酔眼独語 

時事問題を中心に、政治、経済、文化、スポーツ、環境問題など今日的なテーマについて語る。
 

「亀田vs内藤」が「坂の上の雲」に圧勝

2009-12-01 05:26:41 | Weblog
 メディアは高く評価しているようだが、そうは見えなかった。内藤大助と亀田興毅の世界フライ級タイトル戦のことである。内藤の気迫?が空回り気味だったのが最大の要因だろう。上下のバランスが悪く、パンチも伸びない。これではクリーンヒットできない。

 対する亀田は脚を使った安全運転スタイル。決まるパンチがジャブとストレートだけではとても倒す迫力は生まれない。

 ボクシングは自分のスタイルに引きずり込む闘いだから、両者がかみ合わないと凡戦になる。内藤vs亀田戦は凡戦とは言わないが、正直つまらなかった。ボクシングはもっと骨がきしみあうようなパンチを交換してくれなくちゃあ。

 そんな試合でも話題性は十分で、視聴率は40%を大きく超えたとか。 

 《内藤大助-亀田興毅のWBCフライ級タイトルマッチのテレビ視聴率は平均43.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)、瞬間最高51.2%(同)だった。中継したTBSによると、平均視聴率はボクシング中継としては具志堅用高-ハイメ・リオス戦(78年5月7日)の43.2%に次ぐ歴代2位(現行調査方法となった77年9月以降)。また亀田興の試合としては、平均視聴率はフアン・ランダエタ戦(06年8月2日)の42.4%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を上回ったが、その試合の瞬間最高52.9%(同)には届かなかった》=毎日jp=。

 おかげでNHKの鳴り物入りのドラマ「坂の上の雲」は17%台と低迷、「天地人」最終回の視聴率を下回る結果となった。これはビデオで見たが、本木雅弘、阿部寛、香川照之の主人公トリオが年寄りすぎて興ざめ。15、16歳の旧制中学生を40男に演じさせようとしたところに無理があった。舞台回しを急がないと、どんどん違和感が拡大しそうだ。

 もっとも、ボクシング好きの香川は当日は埼玉アリーナで拳固を振り上げて観戦していたかもしれない。正岡子規がいま生きていれば、まあ間違いなくボクシングを見るな。
コメント
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