ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

「看取りの演劇」

2017-11-16 20:44:54 | テレビを見て

何日か前、いや、昨日だったか・・・

(~アレが昨日のことなのか、一昨日のことなのか、わからなくなってることがよくある。)

いつもの、まぁ、いいか、にしよう。

NHKのEテレで「看取りの演劇」というのをたまたま見た。

菅原直樹さんという介護施設で働きながら劇団を主宰してる人が

インタビューを受けていた番組。

私も以前介護施設で働いたことがあるので

言っていることに同感!同感!だった。

その人が言った言葉、「介護と演劇は相性がいい」。

その言葉だけ聞いたら、なんのこっちゃ?だけど。

認知症の人が話す内容が実際の出来事と違うと、

いや、違うなどと訂正とかしてた彼だったけど、

それは間違いだったと。

認知症、その人の心は話しているその内容の時空に居る。

間違いやウソを言ってるわけじゃない。

 

演劇の舞台は観客の居るその時空とは別の世界だ。

それを観て、実際と違う、と言って訂正しようとする人はいない。

演劇というものが存在できるのは、

人が自分とは別の時空世界(意識)が在ると知っているからだ。

そして、観客が感動するのは舞台の世界と自分が一つになってるからだと思う。

舞台の世界に乗れないでいるほどつまらないものはない。

まぁ、あまりに舞台がお粗末だとそういうことはあるだろうけど。

認知症の人の心が今現在という時空に居ないとき、

それはちっともお粗末じゃない。

とてもリアルに生き生きとしている。

その舞台で共に踊り、演ずるのは心地よい。

それも本気でやることだ。

そういった感じでその人、菅原さんは言ったんだと思う。

 

~アレが昨日のことなのか、一昨日のことなのかわからなくなっている私としては

是非是非皆さんにそうなっていただきたいと切に思うのであります。

本当だよ。これ。

 

 

 


若い頃の友人たちと会った

2017-11-06 15:50:22 | 日々の暮らし・思い出

若い頃の職場の友人二人と会ったよ。

約50年前、会社の同期の友。

あの頃君は若かったぁ♪私も若かった。

 

たった今も鮮やかに制服姿の友人が目に浮かぶ。

50年も前!!!・・・なんということだろう!!!

いや、なんということじゃなく、そういうことなんだ・・・

感慨深い。思えば遠くにきたもんだ♪

その頃の私は暗い暗い暗い自分だった。

そんなふうだったと言ったら、

当時同じ部署だった友人はそんなことなかった、と言う。

彼女は屈託なくひらひらと美しく舞うように仕事をしていたように見えた。

あんな風に出来たらどんなに楽しいだろうって思ってた。

そしてそういうふうに出来ない自分はダメと思ってた。

そのことだけじゃなくって、

15、16、17と私の人生暗かった♪という昔の流行り歌の一節みたいに、

私の人生暗かった。18、19、20も暗かった。

人からどう見えようとそんなふうだったという思いは消えないもんだ。

今の自分の方が暗くない。明るい。いい加減。どうでもいい風。

当時気づいてなかったけど、あの頃は不安の塊だったんだろうなぁ。

コレコレこんなふうに生きていきたい、なんてのがなかった。

いつ死んでもいいなぁ・・なんて思ってた。

死んでしまおうとは思ったことないけど、

生きていきたいという強い欲求もなかった。

息が続くからただ自動的に生きてた。そんな感じ。

これからの人生をしゃあしゃあと生きていける自信もなにもなかったんだろうなぁ。

先行き真っ暗という言葉があるけど、そういう感じだったのかもしれない。

劣等感ばかりだったから、こんな自分なんか・・・だった。

なんでそんなふうだったと考えてみれば、比較の世界に生きてたからだ。

当時より今の方が生きてて楽なのは、昔ほど比べることをしないからだろうなぁ。

人それぞれ。みんな違う。比べようがない。

「これ」がいい、というのが無意識のうちにあると、

すぐ比較して、「これ」ではない自分を否定しがちだ。

こういうことを書こうと思って書き出したわけじゃないのにこういうことになったよ。

やはり書くことは面白い。