海男、日本百名山に挑戦! Vol.2

百名山に限らず、四季毎の登山、山スキー、沢登り、子連れ登山、キャンプなど。最近は、ファミリーアウトドア。

唐松岳・五竜岳【登山記録】Vol.2 ~ 残暑の遠見尾根

2010年09月26日 | 登山
2010年9月4日~5日 八方尾根~丸山~唐松岳頂上山荘テント泊 ~ 五竜岳 ~ 遠見尾根
テーマ:稜線宴会、テント泊縦走、盛夏、日本百名山
天候: 曇りのち晴れ!! 
(Written by moko)


今回はatsu氏の元会社同期のお二人(ikariさん、Nさん)と稜線宴会企画を実行しました。
二日目はお二人とお別れし、五竜を目指します。



◆基本情報
 ・ルート一日目:八方尾根スキー場 ~ 八方池山荘 ~ 八方池 ~ 丸山 ~ 唐松岳頂上山荘テント場
 ・ルート二日目:唐松岳 ~ 大黒岳 ~ 五竜山荘 ~ 五竜岳 ~ 大遠見山 ~ 中遠見山 ~ 白馬五竜スキー場
 ・総距離:tbd
 ・標高差:tbd

<<1日目: 唐松岳・五竜岳【登山記録】Vol.1~ 稜線宴会企画!<<


◆2日目詳細


翌朝、4時15時分頃起床。
むにゃむにゃしながら、4時45分くらい山頂を目指します。

稜線まで見ると、お、よさそうな雰囲気です。




山頂目指して一気に登ります。





振り返ると、
頂上山荘上の尾根にはすごい人。




でも美しい世界。




日の出前に山頂到着。




やっぱりすごい人、ですが致し方なし。




おっと、今日も槍まで見えてます。




唐松沢。
残雪期に来た際にこちらをスキーで下りていく人たちに会いました。
残雪期の唐松/五竜の雄姿はこちら。




日の出を待ちます。




数分後、八方尾根の向こうからご来光。




五竜もだんだん赤く、




白馬三山にも陽が当たり、




劔、




立山方面も色づく、美しい朝日の演出。





同期三人衆。

初めて社会に放たれ、試行錯誤しながらもやんちゃな20代前半を
一緒にすごした思い出を共有する仲間というのは、
時を経て、身の回りの環境が変わっても、特別な存在ですよね。




本日の日の出ショー、ikariさんの心に残ってくれることを
期待しつつ、山頂を後にします。




昨日のお鍋の残りで雑炊を食べて、
テントを撤収し、7時頃ようやく出発。




Nさんikariさんはそのまま八方尾根を下山、
私たちは五竜に寄って遠見尾根を下る予定なので
これでお別れ。

またぜひ山に行きましょう~。
(ikariさん、今回揃えた山グッズ、オークションに出さないでね。。)
どうかお気をつけて~。




さて、我らは五竜に向かいましょう。




牛首のちょい岩場。
そういえば、今年はお気楽稜線ばっかり歩き、岩練もすっかりさぼっていたので
岩イワしたところはなんだか久しぶりでした。




五竜~。




山襞が素敵です。




唐松のテン場付近を振り返ると、、
真ん中に祖母谷へ下りる下山道が。
うーむ、ここを下れるのは(登りではないです)いつのことやら。





いえーい!お天気はばっちり。

昨日丸山手前まではガスガスだったので、
Nさんikariさん、今日は八方池の絶景を望めることでしょう。




稜線を進むと劔も一緒に進んできます。





なにげに小さなアップダウンあります。
2300くらいまで下がったりしたような。。
振り返ると唐松が大きく見えます。




疲れたと思った頃、五竜山荘が見えてきました。
山荘前にザックを置いて軽身でピストンしちゃいます。




軽いのでぐんぐん上がれます。





雲海にぽっかり浮かぶ頸城山塊。




以前日曜朝一に五竜ピストンしたときは、
山荘泊まりの人たちで渋滞を起こしてましたが、
今日は遅めの出発だったため、人はまばら。
ラッキーです。




ちょっと雲が出てきちゃいましたね。




あーあー、鹿島槍はかなり雲にやられてます。




五竜山頂。
山頂独占ッ!




やっぱり八峰キレット方面は犯されてます。




けれども劔様はご健在!
よかったー。




しばらくお腹を満たしながらゆっくりしました。




さ、下りますか。




さきほどこの辺りで下りの山スカの女性にお会いしました。
目の前にいると女性の私でもやっぱり気になってしまいますが、
こんな所では、どうなんでしょうか。。?




下りははやいなー、ほんとに。




荷物を持ってまた出発。
唐松、白岳との分岐。




五竜を振り返る。
やっぱかっこいいなぁ。
いつか、白い季節に来たいけど、、、(夢です)




遠見尾根を下る頃は、、一番暑い時間帯。
9月に入ったというのに、死ぬほど暑かったです。。

なぜか、スキーなみのへっぴり腰?!




3年ぶりの遠見尾根、意外と長いんですね。




今となっては昔のことのようですが、
このときは、暑い暑いいいながら歩いてました。

今頃はすっかり木々も色づいていることでしょう!





アルプス平まで歩き、最後はゴンドラで下りましたとさ。





Nさん&ikariさんもお昼前には無事に下山したようです。
また一緒に山に行きましょう!


<<1日目: 唐松岳・五竜岳【登山記録】Vol.1~ 稜線宴会企画!<<



■過去の唐松周辺山行レポ■

2009年8月10日: 八方池ビバーク ~八方尾根 

2009年8月23日: 天狗山荘 ~ 不帰キレット ~ 唐松岳

2010年4月4日:八方池山荘 ~ 唐松岳




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南ア中部 黒河内岳~広河内岳【登山記録】Vol.2 ~ 富士見天空散歩 on 白峰南嶺!

2010年09月24日 | 登山
2010年9月19日~20日 
奈良田~笹山ダイレクト尾根~白河内岳手前ビバーク~大籠岳~広河内岳~大門沢~奈良田温泉
テーマ:白峰南嶺、テント泊縦走、ビバーク、山梨百名山、笹山ダイレクト
天候: 高曇り時々ぱらっと雨 
(Written by moko)


9月の三連休、かねてから狙っていた南アルプス中部
白峰南嶺の一部(黒河内岳(笹山)~広河内岳)を歩いてきました!

一日目は白河内岳手前でビバークし、本日は農鳥方面へ向かって南嶺を北上します。


>>一日目詳細はこちら>>


◆ 基本情報
  ・ルート一日目:奈良田~笹山尾根~黒河内岳(笹山)~白河内岳手前ビバーク
  ・ルート二日目:白河内岳~大籠岳~広河内岳~大門沢下降点~大門沢小屋~奈良田
  ・総距離: 14.35km (2日目)
  ・標高差: +461m / -2,359m(2日目、累積)



*クリック拡大

*PICASAのマップビューをトライしてみました。


◆ 二日目詳細


4時15分頃起床。
空にはまだ星が。

朝食後5時過ぎに、テントの外に出ると、目の前に富士山。




空がだんだん明るく。




ピンク色の天を貫く富士。




羽を広げる蝙蝠と荒川・赤石。




塩見岳。




今日の日の出はなんとも言えない色味です。




笹山の向こうに浮いて見えるのは笊ヶ岳辺りでしょうか?
今度行ってみたいです。




南アルプス南部の素晴らしい展望。




気がつけば、赤い塩見。




荒川・赤石もほんのりと。




出発しようと思ったら、突然ぱらぱらっと雨。
でも1分くらいで止みました。

変なお天気です。
まずは白河内へ向けて6時過ぎ出発。




今朝はちょっと寒いです。
いつの間にか、稜線はすっかり秋ですね。

ケルンを追いかけて歩きます。




ひろーい頭の白河内岳に到着。
奥にちっくと北岳が。





仙塩尾根の向こうに、中央アルプスも頭出してました。

*同じ頃工場長さんがこの仙塩尾根を歩かれてました。
 ばったりならず、残念でした!




そんなに高い気はしませんが、白河内岳2,813mあります。





今日は雲が厚そうですね。





広い尾根です。





少しずつ雲が高くなってきました。
お天気、もってくれ~。




今のうちに、富士山と。




あつーいお座布団にちょこっと座っているような富士様。




なんだか、すっかり山の秋の空、ですね。
2年前の空木の空を思い出しました。




塩見の角度、だいぶ変わってきました。




引き続き、大籠岳へむかいます。




また富士山。




今度はウラシマツツジと。




ちいさい秋、真っ赤です。




とても写真では言い表せませんが、
とにかく、空間が、広いんです!




大籠岳に到着。
周囲の山が高すぎて実感ありませんが、
こちらの頂も2750m越え。
南アルプス、偉大です。





農鳥岳、だいぶ近づきましたね。




北岳の頭もたくさん見えてきました。




鳳凰と、はるか遠くに赤岳も。
そういえば、最近八ヶ岳、ご無沙汰です。
また八の季節がやってきますね、そろそろ。




広河内へ向けて、最後の登り。




8時半、広河内岳到着。
またもや東海パルプさんが主権を主張しております。
 
農鳥方面からピストンの方が数名いらしてました。




歩いてきた尾根。
ほんとに静かないい稜線で、大満足でした!

*今日歩いたルートに藪はありませんでした。




今日はずぅーとご一緒、ありがとうございました。




しつこいですが、最後にまたアップ。




熊ノ平と仙塩尾根。
昨年秋の終わりに三峰岳まで歩きましたが、
続きはまだ歩いていないので、いつか必ず歩かねば。




塩見さんも、近い将来また行きますからね。
いやいや、一泊だけだったとはいえ、大満足の南嶺体験でした。
次回はもっとじっくり歩くことを決意。




またぱらぱらっと雨もきたので、
もったいないですが、下ります。




ごめんなさい、農鳥岳は今回はパスで。




大門沢下降点まではあっという間。
あーあ、終わってしまった。

とはいえ、まだまだ長いので行きますか。
あとは一気に。





もくもくと下ります。





やっぱり、こちらのルートを登りに使わないでよかったと
胸をなで下ろしながら。
(笹山も結構きつかったですけど。)




11時、大門沢下降点より1時間半で、大門沢小屋に到着。
わりといいペースでした。




おっかない丸太の橋を何度も渡り、





吊り橋も渡って、




最後はながーい林道を歩いて、14時過ぎようやく奈良田に到着。
いやはや、疲れました~。


 *帰宅後知りましたが、まきchin隊と2時間違いでニアミス!
  またもやばったり機会を逃してしまいました。




大好きな奈良田の里温泉で汗を流し、帰路につきました。
(時間規制に捕まり、4時半まで待たされました。
 皆様も奈良田に行かれる際にはお気をつけて。)


********************************

笹山ダイレクト尾根の登りは大変でしたが、ひとたび白峰南嶺に出れば、
そんな苦労も忘れるほど、素晴らしい世界が待っていてくれました。

改めて、南アルプスの奥深さに魅了されてしまったので、
今度は熊ノ平~蝙蝠岳などじっくり時間をかけて歩きたいと思います!

とりあえず、またまた筋肉痛覚悟ですが、できればこの秋中に
笊ヶ岳に行ってみたくなりました!!





---
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南ア中部 黒河内岳~広河内岳【登山記録】Vol.1 ~ 笹山ダイレクト尾根から白峰南嶺へ!

2010年09月22日 | 登山
2010年9月19日~20日 
奈良田~笹山ダイレクト尾根~白河内岳手前ビバーク~大籠岳~広河内岳~大門沢~奈良田温泉
テーマ:白峰南嶺、テント泊縦走、ビバーク、山梨百名山、笹山ダイレクト
天候: 曇り時々晴れ!! 
(Written by moko)


9月の三連休、かねてから狙っていた南アルプス中部
白峰南嶺の一部(黒河内岳(笹山)~広河内岳)を歩いてきました!

当初2泊3日の予定で北岳から笹山まで歩くつもりでおりましたが、、、
若干一名、連休前夜に酔っ払って帰ってこない!!というやんごとなき事情あり(苦笑)
急遽1泊2日の山行に計画変更!!
奈良田から今噂の(?)新ルート、標高差1900mの笹山ダイレクト尾根をがっつり登り、
黒河内岳(笹山)よりほとんど人のいない白峰南嶺を北上、
翌日大門沢より奈良田へぐるっと戻りました。

水場も小屋もない白峰南嶺、そこには想像以上素晴らしいフリーダムな世界が
広がっておりました。

南アルプスの奥深さにますます魅了され、仙塩尾根や、蝙蝠尾根など
いつかじっくり時間をかけて堪能しようと決意を新たにした二日間でした。


◆ 基本情報
  ・ルート一日目:奈良田~笹山尾根~黒河内岳(笹山)~白河内岳手前ビバーク
  ・ルート二日目:白河内岳~大籠岳~広河内岳~大門沢下降点~大門沢小屋~奈良田
  ・総距離: 7.2km (1日目)
  ・標高差:2,040m(1日目、累積)


*クリック拡大

*PICASAのマップビューをトライしてみました。


◆ 一日目詳細

上記理由に拠り、連休初日からの山行きは変更になりましたので、
土曜日はゆっくり寝て体力充電日とします。


先日三脚マンさんレポにて教えて頂いたとおり、
現在奈良田へ向かう南アルプス公園線【37号】
時間夜間通行止め(その他時間通行規制あり)となっているとのこと。

土曜日の夕方から移動を開始し、道の駅:富士川ふるさと工芸館にて車中泊しました。

朝6時通行止め解除ととともに、、、は当然出発できず、
8時前に奈良田に到着。




準備をして、さあ出発。




まずは奈良田湖の吊り橋を渡ります。




湖に沿って進みます。




そしてこの看板を右に。




ほどなく笹山登山口に到着。
8時半登山開始です。





この笹山ダイレクト尾根は地元の登山会の皆さんのお力で
一昨年前頃に?整備されたとのことです。
それまで笹山(黒河内岳)はアクセスの難しさから山梨百名山の中でも最も難関と言われていたとのこと。
ありがたいことです。

 *2010年度の昭文社マップにはまだこの新ルートは反映されてませんでした。
  ノーチェックでしたが、今年の岳人9月号にこの新ルートが紹介されているようです。
  


よく整備された道を黙々と上っていきます。




奈良田湖の標高は820m。
黒河内岳(笹山)の標高は2717mですので、この尾根の標高差は約1900m。
本日の野営目的地は笹山、できればもう少し南嶺を北上してビバークしたいものですが。。
とりあえず行けるところまで行きましょう!

ということで、黙々と登り。
歩きやすいですが、ほぼ急登です。(涙)




眺望はほとんど無いですが、
マイナスイオンたっぷりの緑の中を進みます。
コケも美しいです。




ただただひたすら高度を上げること約2時間、水場に到着。
こちら、唯一の水場になりますので、ここで今夜と明日の水を確保します。




道標どおり、トラバース気味に南下すると、テントが一張り。
ここでテントも、名案ですね!




水場へ向けて最後はちょっと下ります。
(足場あまりよくなかったです)




水場。甘くておいしい水でした。
でも、もしかしたら晩秋には涸れてしまうかも?要注意です。




しっかり水も汲んだので、休憩の後、出発します。
また、ひたすら、登りです。

2000m手前、ようやく眺望が少し。
でも稜線には雲が。。 




2256m、ですか。
だいぶ登りましたが、まだあと500m。




噂の新ルート、とはいえ、まだまだ知名度が低いようで、
連休ですが、これまですれ違ったのは2、3組。
本当に静かな尾根です。

そういえば西穂~槍を縦走した昨年のシルバーウィーク
ずいぶんと人が多かったなぁ、、などと回想してみたり。




2320m付近の幕営適地。
途中で会ったみなさんは、ここのことを「上のテン場」と呼んでました。
テン場、なんですね。。たき火の後もありました。
火の後始末には細心の注意を払いましょう。。




若干倒木もありますが、概して登りやすいルートです。




この辺りで、上から妙な音が。。
「え、何?」と思わず声を上げると、
上から「なんだ、人間かぁ。熊かと思ったよ」と本日北岳山荘から来たという
強靱なおじさま。
「なんだ、人間かぁ」とはずいぶんなご挨拶ですね~。笑
下界で言われることはまずないでしょう。

でも、たしかにこのエリアでは人間より、熊のほうが遭う確率が高いのかもしれません。





登り初めからかれこれ6時間。
もしかしてもうすぐ山頂?!




やったぁ~!!
笹山に到着!!!




立派なテント場になりそうでしたが、とりあえず北峰に向かいます。

なお、奈良田への下り口も明確なので、ここから下る人も
迷うことは無いでしょう。




伝付峠への道しるべも、しっかりあります。




北峰へは少し樹林帯を通ります。




この樹林帯の中で、ツェルト泊の3名様にお会いしました。
今朝、二軒小屋から上がってきたとのことです。
明日は熊ノ平を目指し、塩見を経由し赤石まで行くとのこと!
なんとうらやましい計画!





北峰に到着。
こちらは眺望が素晴らしいです。




目の前は蝙蝠岳。
蝙蝠が目の前とは、おもったよりもずいぶん南なんですね!




行く先には遠く農鳥岳。




振り返れば、富士山もうっすら顔をだしてくれました。




山梨百名山。
難関と言われてきましたが、このダイレクト尾根のおかげで、
これから登山者が増えることでしょう。




本日は昨日のたっぷり睡眠のおかげで、まだ体力が残っています!
時間もあるので、もう少し北上することにします。




稜線は秋が始まっていますね。




ナナカマドの実も真っ赤。




さて、ここから少し道が悪くなりました。
一応エアリアマップ上は点線ですからね。
でも、目印はところどころあります。




がんばって白河内岳の手前くらいまで行くことにします。




ちょい藪こぎもあり。




木々の下をもぐったりしていると
トトロのめいちゃんみたいな気分になったり。




わたくし、背が低いのでわりと大変でした。




藪を抜ければ、小さなケルンが積んであるので、
道はわかりやすいです。
ただガスっていたらわかりにくいかもしれませんね。




笹山を振り返ります。




荒川、赤石もさっきよりきれいに見えています。





白河内岳手前の平地に到着し、ここを本日の寝床に決めました!




いんや~、すんばらしいテン場です!
もちろん見渡す範囲に誰もいません!

奥は塩見岳。




お世話になった元会社の先輩に ほたかさん という女性がいましたが、
妹さんの名前は しおみさん でした。
お父様の岳人魂 伝わってきますね。




荒川、赤石もばっちりです。





さて、背負ってきたビールと、夕飯を満喫。




だんだん日が暮れていきます。


本日、私たちより先行していた皆さんも、
すれ違った皆さんも、今頃この稜線の思い思いのところにテントを張って
この夕方のひとときを満喫していることでしょう。

南嶺、ここは無限のフリーダムです。




日没後の塩見岳。
この角度からこんなにじっくり塩見を眺められたことは
これまでありませんでした。
存在感、ありました。






風の無い、静かな夜がやってきました。
明日も晴れますように。






さて、翌朝。
富士山が目の前に。




淡い色の夜明け。




富士山とともに白峰南嶺を北上します。




続く


◆どうでもいいネタ◆

今回は、購入して、数回しか使っていなかったソニーGPSユニットを持っていきました。
同機器を使って、写真ファイルに位置情報を張り付けて、PICASAにアップロード。
PICASAのマップビューで場所と連動した写真閲覧を実現させてますー。

SONY GPSユニットキット GPS-CS3K
クリエーター情報なし
ソニー



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唐松岳・五竜岳【登山記録】Vol.1~ 稜線宴会企画!

2010年09月16日 | 登山
2010年9月4日~5日 八方尾根~丸山~唐松岳頂上山荘テント泊 ~ 五竜岳 ~ 遠見尾根
テーマ:稜線宴会、テント泊縦走、盛夏、日本百名山
天候: 曇りのち晴れ!! 
(Written by moko)


今回はatsu氏の元会社同期のお二人(ikariさん、Nさん)と稜線宴会企画を実行しました。
ikariさんは今回が初めての登山体験!ということだったので、
宴会会場は無理なく登れる唐松岳ということになりました。
山頂でおいしいビールを呑むことだけをモチベーションに?楽しい登山となりました。



◆基本情報
 ・ルート一日目:八方尾根スキー場 ~ 八方池山荘 ~ 八方池 ~ 丸山 ~ 唐松岳頂上山荘テント場
 ・ルート二日目:唐松岳 ~ 大黒岳 ~ 五竜山荘 ~ 五竜岳 ~ 大遠見山 ~ 中遠見山 ~ 白馬五竜スキー場
 ・総距離:tbd
 ・標高差:tbd



◆1日目詳細


朝9時~10時を目安に、白馬八方の駐車場に集合。
今回はのんびり登山の為、遅い出発です。

荷物おめ~、と早速ikariさん。




ロープウェーでひとっとび!
らくちんですな~。





八方池山荘に着く頃には、外はガスガス。。
でももしかして標高を上げれば、晴れるかな?

第二ケルンを通過。




ikariさん、昨日(今朝?!)の飲みの後に食べたラーメン二郎が
体調を左右している様で、ちょっとつらそうです。。




やっぱりここは、人気の山!
八方池までハイキングの人たちも含め、本当に人が多いですね!

かくゆう私も、今回唐松岳は夏冬&単なる通過も含めて5回目でした。




八方池付近は真っ白で、不帰どころか、池さえも影も形も見えませんでした。

が、

丸山に近づくにつれて、だんだんと、、





晴れてきました!
予想的中っ!!




お~。
白馬三山が顔を出しました!
気分最高!の3人と、




ちょいとお疲れのikariさん。。




今日も輝くチングルマ。




丸山に到着です~。




どーんと、雲海に浮かぶ白馬三山。




どっしり構える五竜。
やっぱり五竜はこの角度がいいですね。
(鹿島槍からの角度はちょっとかっこわるいです。。)




昨年歩いた不帰の嶮。





何度見ても美しい白馬鑓~。




こんな景色を目前に休憩しすぎると、
だんだん動きたくなくなってしまうので、
少しずつ進みます。




何で俺、山登ってるんだろ、、 と時たまつぶやくikariさん。
ビール!だろっ!! 励ますNさん。




ビール、ビール、今やモチベーションはそれだけです。




山荘まであと一息のところで、最後の休憩。
ビール、ビールと叱咤激励し合ってる殿方へ、上から下ってきた方が
「山荘、ビールなかったと思いますよ。」と一言。

な、なんと~!!




山荘まであと、少しですが、




ビールはあるのか、ないのか?!

【言い訳】
 さんざん山にお世話になっているにもかかわらず、いつもテント泊ばかりで
 山に全くお金を落としていないので、営業小屋がやっている期間(場所で)は
 ビールくらいは一応現地で調達しようということにしています。
 しかし、人気の山では、ときに「売り切れ」という悲しい事態があります。




おっ、山荘が見えました。




お疲れ様でした~。
頂上山荘に到着っ!




今日も美しい唐松岳。




それでそれで、ビールはといいますと、
生は完売、でしたが、缶ビールはありましたっ!!!
よかった~。

ビールをたんと買い込んで、テント場へ移動します。


あらあら、リュックまでお疲れの模様。。




テント設営します。
時間がおそかったので、ずいぶん下のテン場になっちゃいました。




でも、この景色!
いいテン場です。




その後はだらだら呑んで、しゃべって、、
眠る人は寝て、、

ぜいたくな午後を過ごしました。


夕方、だんだん劔が美しくなりました。




夕飯は、久々にお鍋。




暮れゆく劔、




五竜を前に、




満足そうな三人。

さっきはだいぶお疲れだったikariさんも、この景色を見て
山にはまってしまう気持ちを理解してくれたようです。





その後、男たちの語らいは8時頃まで続きました。

空は満点の星空。
明日も期待できそうです。

続く。

唐松岳・五竜岳【登山記録】Vol.2 ~ 残暑の遠見尾根



■過去の唐松周辺山行レポ■

2009年8月10日: 八方池ビバーク ~八方尾根 

2009年8月23日: 天狗山荘 ~ 不帰キレット ~ 唐松岳

2010年4月4日:八方池山荘 ~ 唐松岳


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木曽駒ヶ岳【登山記録】~ 山で会いましょう!

2010年09月08日 | 登山
2010年7月31日~8月1日 北御所登山口~室堂~木曽駒ヶ岳(泊)~ 宝剣岳 ~ 千畳敷
テーマ:日本百名山 テント泊縦走、盛夏
天候: 曇り 
(Written by moko)


(少し前の記事です。)


昨年神戸の山男の元へ嫁いだ親友と、夏に必ずアルプス集合をしよう!と交わした約束。
今回はその約束を果たすべく、実行に移しました。
選んだ場所は中央アルプス木曽駒ヶ岳。

伊那市は東京からは200キロそこそこ、神戸からは350キロ強?
とのことだったので、真ん中とはとても言い難く申し訳なかったのですが、
土曜の明け方集合し、二家族で二日間の山歩きを楽しむことができました。



◆基本情報
 ・ルート一日目:北御所登山口 ~ 清水平 ~ うどん坂 ~ 前木曽駒ヶ岳 ~ 駒ヶ岳キャンプ場泊
 ・ルート二日目:駒ヶ岳キャンプ場 ~ 宝剣岳 ~ 千畳敷 ~ しらび平
 ・総距離:tbd
 ・標高差:tbd


◆詳細


明け方伊那市にある小黒川渓谷のキャンプ場にて合流。
久々(といっても約2ヶ月ぶり)の再開を喜び合いました。

登るルートを非常に悩みましたが、
今回は北御所登山口から入ってみることにしました。

黒川平まで来るまで移動し、バスに乗り、北御所登山口にて
下車します。バスの皆さんはほとんど全員しらび平まで行くようです。








1時間ほど林道を歩き、登山道が始まりました。




ほとんど人に会うことなく、清水平に到着。
おいしい水場がありました。





お次はうどんや峠。
何故うどんや峠という名前なのか、、昔うどん屋があったのか?
皆、気になるところです。







少し眺望がありそうでしたが、うーん、
お天気がいまいちっ!!




山に来てますが、最近の山行報告や次の山計画、
阿佐ヶ谷にある超マニアックな山専門古本屋(穂高書房)の話などで
盛り上がる四人。




一丁ヶ池を過ぎ、




小屋場手前でちょい休憩。




7合目舟窪辺りまで来ると、突如眺望が開けます。





あーん、でも曇り。。涙
ほんとは南アルプスもみえるんでしょうけれど。
ま、こんな日もあります。




ところどころ、お花も咲いてました。
タカネツメクサ。




毛が生えているので、
チシマギキョウですね。




チングルマもありました。




人にも会わず、静かな山歩きでしたが、
この辺りまで来ると、だんだん人工的な音が聞こえてきます。





これだぁ。
千畳敷、すごい人です。。

そんなに大きな音で、アナウンスせんでもええやろ、、、と
思ってしまいます。まあ、人気の山ですからねぇ。




ところで、本山行、訳あってファイントラック率が高いです。

ファイントラック製品は、沢登りなどコアなユーザーに非常に支持が厚く、
パンツやシャツなど私たちもとても気に入っています。




静かな登山道もあと少し。




乗越浄土からは、ジーパンの人、スカートの人、
登山の人、たくさんの人がおりました。





ガスガスになってしまい、その後全然見えなくなってしましたが、
駒ヶ岳頂上山荘に到着。




ファイントラック社のワンポールテント、初体験!




外から見るとこんな感じ。
テント場でひときわ目立ちます。




一般的な自立式のテントほど設営は楽ではありませんが、
軽量、かつ強度も強いとのことです。知りませんでした~。

今回はメッシュ付きインナーを利用したので床がありましたが、
普段は外張りだけで使用することが多く、床がない状態だそうです。
より自然に近く、なんとなくタープ泊のような感覚なんでしょうか?

しかも、冬場もちゃんと使えるそうです。全然知りませんでした~。


なにげにみんな保護色?!





はてさて。
今日の夕飯はすごいです!

ポトフに





やきとり、ナスのニンニク炒め。




海藻サラダ! 
締めのうどんまでたどり着けないほどでした。

いやぁ、おいしかった!!




夕飯後は、積もる話を語り明かす間もなく
ほどなく就寝。zzzzzzzzzzzzzz



翌朝、気づけば4時半近く、飛び起きて山頂へ。
南方には空木岳が浮かび上がっています。




ご来光、なんとか間に合いました。




それにしてもまたしてもすごい人ですね。
神戸からの二人は、久々に見た富士山を崇めていました。
たしかに関西からだとなかなか見えませんもんね。





頂上山荘とテント場。






テントに戻り、




朝っぱらから贅沢ご飯で大満足です。





さて、テントを撤収して
宝剣岳へ向かいます。








お~の~、すごい人!
宝剣ピストンする人が多く、すれ違いで時間がかかっているようです。
とりあえず、待つしかありませんね。




暇そうなatsu氏。




宝剣岳を越えるとわりとスムーズでした。




エアリアマップでは危険マークになってますが、
実際それほどではありません。
ただ、ジーンズやサンダルの人なんかも来ていたので、
それは危険!に違いありません!!




ガスに浮かぶ三ノ沢岳。かっこいいです。




危険なところは無事通り過ぎました。




極楽平から千畳敷に下るとガスガス。。




あーあー。たっくさん観光客の人が来ていましたが、かわいそうでした。






下山後は、小黒川渓谷のほとりで残り物食べ尽くしランチ。
S氏が釣ったイワナも友情の証としていただいてしまいました。
新鮮でとても美味でした!!




その後、S氏の知り合いの経営する喫茶「はるか」へ立ち寄り
自家製ブルーベリーのタルトと




丸ごとリンゴ絞りたてジュース(ビールじゃないよ)を
頂きました。これまたおいしかった~。

完全に本日の消費カロリー越えましたね。





その上、こちらの畑でたくさんブルーベリーを摘ませてもらい、
これで一人700円?!あり得ません!

とってもいいお店なので、ぜひ皆さんもお立ち寄り下さい。






気の置けない仲間とののんびり山行はやっぱりいいですね。
また山集合しましょうね。



◆過去の中央アルプス山行◆

<<2008年3月29日 : 木曽駒ヶ岳(積雪期)<<


<<2008年9月27ー28日 : 空木岳 <<



針ノ木岳~赤沢岳~鹿島槍ヶ岳【登山記録】~ vol.3 晴天の鹿島槍・絶景の冷池

2010年09月06日 | 登山
2010年8月21日~23日 扇沢~針ノ木雪渓~針ノ木岳(泊)~赤沢岳~爺ヶ岳~冷池(泊)~鹿島槍ヶ岳
テーマ:日本百名山、三大雪渓、テント泊縦走、熊
天候: 晴れ時々曇り
(Written by moko)


北アルプスのヘソ、針ノ木岳。
一度泊まってみたかった好展望の冷池山荘も含め
晴天の下、扇沢起点にぐるり回ってきました。
今回は今までにないハプニングに見舞われ、大自然の力を
改めて考え直すいい機会となりました。


 <<またまた熊騒動、2日目レポはこちら<<

◆基本情報
 ・ルート1日目:扇沢~扇沢雪渓~針ノ木岳小屋テント泊
 ・ルート2日目:針ノ木岳~スバリ岳~赤沢岳~鳴沢岳~新越山荘~岩小屋沢岳~爺ヶ岳~冷池山荘テント泊
 ・ルート3日目:鹿島槍ヶ岳(ピストン)~種池山荘~柏原新道~扇沢出合~扇沢




◆3日目詳細

今回は熊の心配もなくぐっすり眠れました。
外がざわざわする音で目覚め、またまた4時半頃出発。
今朝は久々の軽身で鹿島槍をアタックします。

いやー、軽身って素晴らしいですね。
無理かと思いましたが、布引山でご来光を待つことができました。





雲海が広がります。




立山・劔の空もほんのりピンクに。




トウヤクリンドウと昨日歩いた針ノ木からの稜線。




太陽、出ました~。




鹿島槍にも日が当たります。




さて、鹿島槍に向かいます。




振り返えって、桃色の針ノ木を仰ぎ見ます。




左手の劔もさらにピンク色に。
いや~、いい気持ちです。




さくさく登ってほどなく鹿島槍南峰に到着。
やっぱり荷物が軽いのって最高。

影がながーく伸びます。秋ですね~。




すっかりいつもの青い山に落ち着きました。




カメラのズームを伸ばせば、
どーんと構える、針ノ木岳と水晶岳。




槍穂も
くっきりです!




こちらは北峰とキレット方面。
昨年も歩いたので、今回北峰はパスしてしまいました。
ちなみにこっち側から見る五竜って、ぼてっとしていて。。
八方側から見る五竜のほうがかっこいいような。。




西の彼方には、青く浮かび上がる頸城山塊。
この霞、いつも見てもしびれますね~。




影鹿島になっているところが、ちょうど牛首山でしょうか。
松本清張の小説「遭難」に出てくる舞台ですね。
天候が悪くても牛首尾根に迷い込まないようにしましょう。。
(たぶん大丈夫な気がしますが)




人も増えてきたので、一通り景色を堪能してくだっちゃいます。





下りはらくらく。
あっという間に布引山。




ホタルブクロ。
高地に咲く種類もあるんですね。




冷池近くまで戻って振り返ります。
手前が布引山。鹿島槍と同じくらい大きく見えます。




ただいまー、テント!
なんと素晴らしい眺望。




ついつい、ごろんと寝転んでしまいました。
いやー、極楽ゴクラク。

昨年八峰キレットを越えてきたときに、
このテン場の良さに気づき、いつか来たいと思っていたのでした。
むしろ山頂より贅沢な場所かもしれません。

ちなみにトイレは小屋(テン場と小屋は徒歩8分だそうです)の外トイレを
使わなければならないので、登ったり下りたりそれが難点ですね。




劔を見ながらしっかり朝食。
ぜいたくだわぁ。




デザートにはコーヒーとカステラ。
(汚い食べかけでごめんなさい。。)




もうずーっとこのテン場でごろごろしていたい、
と思いますが、そういうわけにも行かず、テント場を後にします。
また来るぜっ。






だんだんと、扇沢側からの雲が迫ります。




ちょうど稜線の上で雲が上昇していきます。
扇沢側から来る暑い空気と黒部川から吹き上げる冷たい風が
せめぎ合っているのでは?という仮説を立てましたが、当たってますでしょうか?




最近(今更?)吉村昭の「高熱隧道」を読んだので、
黒部の偉大さについて熱くレクチャーしてしまいました。






爺ヶ岳南峰でしばし休憩。
やっぱり黒部の風が勝っているのか、ガスは空中に離散していきます。





今日はライチョウさんとは会えず。
でも、いい気分です!




劔に行けるのはいつのことやら。




いい稜線ですよね~、ほんとに。





種池山草手前は一面チングルマの綿毛が広がっていました。
お花の最盛期はさぞかしきれいなことでしょう。




あとは一気に下ります。
(タイヤがたくさんありましたがどうやって運んだんでしょうね?!)




整備の行き届いた柏原新道を
あついーあついーいいながら下り、
扇沢出合に無事到着しました。






今回は思いがけず熊との遭遇事件などありましたが、
またしても天候に恵まれた素晴らしい山行となりました。

自然が好きな自分たちだかこそ、野生動物にとっても人間にとっても
住みやすい環境を守っていかなければならないと改めて考えるいいきっかけとなりました。


<<一日目レポはこちら<<
<<二日目レポはこちら<<


■過去の鹿島槍周辺山行■

2009年8月11日: キレット小屋~鹿島槍~爺ヶ岳~扇沢 (レポ、まだ書けてません。。汗)



*その他レポもたっくさんたまっているので、、、がんばります。。


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*2010年山行記録一覧はこちら

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