酔眼独語 

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天皇に会見をj強要するとは

2009-12-12 09:48:14 | Weblog
 天皇への敬愛の念は深い方ではないが、中国と民主党の会見強要にはあきれる。政治家同士の会談でも、来日直前にセットされるなどということは通常ありえない。こうまでして中国のご機嫌を伺うのはなぜなのか。 

 《中国政府が14日に来日予定の習近平国家副主席と天皇陛下の会見を日本側に求めていた問題で、宮内庁は11日、陛下が15日午前、皇居・宮殿で習氏と会見されると発表した。

 政府によると、外国要人と陛下との会見は、1カ月前までの文書での正式申請が前提。今回の申請は11月26日で、日中関係の政治的重要性を踏まえた特例的措置という。「天皇の政治利用」との見方に対し、鳩山由紀夫首相は否定したが、羽毛田信吾宮内庁長官は「その意見に対して『何を言ってるんだ』とは言いにくい。手続きはすべての国に平等に適用してきた。苦渋の思いだ」と述べた》=共同=。

 共同通信に対するコメントで元東大教授の奥平康弘が「(天皇は)存在自体が政治的だ。政治利用しているのは中国側で、次の国家主席の有力候補とされる重要人物との会見を日本が拒否できるだろうか」などと述べている。奥平センセイもだいぶぼけてきたようだ。

 主席レースをしている者にとっては、外国の元首との会見はキャリアを積み重ねることと同義だ。日本政府ならびに天皇が習を次期主席と認定するがごとき今回の会見設定は、屈辱ものだ。

 天皇の存在自体が政治的というのは、そのとおりだ。だからその扱いはことのほか慎重でなければならない。会見の「1ヵ月ルール」は機械的に決めることで政治的思惑を排そうとの趣旨である。これすら守れないとなると、皇室利用に歯止めが掛からなくなる。

 官邸が要求したことになっているが、小沢一郎の強い指示があったのは間違いあるまい。その小沢は600人を引き連れて中国詣での最中だ。期間中に、習と天皇会見決定の報を受け取りたかったはずだ。「これも小沢先生のおかげです」。角栄の政治的子どもである小沢株は、中国では天上値を付けそうだ。

 小沢も鳩山も、政権交代の意義を失墜させることに腐心しているように見える。そういえばどちらも元自民党、この顔ぶれで「チェンジ」できるなどと考えるのが間違いなのだろう。
コメント
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