2009年11月7-8日 農鳥岳 (のうとりだけ、3,026m)
テーマ: 日本百名山 南アルプス 登山 テント 縦走
天候: 晴れ
雪覚悟で、南アルプスに足を運んできました。残念ながら?アイゼン&ピッケルは使いませんでした。
バスは8日で最後。奈良田の里(温泉)は無料でやってました。
今回の課題は「水」でした。
雪があるのか、ないのか。小屋は先週で全て閉まっています。
もともと北岳を狙っていましたが、北岳山荘付近は水がない可能性もあり、
ルートを変更し、水が期待できそうな農鳥小屋まで足を運ぶことに。
はたして水はとれるのか、とれないのか。さっぱり情報がありません。
なので、たくさん持って行きました。(重かった・・・)
それから、ただでさえ?マイナールート。2日間、誰とも出会いませんでした。
>>2日目はこちら>>
◆基本情報
・ルート:
1日目)野呂川出合ー両俣小屋ー(仙塩尾根)-野呂川越ー三峰岳ー?ー農鳥沢手前でビバーク
2日目)農鳥小屋ー農鳥岳ーー奈良田温泉
・総距離: 26km
・標高差: 2,200m
*手書きルートはこちら
・アプローチ: 奈良田に駐車。今年最後のバスで広河原、野呂川出合へ。
◆詳細(1日目)
0230 奈良田バス停前駐車場到着
0510 起床
0530 バス出発
・・・寝坊、どたばた荷物詰め込みバスに飛び乗りました。
広河原でバスを乗り換え、野呂川出合でおります。
やっぱり他は誰も下りないのですね。バスの皆さんは北沢峠へ。
0715 野呂川出合出発。

(スミマセン、ぶれてますね)
林道を進みます。

進みます。空は青い。

だらだら、両俣小屋まで8kmあります。

やっと仙丈ヶ岳見えてきました。

遠くには甲斐駒ヶ岳も。

ほとんど高度差ありませんが、なかなか疲れます。

土砂崩れ。

広葉樹は、、もう裸。

やっと林道も終わり、両俣小屋が近づいてきました。

脇の沢も凍ってます。

そろそろですね。

1000 小屋が見えてきました。
* 両俣小屋:今年は10月30日で小屋締め。
避難小屋として開放されてました。

20分弱、休憩しました。

小屋横の水場、生きてました。
・・・ここまで、軽身で来てもよかったです。

さて、登り開始。 これから1時間が、、地獄の急登。

正直お腹いっぱいです。
1100 野呂川越(約2,300m)、、、やっと到着。(汗、びしょびしょ)
アイゼン、ピッケル&水 重いです。

休憩後、仙塩尾根を間ノ岳方面へ進みます。はあ。

仙塩尾根。 眺望、たまにあります。

たまにある眺望が救いです。 甲斐駒ヶ岳。

ズーム。

3,000m稜線までは、、、まだまだ、、です。

森林限界の際付近。

上は、雪はあるのですかね。
ここで、ビバークするか、真剣に悩みました。。。もう、かなり体力の限界です。
でも、富士が見たいので、がんばって進みます。

1300 やっと、森林限界ぬけました。

カメラがとまらなくなりました。
三峰岳方面。 こちらに向かって歩いています。

後ろ、仙丈ヶ岳方面。

ひーひー。

頭くらくらしてきました。

もう、だめです。

寝坊したので、コンビニで購入した水がそのままザックに入ってます。

寝ていても近づきません。

ズームして、近づいた気分。
間ノ岳まではまだ500mほど登ります。。

仙塩尾根、前回は仙丈ヶ岳方面に歩きました。
→ そのときのレポはこちら。

甲斐駒ヶ岳。

と、寝たり、写真をとったりして休憩しました。
・・・進みますか。

大分近づいた、気がします。

中央アルプス方面。

もう少しです。 三峰岳手前は、、、ツルツルの雪でした。
後ろを振り返り、ちょいと達成感。

涙の達成感。三峰岳(2,999m)=塩見方面への分岐到着。

わお、やっと富士が見えます。

塩見岳方面。

甲斐駒ヶ岳、北岳方面。

農鳥岳も、なかなか存在感あります。

お、農鳥小屋もみえますね。
*農鳥小屋:今年は11月1週目で小屋締め。

写真休憩。

そして、間ノ岳はこちら。
ほぼ3,000mですが、間ノ岳までまだ200m近く登らないといけません。

もう、15:00過ぎ。CTでここから農鳥小屋まで2時間。
日没前に農鳥小屋到着は無理ですね。間ノ岳付近でビバークするか、、、、
水はたっぷり持っているので、どこでもビパークできます。
うーん・・・・
眼下には熊ノ平からのトラバースルートが見えています。
えーい、降りちゃえ。
*怒られそうですが。

未知な世界へ。道なき急斜面を降りていきます。

この先にきっとあるはず。

途中、沢にでます。下ります。
*1人、2人、同じこと考えている人の足跡がありました。
*おいしい水がたくさん湧き出てました。。涙

陽はどんどん落ちていきます。

予定通り、熊の平と農鳥小屋を結ぶトラバースルートにでました。
農鳥小屋に向かいます。

赤くなってきました。

赤い。

赤い。

仙塩尾根の向こうに太陽が落ちて行きました。

暗い。。。

小屋に到着できませんでした。
農鳥沢手前の尾根で、ビバーク決定(想定内)*この辺。
まあまあの風なので、何とかなりそうです。
大切に持ってきた水を使って、鍋を食しました。
うまいの、なんの。
ビールを飲んでくらくら。

外は星が瞬いていました。
明日も晴れそうです。
*北岳山荘だよりを見ていて、積雪15センチという記事を読んで覚悟していました。
が、天気よく、風も穏やかで、すごしやすかったです。
→ 「北岳山頂周辺情報 ~北岳山荘より~vol 20」
>>>翌日に続きます。>>>
*このルートは、夏の日照時間が長い、もう少し軽身の時に歩くべきでしたね。
---
*2009年山行記録一覧はこちら
↓清き一票を。 ↓清き一票を。

つっこみコメント、山行記録トラックバック大歓迎です。
テーマ: 日本百名山 南アルプス 登山 テント 縦走
天候: 晴れ
雪覚悟で、南アルプスに足を運んできました。残念ながら?アイゼン&ピッケルは使いませんでした。
バスは8日で最後。奈良田の里(温泉)は無料でやってました。
今回の課題は「水」でした。
雪があるのか、ないのか。小屋は先週で全て閉まっています。
もともと北岳を狙っていましたが、北岳山荘付近は水がない可能性もあり、
ルートを変更し、水が期待できそうな農鳥小屋まで足を運ぶことに。
はたして水はとれるのか、とれないのか。さっぱり情報がありません。
なので、たくさん持って行きました。(重かった・・・)
それから、ただでさえ?マイナールート。2日間、誰とも出会いませんでした。
>>2日目はこちら>>
◆基本情報
・ルート:
1日目)野呂川出合ー両俣小屋ー(仙塩尾根)-野呂川越ー三峰岳ー?ー農鳥沢手前でビバーク
2日目)農鳥小屋ー農鳥岳ーー奈良田温泉
・総距離: 26km
・標高差: 2,200m
*手書きルートはこちら
・アプローチ: 奈良田に駐車。今年最後のバスで広河原、野呂川出合へ。
◆詳細(1日目)
0230 奈良田バス停前駐車場到着
0510 起床
0530 バス出発
・・・寝坊、どたばた荷物詰め込みバスに飛び乗りました。
広河原でバスを乗り換え、野呂川出合でおります。
やっぱり他は誰も下りないのですね。バスの皆さんは北沢峠へ。
0715 野呂川出合出発。

(スミマセン、ぶれてますね)
林道を進みます。

進みます。空は青い。

だらだら、両俣小屋まで8kmあります。

やっと仙丈ヶ岳見えてきました。

遠くには甲斐駒ヶ岳も。

ほとんど高度差ありませんが、なかなか疲れます。

土砂崩れ。

広葉樹は、、もう裸。

やっと林道も終わり、両俣小屋が近づいてきました。

脇の沢も凍ってます。

そろそろですね。

1000 小屋が見えてきました。
* 両俣小屋:今年は10月30日で小屋締め。
避難小屋として開放されてました。

20分弱、休憩しました。

小屋横の水場、生きてました。
・・・ここまで、軽身で来てもよかったです。

さて、登り開始。 これから1時間が、、地獄の急登。

正直お腹いっぱいです。
1100 野呂川越(約2,300m)、、、やっと到着。(汗、びしょびしょ)
アイゼン、ピッケル&水 重いです。

休憩後、仙塩尾根を間ノ岳方面へ進みます。はあ。

仙塩尾根。 眺望、たまにあります。

たまにある眺望が救いです。 甲斐駒ヶ岳。

ズーム。

3,000m稜線までは、、、まだまだ、、です。

森林限界の際付近。

上は、雪はあるのですかね。
ここで、ビバークするか、真剣に悩みました。。。もう、かなり体力の限界です。
でも、富士が見たいので、がんばって進みます。

1300 やっと、森林限界ぬけました。

カメラがとまらなくなりました。
三峰岳方面。 こちらに向かって歩いています。

後ろ、仙丈ヶ岳方面。

ひーひー。

頭くらくらしてきました。

もう、だめです。

寝坊したので、コンビニで購入した水がそのままザックに入ってます。

寝ていても近づきません。

ズームして、近づいた気分。
間ノ岳まではまだ500mほど登ります。。

仙塩尾根、前回は仙丈ヶ岳方面に歩きました。
→ そのときのレポはこちら。

甲斐駒ヶ岳。

と、寝たり、写真をとったりして休憩しました。
・・・進みますか。

大分近づいた、気がします。

中央アルプス方面。

もう少しです。 三峰岳手前は、、、ツルツルの雪でした。
後ろを振り返り、ちょいと達成感。

涙の達成感。三峰岳(2,999m)=塩見方面への分岐到着。

わお、やっと富士が見えます。

塩見岳方面。

甲斐駒ヶ岳、北岳方面。

農鳥岳も、なかなか存在感あります。

お、農鳥小屋もみえますね。
*農鳥小屋:今年は11月1週目で小屋締め。

写真休憩。

そして、間ノ岳はこちら。
ほぼ3,000mですが、間ノ岳までまだ200m近く登らないといけません。

もう、15:00過ぎ。CTでここから農鳥小屋まで2時間。
日没前に農鳥小屋到着は無理ですね。間ノ岳付近でビバークするか、、、、
水はたっぷり持っているので、どこでもビパークできます。
うーん・・・・
眼下には熊ノ平からのトラバースルートが見えています。
えーい、降りちゃえ。
*怒られそうですが。

未知な世界へ。道なき急斜面を降りていきます。

この先にきっとあるはず。

途中、沢にでます。下ります。
*1人、2人、同じこと考えている人の足跡がありました。
*おいしい水がたくさん湧き出てました。。涙

陽はどんどん落ちていきます。

予定通り、熊の平と農鳥小屋を結ぶトラバースルートにでました。
農鳥小屋に向かいます。

赤くなってきました。

赤い。

赤い。

仙塩尾根の向こうに太陽が落ちて行きました。

暗い。。。

小屋に到着できませんでした。
農鳥沢手前の尾根で、ビバーク決定(想定内)*この辺。
まあまあの風なので、何とかなりそうです。
大切に持ってきた水を使って、鍋を食しました。
うまいの、なんの。
ビールを飲んでくらくら。

外は星が瞬いていました。
明日も晴れそうです。
*北岳山荘だよりを見ていて、積雪15センチという記事を読んで覚悟していました。
が、天気よく、風も穏やかで、すごしやすかったです。
→ 「北岳山頂周辺情報 ~北岳山荘より~vol 20」
>>>翌日に続きます。>>>
*このルートは、夏の日照時間が長い、もう少し軽身の時に歩くべきでしたね。
---
*2009年山行記録一覧はこちら
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つっこみコメント、山行記録トラックバック大歓迎です。
誰にもあわない山歩き 贅沢ですよね。よいお天気でなによりです。
野呂川出合~三峰岳、、、
気になっていたルートなのでじっくり読ませて頂きました。
実はこの間、蝙蝠岳に行った帰りに、、、
歩こうかどうしようか迷った道だったりしました。
あと、、、
三国平~農鳥小屋もいつか歩こうと思っています。
大井川源流の道としてマニアには堪らない道のようです。
しかし、1週間でこうも雪が無くなっているとは。。。
>えーい、降りちゃえ。
って、笑って良いところでしょうか?(笑)
この時期は、本気で水の確保が難しいですよね。
私なんか、恵んでもらったことがありますもん(苦笑)
500MLのペットボトルでしたが、貰った瞬間その場で一気飲み。
くれた人、目がテンになってました(苦笑)
野呂川出合のバス、哀愁を感じます(笑)
去年のほぼ同時期に自分も歩きました。
なんなんですかね~。自分も普段は出ない高山病の症状が出て苦労しました。
自分は三峰岳から熊ノ平小屋へ。。小屋はこの時期でも水は出てました。
熊ノ平~農鳥のトラバースルートにも2~3本水が出てますね。あぁ~教えてあげればよかった。
今回は、Mでした。あんまりやりたくないです。
「誰にも会わない」という意味ではとても静かな山行でしたが、仮に会ったとしても、疲労でその存在に気がつかなかったと思います。
今年の冬、どっかでイベントしましょ。
雪の台風の目のようなタイミングでした。
ブログの方にコメント遺させていただきましたが、「テカリ」岳の記事・・・すごいですね。
気になって寝れません。
3,000mから、一般ルートを通り間ノ岳に200m程あがること、命がたりませんでした。非常時ということで。
水の確保、ほんと悩みますね。
もう、上は雪が積もってるかと思いますが。
って、「もらった瞬間・・・」のお話し、私も目が点になりました。想像すると、面白すぎです。
研究させていただけばよかった!!
トラバースルート降りていくと、沢やら、水場やら。ありました。
少々泣きそうになりましたが、まあ、水をもってあるけば、どこでもビバークできる安心感があるので、それはそれでよかったと、思い込んでおります。マイナールート、事前チェックさせていただきます。
雪が積もれば雪から水を作ればいいけど、
雪もなく沢は凍結するこの時季は中途半端。
南アルプスなのに、養老山麓の水ってのが意味不明で面白いです。
オレも、雪の少ない初冬の谷川に行った際、
麓で六甲の美味しい水を買ったことがありましたが。。。
この時期は、小屋も閉まっていますし、水場がどうなっているかの情報がさっぱりなかったです。
レポ等を調べても、この時期のレポを探すのは至難。
結局よくわからんので、水を大量に持つしかない。
実際は、沢やら、小屋の水場やら、水は元気でしたが。
少し寒くなったら、凍ってる可能性など、コンディションでまったく違うでしょーしねー。
山にきて、違う山の水ってのは、なかなかアイロニーですなー。せめて、地元の水売ろうよってところですね。