハイパーな攻撃力の陰に隠れていた守備の脆さがここに来て勝負弱さに繋がっている印象だ。攻撃陣も圧倒的な強さを見せられずにいる。ただスーパーボウルを制したシーズンも後半調子を上げていった。歯車が噛み合い始めれば十分に追いつけそうなだけに、それがいつかがポイントになりそうだ。

昨シーズン10勝を上げて、久しぶりのプレイオフに進出したデトロイト。若いチームだけに更なる飛躍が期待されたが、ふたを開けてみれば若さが悪い方に出た感じだ。サンフランシスコに力負けしたのは仕方ないとしても、テネシー、ミネソタと勝ち切れなかったのは痛かった。オープンデート明けに重要な試合が続くだけに、そこで復調できるかどうかでシーズンが決まってしまう可能性もある。
最終的にはグリーンベイが地区優勝する可能性が高い。ミネソタとシカゴがワイルドカードを争うと予想するが、ミネソタが勢いを失わずに戦えれば大波乱の期待も。




今期も混戦のNFC東。4チームが3勝と2勝でまだまだ横一線とも言える。
スーパーボウル王者のジャイアンツだが前評判は高くなかった。現在3勝を上げているが、勝ったのはタンパベイ、カロライナ、クリーブランドと順当勝ちのみ。今後は気の抜けない相手ばかりと対戦するだけに、今の戦い振りでは厳しいシーズンになってしまう可能性もある。地区内2敗というのも不安材料。

フィラデルフィアはここまで3点差以内の接戦を3勝1敗と制してきたが、攻撃があまり機能していない点が深刻だ。QBヴィックだとどうしても荒れる展開が多く、安定した戦いができない。タレントは豊富だし、同地区内のライバルが戦力的に厳しい面もあるので地区を制するチャンスだが、一方で自滅してしまう可能性もあって予断を許さないチームになっている。

開幕戦の勝利で勢いに乗るかと思われたダラスだが、ここまで2勝2敗。2敗は共に大敗で、期待外れの印象だ。OLを始め戦力不足を思わせるところが目立つだけに、もっと規律ある戦いをしていかないとずるずると黒星が増えていく危険もある。

ルーキーQBグリフィンは素晴らしいパフォーマンスを披露しているが、守備の弱さが致命的なワシントン。グリフィンの機動力を生かす戦術はケガのリスクを増やしている。アトランタ戦で脳震とうを起こしており、そのリスクが顕在化してしまった。グリフィンを守ることを第一とした戦いがワシントンの未来を左右するだろう。
予想の難しい地区だが、フィラデルフィアがやや有利か。ただ全体に勝ち星が伸びるとは思えないので8勝前後で団子になりそうな気配だ。




最も勝ち星の少ない地区なのがAFC西。タレントだけで言えば、ずば抜けているはずのサンディエゴは今期も混戦へと地区を導いている。弱い相手には圧勝するが、格上相手には歯が立たない。接戦にも弱い。HCが替わらなければこの傾向は続くだろう。

2勝のデンバーはここまで厳しいスケジュールだっただけに、悪いスタートだとは言えない。QBペイトン・マニングはさすがのプレイ振りで、1年のブランクをほとんど感じさせない。レシーバー陣がもう少し向上できれば得点力は上がっていきそうだ。

前評判の高かったオークランドは1勝3敗と出遅れた。オープンデートで建て直しができたかどうかが注目だが、攻守ともに課題は多い。QBパーマーは往年の輝きを失って久しい。昨シーズン後半は少しその輝きを取り戻した場面もあったが、今シーズンは苦戦中だ。

苦しい戦いの続くカンサスシティは第5週ボルチモア相手にロースコアのゲームを落とした。得点力に期待の持てないチームだけにこうした試合を落としていては浮上のきっかけをつかむのは難しい。QBキャッセルに対するファンの風当たりも強く、変化をもたらさなければ改善は見えてこないのではないか。
現状ではデンバーが本命。対抗はサンディエゴ。9勝前後の争いだとどちらが制するかは微妙な感じだが。オークランドも化ける可能性のあるチームだが・・・。




NFC南と同様、AFC南も1チームだけが抜け出した感じ。ヒューストンは前評判通り好調を持続している。攻守ともに安定しているが、LBクッシングがシーズンアウトのケガで不安材料となった。昨シーズン同様主力のケガだけが心配だ。

ルーキーQBラックの下で2勝2敗と健闘しているインディアナポリス。ヘッドコーチが白血病で入院する事態に奮起してグリーンベイを倒すというアップセットを演じたが、これが長続きできるとは思えない。再建期の中でひとつでも多くの勝ち星を拾っていけるかどうかという戦いとなるだろう。

第6週の木曜日の試合で2勝目を上げたテネシーは、もう少し勝っていてもおかしくない評価をされていたチームだった。しかし、RBクリス・ジョンソンの不調や守備の崩壊で低迷。QBロッカーのケガにより、ハッセルベックで戦っているが、将来を見据えるとロッカーに経験を積ませたいシーズンだが。

NFL最低の得点力となっているジャクソンヴィル。RBジョーンズ・ドリューを擁するものの、2年目のQBギャバードでは心もとない。攻撃が機能しなければ守備への負担も増し、負け続ければ選手のパフォーマンスも低下してしまう。再建への道筋を提示できるかどうかが大切だろう。




AFC北は安定した戦いを見せるボルチモアがこのまま突き進みそう。QBフラッコはスーパーボウルを目指すチームには力不足に感じるが、攻守のバランスにおいてこの地区では頭一つ抜けている存在だ。むしろ余力を持ってプレイオフに進出できるかが注目点となりそうだ。

ボルチモアの対抗馬に挙げるとすればシンシナティとなるだろう。攻守に際立った強みはないが、2年目のQBダルトンのクォーターバッキングはチームに安定をもたらしている。楽な日程ではないが、勝てない相手との対戦もないので、うまく星を拾っていければ今期も面白い存在になる。

勢いに乗れないのがピッツバーグ。RBメンデンホールが健康な状態を保てれば巻き返しも可能だが、負傷が多く、ランニングゲームが確立できなければQBロスリスバーガーへの負担も増す。OLの状態やレシーバーの陣容などから見て、戦い抜くのはかなり厳しい。経験豊富なQBだけにある程度は勝てるだろうが、地区優勝争いに加わるのはよほどの幸運が必要だろう。

現在唯一の全敗チームであるクリーヴランド。ルーキーQBウィーデンの下そこそこの攻撃力は見せているが、あまり多くを求めることも難しい。守備も酷いというほどではないが、勝ち切れない試合が続いている。「再建」の言葉は元になるものがあって初めて使えるわけで、どのようなチーム作りをするのかさえ見えない現状を変えることが急務だろう。




3勝のニューイングランドと2勝の3チームという構図となったAFC東。開幕ダッシュにはつまずいたニューイングランドだが、ここ2試合はランニングゲームの好調さによって攻撃が機能した。絶対的な強さは感じないが、それでも大崩れすることは考えにくく、QBブレイディが健在である限りは地区優勝の可能性が最も高いのは間違いないだろう。

対抗馬の最有力はマイアミだろう。3敗のうち2敗はオーバータイムによるもので、良い戦いを続けている。ルーキーQBタネヒルを始め傑出したタレントはほとんどいないが、しぶとい戦い振りを今後も続けられれば面白い存在になってきそうだ。

ジェッツは開幕戦こそ大勝し、QBサンチェスも飛躍のシーズンを迎えたかと思われたがその後は低迷。サンフランシスコ戦は完封されてしまった。ランが機能しておらず、逆にラン守備が崩壊という有様。スケジュールはかなり楽な方だが、攻守に不安が大きいだけに、足元をすくわれる危険性を孕んでいる。

ニューイングランドに大逆転負けを喫したバッファローは続くサンフランシスコにも大敗した。ただ強豪相手だけに仕方ないと割り切ってこの後を戦いたいところだ。プレイオフ争いに加わるのは難しいと思うが、次のシーズンへの布石となるような戦いを見せて欲しい。


2012.10.13 つぶやきし言の葉

2012年10月14日 02時19分05秒 | Twitter