ホワイトシェパード・アリエスの日々 ≪一雲日記≫

いつまでもどこまでも一緒に歩こう!

「倉庫」を片付けよう

2019-06-15 | 11~12歳
あれから半年。冬が過ぎ、急に暑くなってから梅雨を迎えた。季節の移ろいを意識すると、もう半袖になっている自分に驚く。しかし動きの止まったような毎日で、まだ半年かとも思う。時間の感覚がおかしくなっているな。

それでもようやく、ほぼ倉庫になっていた2階を片付け始めた。このさい思い切りよく色々捨てようと張り切ってはみたものの、自分の物は処分できても、アリエスの物は無理だった。闘病の期間だけ使用した物は、苦しかった記憶ということでむしろ(感謝をこめて)早い段階で積極的に処分した。でも普段アリエスが使っていた物は、ほぼすべてとってある。

時間が経つにつれ、それでも少しずつ物を減らしている。徐々に心が離れる物品もあるからだ。これはアリエスが気に入ってなかったし、むしろ迷惑そうにしていたし、もういいかな。そんなふうに。
最終的にはいろいろ残ってもそれはそれでよく、無理はしないつもりでいる。遺骨がかつてアリエスの生命を宿していた大切なものであるように、毎日使っていた物にも、アリエスの心の残影を見るような気がして。

2階の部屋と同じく、私の日常生活も整理のゆき届かない倉庫状態であったと言える。雑然として、物事に注意を払わずにおざなりに放り込んで、足の踏み場もない。その日暮らしで刹那的に暮らしてきた。
アリエスというエンジンを失い、もはや自然体でそれなりの日々を過ごすということが難しくなってみて、かわりに、生まれてこの方したことのない方法を試すしかないかなと考え始めた。つまり、計画的に歩むということだ。

小学校の時、夏休みの1日の過ごし方を円グラフにしてみましょう、40日間の予定、宿題は早めにする計画にね・・・と毎年指導されても、一度たりともできたためしがなかった。その後の学生生活も同様。計画を立てるのは楽しいから早速やるのだが、まったく実現不可能な話に終始してしまい、立て終わるとコロッと忘れる。豪華な計画だけが遺跡のごとく燦然と「立って」いる。社会人になってからも、手帳を買うのは好きだが丸々白紙というのは例年のこと。

しかし今は本当に、毎日やるべきことを自分に教えてやらなきゃいけなくなった。向上のためというより、必要性を痛感。ということでこの機会に、これからどんな人間になりたいのかをじっくり考えることにした。アリエスが教えた様々なことが何らかの形で結実するように、自分はこれでよかったと納得して世を去れるように。そしてアリエスに会わせてやってもいいなと、神様が思ってくれるように。