おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

黒毛和牛は宅地から消えた 東桜島

2013年03月05日 00時00分00秒 | 農業
写真1 1955年頃、夕方、黒毛和牛が洗われていたガンギ・船着き場。コンクリートスロープあたり。当時は整形溶岩を敷いたスロープ

写真2 黒毛和牛のいなくなった宅地内牛舎(写真の手前、スレート壁) 1955年頃を想起して撮る。母方祖母の生家の道向かい

写真3 宅地・居住地の外へ出て黒毛和牛肥育を規模拡大 後方に桜島南岳

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1.60年前、黒毛和牛は宅地に、ガンギにいた
 1955年(昭和30)頃、東桜島町(湯之)の構成戸は150戸前後(?)
 その9割ほどは農家だった
 農家は黒毛和牛を飼っていた
 宅地内の牛舎で、多くても2頭(写真2)
 堆肥つくりと肥育のため

 小学生の筆者は祖母の牛飼いを手伝った
 餌になる草刈り、生のカライモ砕き、牛房に敷く落葉集めなどを
 落葉は堆肥の素材

 当時、夕方になると、おじさんたちは牛をガンギ・船着き場(写真1)にひき出し洗った
 おばさんたちは家事に多忙
 祖母の牛は、男手がなかったので、ガンギへひき出されなかった
 外へ出るときは売られるとき
 牛の売買はバクロと呼ばれる家畜商に依頼

2.宅地から消えた黒毛和牛
 現在、牛の姿は農家になく、ガンギにもない
 2戸の農家が和牛を専業的に飼育するだけ、居住地を離れて(写真3)
 新旧の農業基本法や農政に沿い規模拡大

 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影年月日:2013年02月11日 撮影地:鹿児島市東桜島町(湯之)

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