酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

鳩山邦夫の兄弟愛?!

2009-12-10 05:28:25 | Weblog
 お騒がせ男の鳩山邦夫が、ゴッドマザーの現金プレゼント問題について興味深い発言をしている。「兄とは違う」と述べているが、真意は別なところにあるような気がする。

 《自民党の鳩山邦夫・元総務相は8日、東京都内のホテルで開いた自らのパーティーで、兄の鳩山首相と同様に実母から年1億8000万円の資金提供を受けていた問題に触れ、「兄も私も、母から援助をしてもらったと国民が受け止めるのは当然だ。きちんと贈与税を国庫に納入したい」と述べ、自らは贈与税を支払う意向を示した。

 また、「私が兄と違うのは、政治資金収支報告書には一点の曇りもないことだ。虚偽記載というような犯罪行為は一切していない」と強調した》=読売ONLINE=。

 「借入金」と説明する鳩山首相元秘書らの対応を批判した格好だが、本音は兄貴に対する援護射撃と見た。「知らないうちに贈与されていた。これはきちんと修正申告すればいい」。自分の処理の仕方を示した上で、首相にも「この道がある」とサジェスチョンしているわけだ。

 自民党筋もその点には気付いたらしく、「使途や規正法上の問題についても説明しろ」という声が上がっている。

 《自民党の石破茂政調会長は9日午前の記者会見で、鳩山邦夫元総務相が実母からの資金提供を認め、贈与税を納付する意向を示したことについて「政治家の姿勢として、政治資金収支報告書の中でどのように使われたかも明らかにすべきだ。『贈与税さえ払えばいい』という認識を鳩山氏が持っているとは考えていない。鳩山由紀夫首相を追及するために、われわれに一点の曇りもあってはならない」と述べ、収支報告書に使途も記載すべきだとの考えを示した》=産経jp=。

 由紀夫首相は弟の「助言」を受け入れ、早速修正申告に乗り出すようだ。

 《鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」(友政懇)を巡る偽装献金問題で、鳩山首相が実母側から受領した資金の大半について、贈与だったと認めて修正申告する方針を固めたことが関係者の話で分かった。

 実母からの資金提供は08年までの5年間に計約9億円で、このうち鳩山首相の個人事務所の運営費などに充てられた資金を除き、約1億円が友政懇の政治資金となり虚偽記載の原資になったことが判明している。政治資金と認定されると贈与から除外される可能性があることなどから、東京地検特捜部の刑事処分が出た後、贈与総額を算出して修正申告するという》=毎日jp=。


 鳩山政権を追い詰める最大の武器である「ママ献金」問題が、邦夫の助け舟でうやむやになっては一大事ということだろう。もう一方の小沢一郎追及は同類の二階選対局長の秘書が略式起訴され、こちらも気勢が上がらない。

 スキャンダルや金銭問題で民主党を追い込もうなどという了見がよろしくない。この方面に関しては自民党の方がはるかに「実績」を残している。森喜郎や青木幹夫らは若干裏側に引っ込んだとはいえ、「後ろ指指され隊」の人材には事欠かない。だから衆院選で負けたのだ。10年は野党暮らしを覚悟して、政策からたたき直してもらいたい。

 邦夫は贈与を認める発言と同時にこんなことも言っている。

 《「新しい旗を掲げて堂々と戦う。旗が自民党の枠を大きく飛び出し、さらに多くの同志を糾合することもあり得る。1年たったら行動する」》=読売ONLINE=。

 「1年後」が意味深である。兄弟党復活を呼び掛けたつもりかも…。

 
コメント
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