ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

働かないアリに・・・⑤

2013-01-26 14:51:33 | 本を読んで
この本を読んでいると、社会性昆虫にもホントに実にいろいろあって、

裏切りや(自分さえよければ)のような現象など、人から見ると反社会的現象がたくさんあるようだ。

そういう個と社会とがいろんな相互作用によって、

存続したり、存続しなかったりしている。

個と社会が互いの相互作用でなるべくしてなっている、という感じ。

研究してる学者は面白いだろうと思う。凄く大変なことだけど。

最後の方にあったけど、研究という活動は、

理論(ダーウィンの進化論)と一致した結果だと公表されやすく、

理論と一致しない結果は公表されずに終わる可能性が高いという。

人間そのものがもっともっと自由なる存在に成長しないと、

いくら研究しても無視されたりして、日の目を見ないことが多いのかと思う。

そういう結果、その時代に生きる人たちに研究による恩恵を与えられない。

適応するものが残るという進化論では研究についても、

その時代の多数の意識に適応する研究はその時代には尊重され、残るんだろうけど、

時という正直者によって、それは消えることもあるし、

研究者の死後、多数の意識が変化、進化してようやく尊重される研究もあるのかと思う。

どんな進化も共になるというなり方しかないのではないかと思った。

それはなるべくしてなる、という表現も相応しいのかと思った。






コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

働けないアリに・・・⑥

2013-01-26 14:32:58 | 本を読んで
「働かないアリに意義がある」の著者は進化生物学者だそうで、

進化について研究してる。

最後の方に「適応度に基づく進化の考えはもう一つ大きな問題がある。

適応度は未来における値なので、測定する未来をどの時点に置くかで、

値が違ってくる可能性がある。

通常は「次世代」または「孫の世代」での適応度を進化の目標にしますが、

次世代で適応度が高い“ある”性質も、何百世代もの未来で考えると、

次世代で低い適応度しか示せない性質より適応度は低いかもしれない。

言い換えれば『ある生物がどのくらい未来の適応度に反応して進化しているのかは

全くわかっていない』のです。

もしかすると、次世代の適応度に反応する遺伝子型と、

遠い未来の適応度に反応する遺伝子型が今この瞬間も、

わたしたちの体内で競争しているのかもしれません。

しかし、理論上にせよ、そんなことが検討された事は今までにないのです。」

「働かないアリの存在も、あながち進化の原則と矛盾していないと思えます。

彼等には直近の未来の効率ではなく、

遠い未来の存続可能性に反応した進化が起こっている、と私自身は考えています。

皆が一斉に働くシステムは直近の効率が高くても、未来の適応度は低いのです。」

引用ばっかりだけど、とても興味深いから載せるね。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

働かないアリに・・④

2013-01-26 11:59:07 | 本を読んで
福岡伸一ハカセの文章にもあったけど、

生命にデザイナーはいないけど、

ひとつひとつの細胞や生命が隣近所との相互作用によって、自分のやることをやっていることで、

全体が秩序だって組み立てられてしまうということが起こる・・・といったようなことが、

このアリや蜂のコロニーでの在りようでも現われている。

アリや蜂も生命なんだから当たり前なんだけど。

人間界も不自然さや未塾ではあるけれど、こういった在りようをしているのだと思う。

アリや蜂は顕在意識がないから、そういう生命本来の性質がそのまま形として現われる。

人間以外のどんな生き物もそうだ。貧富の差も無く、

自分さえ良ければいいという思考を生む「お金」という妄想がなくても生きている。

顕在意識が本来の性質通りであれば、他の生き物と同じように、

誰でもがその生命の意志通りに生きられるはずだ。

けれど、そうなるためにはこの人生やこの世界を生きることが必要なんだと思う。

ちゃんとものには順序があるということなのかな。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

働かないアリに・・③

2013-01-26 09:48:08 | 本を読んで
自分だけ働くのは損だとか、

なんで俺ばかりがこんなに働かなくちゃならないんだとか、

とろい奴はいいよなぁとか、

そいうのは働く、その作業をする、ということをマイナーに考えているから・・・だろうな。

そのくせ、仕事だったら大威張りで、

遊びだと肩身が狭く感じたりすることもある。

こういったいろいろなグチャグチャした思いが今現在、人間にはあるので、

上司が必要で上意下達が当たり前で、

戦争や紛争が当たり前で、不幸が当たり前・・な状況になっている・・




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする