「働かないアリに意義がある」の著者は進化生物学者だそうで、
進化について研究してる。
最後の方に「適応度に基づく進化の考えはもう一つ大きな問題がある。
適応度は未来における値なので、測定する未来をどの時点に置くかで、
値が違ってくる可能性がある。
通常は「次世代」または「孫の世代」での適応度を進化の目標にしますが、
次世代で適応度が高い“ある”性質も、何百世代もの未来で考えると、
次世代で低い適応度しか示せない性質より適応度は低いかもしれない。
言い換えれば『ある生物がどのくらい未来の適応度に反応して進化しているのかは
全くわかっていない』のです。
もしかすると、次世代の適応度に反応する遺伝子型と、
遠い未来の適応度に反応する遺伝子型が今この瞬間も、
わたしたちの体内で競争しているのかもしれません。
しかし、理論上にせよ、そんなことが検討された事は今までにないのです。」
「働かないアリの存在も、あながち進化の原則と矛盾していないと思えます。
彼等には直近の未来の効率ではなく、
遠い未来の存続可能性に反応した進化が起こっている、と私自身は考えています。
皆が一斉に働くシステムは直近の効率が高くても、未来の適応度は低いのです。」
引用ばっかりだけど、とても興味深いから載せるね。
進化について研究してる。
最後の方に「適応度に基づく進化の考えはもう一つ大きな問題がある。
適応度は未来における値なので、測定する未来をどの時点に置くかで、
値が違ってくる可能性がある。
通常は「次世代」または「孫の世代」での適応度を進化の目標にしますが、
次世代で適応度が高い“ある”性質も、何百世代もの未来で考えると、
次世代で低い適応度しか示せない性質より適応度は低いかもしれない。
言い換えれば『ある生物がどのくらい未来の適応度に反応して進化しているのかは
全くわかっていない』のです。
もしかすると、次世代の適応度に反応する遺伝子型と、
遠い未来の適応度に反応する遺伝子型が今この瞬間も、
わたしたちの体内で競争しているのかもしれません。
しかし、理論上にせよ、そんなことが検討された事は今までにないのです。」
「働かないアリの存在も、あながち進化の原則と矛盾していないと思えます。
彼等には直近の未来の効率ではなく、
遠い未来の存続可能性に反応した進化が起こっている、と私自身は考えています。
皆が一斉に働くシステムは直近の効率が高くても、未来の適応度は低いのです。」
引用ばっかりだけど、とても興味深いから載せるね。