ムカデとことこ

 ひとが幸福になること・意識の成りたち・物理と心理を繋ぐ道
       ・・そんなこと探りたい

バイエル20番

2018-06-21 15:56:03 | 日々の暮らし・思い出

またピアノの練習してる。

楽しいな。

この前以前に住んで居た夫の実家に行ったとき、

そこに置いてきぼりだった電子ピアノをここに持って来たんだ。

何回かの引っ越しでそこから脱出させようといろいろ策を練ったけど、

その都度あきらめて、いや、お金のことを気にしなければ

いつだって簡単に出来たんだけどね。

お金の案配と自分のそこまでのやる気とを天秤にかけて、

誰も居ないあの部屋にずっと一人ぼっちにさせてたんだ。

今回安いレンタカーを借りて、これなら入るだろうと、

友人と夫でピアノの脚を外してくれ、小さな車に入るように、

苦心していろいろとやってくれた。

なんて優しい人たちなんだろう。

なんでそんなに良くしてくれるんだろう・・と本気で思うよ。

私の気まぐれ?をなんとか実現してやろうと一生懸命やってくれたんだ。

いや、今までだってそうだよ。

住所移動のたびに夫は私の願いを何とか叶えたいと

懸命に考えてくれてた。

ええっと、そういう経過をたどって今ようやく私の傍に静かに座っているピアノ。

えええっと、また戻るけど夫はいつも、

私のいろんな願いを叶えようとしてくれてる。

こんな人本当になかなかいないんじゃないかと思うよ。

そしてなんでそんなふうにしてくれるんだろう・・・と思ってしまう私だ。

えええっと・・そう、で、ピアノの練習を自分流なんだけど、

バイエルの教本の最初からやり始めてる。

本はいつの移動の時なのか、行方不明になり、

近くのブックオフで買ったよ。

やり始めると指が覚えてるという感覚があったのに驚く。

15年前に初めて習った時は感じなかった腕と指の疲れが発生したのにも驚いた。

へぇ、こういうところにも身体の老化が現れるんだなぁって。

はい、老化にもめげず今のところ頑張って(ホント、これは頑張りです)

練習してます。

 

 


泣いてる場合じゃない

2018-06-21 15:23:42 | ひとの幸福

その人がその人で在るだけで、私が私で在るだけで。

ただそれだけのことなのに。

哀しいなぁ。

なんで涙が出るのか・・・

互いに誤解してるから?

この気持ちはなんだ?

嫌いじゃないのにスムースにやり取りが行かないもどかしさか・・・

もどかしくて泣くか?いや、泣かない。

自分を観なくちゃ、そう思って、

何だ何だ??・・・

私は事柄についての意思ばかりを聞こうとしている。

それを言うその人のその時の心がどんな状態なのかを

観ようともしていない。

様子がおかしいと感じていても言葉ばかり聞いてた。

本当になんということだろう・・・

うんざりする。自分に。

その人は心を生きている。

私は何を生きているんだ・・・

その人のその時の心を聴こうという姿勢が私になかった・・・

そうだ。その通りだ。

そこが私のやるところだ。

泣いている場合じゃない。

ここまで来て、やっと靄が晴れたように感じた。

自分のこれからやることがわかったから。

それにしても、やれやれ・・・(馬鹿だった自分に)

 


故郷は遠きにありて思うもの・・・

2018-06-10 08:00:44 | 日々の暮らし・思い出

石垣に住む前に10年かな、住んで居た夫の実家に行って来たよ。

畑の梅を採るのと友人夫婦に会いに行くのとで。

庭も畑も草ぼうぼうで・・・・

夏草や兵どもが夢のあと・・・

まさしくそんな感じだったわぁ。

細長い畑の一番奥に梅の木があるのでそこまでの通路の両脇には

ススキが背の高さほど。

前日に雨が降ったのか歩けば露がかかる。

イチジクの木はぐんぐん背丈が伸び、

猿除けのためにしてあるネットハウスの天井を突き破り、

なお1メートル以上も高く伸びている。

二月に来たときはこんなじゃなかったんだけど、

当たり前か、今はもう梅雨時。

全てが伸びる春過ぎているんだものねぇ。

けれどけれど、ここにキュウリやナスや白菜やブロッコリーや、

キャベツやトマトやインゲンや・・・・

その時その時の光景が浮かぶ・・・

当然なんだけど当然なんだけど当然なんだけど・・

胸が詰まる。

 

梅の実はやはり今年はもう色づき始めてた。

ほんのり赤みを帯びた梅の実がたくさんたくさん生ってた。

主無しとも梅は実る。

前に友人から頂いて移植した名も知らぬ木もびっくりするほど大きくなってた。

今のこの土地、この気候、この空気、人の手の入らなさ、なんかの

いろんないろんな全ての条件のもとのこの畑の姿なんだろうと思う。

当たり前の姿だ。

それをすっと受け容れることが出来ないのが人。

いや、わたし。

この地に住まないことを選んだわたしではあるけれど。