奇想庵@goo

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感想:『斜め屋敷の犯罪 改訂完全版』

2009年12月04日 20時06分45秒 | 本と雑誌
斜め屋敷の犯罪 改訂完全版 (講談社ノベルス)斜め屋敷の犯罪 改訂完全版 (講談社ノベルス)
価格:¥ 945(税込)
発売日:2008-02-08


これぞ新本格ミステリ!と叫びたくなる作品。たった一つのトリックのために全てを築き上げた馬鹿馬鹿しさこそがエンターテイメントの醍醐味だと言えるだろう。

冒頭の庭の絵の謎や犯人探しはすぐに分かる。換気口について長々と説明がなされたことからそれがトリックに使われていることも察せられた。しかし、トリックは思い付かない。ここまで壮大で奇抜なトリックはさすがに思い浮かばない。

ただ物足りなかったのがミステリの最大の見せ場である名探偵による解決シーン。見せ場と呼ぶには華がなかった。トリック以外は想定通りだし、トリックの解決の仕方がちょっと淡々とし過ぎに見えた。御手洗潔の活躍を読むのは2作目だが、まだ掴み所がない感じだ。(☆☆☆☆☆)




これまでに読んだ島田荘司の本の感想。(☆は評価/最大☆10個)

占星術殺人事件 改訂完全版』(☆☆☆☆☆☆)


感想:『ロウきゅーぶ! 2』

2009年12月04日 20時03分10秒 | 本と雑誌
ロウきゅーぶ!〈2〉 (電撃文庫)ロウきゅーぶ!〈2〉 (電撃文庫)
価格:¥ 578(税込)
発売日:2009-06-10


1巻をして、「ロリ」の皮をかぶったスポ根ライトノベルと評したが、2巻は薄いベールを取るとそこは「ロリ」の王国だった、という感じ。
スポ根路線ではなくロリ路線重視へとシリーズの方針を定めたような2巻。1巻のような凝縮されたパワーはないが、キャラクターの個性をうまく描き分け、丁寧にまとめ上げた印象を受けた。

ロリ分大増量を喜ぶことは人としてどうかと思うが、面白ければそれはそれであり(笑)。
ただ主人公の幼馴染のツンデレ登場は不要だったろう。どうしても出すのであれば、他に無いような個性が欲しかったところだ。それだけが残念。(☆☆☆☆)




これまでに読んだ蒼山サグの本の感想。(☆は評価/最大☆10個)

ロウきゅーぶ!』(☆☆☆☆☆☆)