酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

やっぱり学会の言いなりか

2009-04-23 04:42:09 | Weblog
 21日の当ブログで指摘した「解散権は学会にあり」を、政府自らが裏付けてくれた。河村建夫官房長官が「公明党の言うことは無視できない」と講演で語ったのだ。


 《河村建夫官房長官は22日午前、東京都内で講演。衆院解散・総選挙の時期について「7月の都議選に公明党は全力を挙げている。この時にもし解散したら、自民党の応援なんてできないと(同党から)警告をいただいている。公明党が言うことは無視はできないだろう」と述べた。都議選と同時期に総選挙を行うことに、慎重な姿勢を示した。

 その上で河村氏は「09年度補正予算の成立が一番大事だ。解散とかはその次の問題というのが麻生太郎首相の偽らざる気持ちだろう」と語った》=毎日jp=


 内閣の番頭が解散時期について言及すること自体異例である。麻生は常々「解散の時期は私が判断する」と述べている。正しくは「私が(学会の意向を聞いて)判断する」という意味だった。

 小学校の校長みたいな雰囲気のある河村は、どこか憎めないところもあるが、このところ増長ぶりが目に余る。多分同じ講演でなのだろう、こんなことも言っている。


 《河村建夫官房長官は22日、都内での講演で「麻生太郎首相は外交力や英語能力は高い。いいところを褒めるのが教育の要点。わたしの仕事はまさにそうだ」と述べ、文部科学相経験者らしく、教育論を絡めて首相の「操縦術」を披露した。

 河村氏は「人間はひと言、言ってもらったら分かる。あんまり言われると男は『分かった』と言えなくなる。そこを上手にやることだ」と、失言や漢字の誤読が多い首相への苦言は最低限にとどめている実態を強調。

 「最近は首相も『要するにオウンゴールをしなきゃいいんだな』と自ら言うようになった」と明かし、「教育効果」が表れていると胸を張った》=共同=

 麻生を動かしているのは俺だ、という訳だ。こうはしゃぎまわれば、波風が立たない方がおかしい。党内外からのブーイングを浴びて、あっさり「解散時期」発言は撤回したが、この中でさらに重要なことをもらしてしまった。


 《河村氏は22日の講演で「(都議選の)この時にもし解散したら、自民党の応援なんてできないと(公明党から)警告をいただいている」などと述べた。その後の記者会見で一転、「後援会での話で、少し分かりやすくしたいためにそういう例を引いた。解散は首相の専権事項で、首相はいろんな角度から考えている」と釈明し、発言を事実上撤回した。

 麻生太郎首相は22日、「公明党には常日ごろから配慮は持っている。ただ、それに合わせて選挙の日にちを考えることはない」と記者団に語った。

 ただ、与党内では自民党から「あくまで解散権は首相にあり、いらざる発言だ」(閣僚経験者)と批判の声が上がった》=毎日jp=

 「警告をいただいた」とは公明党から脅されたというに等しい。これをばらされた公明党は「こちらが脅したと受け止められかねない」(毎日)と不快感を示しているというが、まさにそのとおりだろう。

 河村に教育され、学会に警告される麻生君がかわいそうになる。
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