酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

岩隈はわがままか

2009-04-27 05:41:04 | Weblog
 勝っても、好投してもぼやかれるんじゃあ、岩隈もたまらないだろう。楽天の野村監督が25日、7回を無失点で抑えて降板した岩隈をボロクソにこき下ろしている。

 《勝ちゲームが黒星にすり替わった。4点差を追いつかれた末の延長11回サヨナラ負け。楽天の野村監督は、7回まで無失点と好投しながら降板を申し出た岩隈に集中砲火を浴びせた。

 「ひじが張ったとか言ってきたらしい。エースがあれじゃ困る。痛いかゆいはオレには分からんけど、投手は闘争心。普通はマウンドから降りたがらないものだけどな」

  せめてあと1イニング、岩隈が投げてくれていたら-。誰もがそう思ったからこそ、エースは自分を責めた。「きょうの負けは岩隈にあり、と書いておいてください。どうせそう言われるので」。球数は93。今季登板した3試合は59、92、97と1度も100球を超えていない。「シーズンは先が長いので無理をしないように」。自らの体をいたわった結果、チームの勝利と自身の3勝目がするりと手元からこぼれ落ちた。

 勝てば通算1500勝にリーチがかかっていた野村監督は「負けに不思議の負けなし。縄をかけてくれる? 首つりたいわ。きょうは寝付けないよ。あした一睡もしないで(球場に)来るぞ」。怒りにまかせて、半ば自暴自棄になっていた》=中日スポーツ=


 26日のTBS「サンデー -モーニング」で張本も「岩隈に喝ッ」とおかんむりで、「エースなんだから最後まで、せめて8回までは投げなくちゃあ」と厳しかった。

 野村、張本とも70前後の爺さんである。意固地でプライドが高く、古い野球観から抜けられない(そこが良さでもあるのだが…)。日経で野球コラムを書いている豊田(泰光)なら、何と言うだろう。

 岩隈は楽天に移籍した05年から、3年間は故障がちで肩の手術も経験している。「次に壊したらおしまいだ」と恐怖感があっても当然だ。WBCの疲れもある。もう少し暖かくなれば、完投もできるようになろだろう。

 25日の負けは、ベンチとブルペンの継投ミスだ。結果論で無失点投手をけなすようじゃ、名監督とはいえない。野村の発言が岩隈の奮起を促すためだとしたら、これも考え方が古すぎる。こういうくさされ方をして、いまどきの若者がその気になるわけがない。

 あれこれ文句を言い、ぼやきまくって新聞記者を喜ばせ、「野村語録」に箔をつけようという魂胆が透けて見える。そろっと引退を考えたほうがいいでしょう。
コメント
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